SSブログ
ファン・ジニ ブログトップ

ファン・ジニ 23・24(最終)話 [ファン・ジニ]

終わりました。チニがまともの芸に励んだのって、ホントに少なかったよね~。恋愛すると芸術をあっさりと捨てちゃうし、やっぱり役者さんの舞は素人レベルなので、芸術への思いをあんまり感じられなかった。特に、ハ・ジウォンちゃんは気の強さはあってるけど、致命的に姿勢が悪い。頑張ってるのはすごーく分かるんだけどね。古今東西、踊る人というのは立ち姿のきれいさがあるものだと思うんだ・・・。
どうしても、チニの天才性の表現が浅かったので、イマイチに感じました。詩の才能とかの方が、再現しやすいのかなあ。


23話天下の名妓 ミョンウォルをあきらめきれずに、彼女の冷たい態度に傷つき苦しむキム・ジョンハン。ミョンウォルが2人の子どもを身ごもっていることを隠していたと知って、我慢できずに彼女のもとへ。寺から出てきたミョンウォルを見つけると、腕をつかんで「妓夫(ぎふ)になればよいのか」と詰め寄る。ところがキム・ジョンハンの手を振り払おうとしたミョンウォルが、その弾みで階段から転げ落ちてしまう。キム・ジョンハンはあわててミョンウォルを教坊へ運ぶが、子供は助からなかった。

自分を責めるジョンハンを慰めるピョクケス。

タンシムが都に行ってミョンウォルの看病をする。タンシムの子を抱いて泣くミョンウォル。歌をつくり、ジョンハンの笛とともにジョンハンに贈った。
一緒に暮らしたジョンハンとあって、そこでコムンゴと笛で子供を弔う。「人々を私たちの子のように慈しんで、それぞれの場所で生きよう」というミョンウォル。

タンシムは我が子に遠くからでも父の顔を見せてやりたいと考え、トクパルに案内を頼んでピョクケスの屋敷へ向かう。ピョクケスは、穏やかに彼女を迎え、名前をつけて引き取ろうと言い出す。「さみしくなるだろうが・・・」と心配するピョクケス。そして「愛してくれる男に出会え」と言ってくれる。タンシムにはトクパルがいるからねえ。
わたしは、ピョクケス割と好きです。ミョンウォルに対しても「芸」に進むように刺激してきたもんね。

女楽の妓生(キーセン)としてさらに名声が上がったミョンウォルは、王や両班(ヤンバン)たちの宴(うたげ)にひっぱりだこの忙しい日々を送っていた。ミョンウォル、舞よりも楽曲の方が評判良さそう?

一方、そんな状況にプヨンはあせっている。それでも、舞うことはやめないプヨンが好き。荒れて行き、童妓の指導もせずに酒で気を紛らわせていた。
ミョンウォルと酒を酌み交わすプヨン。「何が不満なのだ」というプヨンに、「なぜ、キーセンをしているのか?」と芸に対する疑問を語る。噂ばかりで実質がなく、芸を分からぬ客への不満を述べる。

メヒャンが「ヘンスはキーセンを指導することも仕事だ。世間の評判が必要か?おまえは力が及ばないと認めるのか?」とプヨンを叱り、最後まで戦えと説得。
メヒャンは「最高の舞を」と二人に告げる。判断するのはキーセンにさせるという。6か月後に女楽の行首(ヘンス)の座を賭けて競演することになったミョンウォルとプヨン。メヒャンは2人それぞれが思う最高の舞を披露するよう命じていた。

一方、万人に感銘を与えられる舞こそが最高の舞だと考えたミョンウォル。うーん、でも芸に無知な人たちに対しては、結構「目新しさ。刺激」で感動は呼べるって面もある。ミョンウォルって、基本的に奇策ばかりで、正道は拒否してるよね。それは「芸」ではないよなあ。

ミョンウォルは、庶民の集まる市場で舞を披露する。すぐに人だかりができるが、通りがかった高名な学者ソ・ギョンドクに、見るに値しないとののしられてしまう。

教坊に戻ってあることに気づいたミョンウォルは、地味な服装で再び市場へ出かけ、仮面で顔を隠して舞ってみる。すると、今度は誰も見向きもせず、ミョンウォルはぼう然とする。

24(最終)話永遠の舞
芸を究めようとする二人。芸を求めるのは、裕福なものばかりというプヨンに「万民の心を打つもの」って言うミョンウォルだけど、半端な芸でも衣装がきれいなら心を打つのが庶民なのよ。プヨンは「ペンムの意思を告げ。脱線するな」と手厳しい。
プヨンはさまざまな舞を習って新たな舞を作りだそうと各地の教坊を回る。これって、前にジョンハンがやってた、各種芸の保存活動だよね。

ミョンウォルは、教坊には真の舞はないと、化粧や豪華な衣装がなくとも多くの人の心を打つ真の舞い手になることを望むミョンウォルは、「競演までには必ず戻る」と手紙を残して教坊から姿を消す。

家で降る雨を眺めていたソ・ギョンドクの前に、ミョンウォルが現れる。私は単なる娼妓であることすら気が付いてなかったと言って、「まずは娼妓であることから捨てる」と決意を語る。

そして、道端で投げ銭をあてに舞って暮らしていくという。そんな簡単に稼げるわけもない。「お前の踊りは傲慢だ。己の過ちに気がつけ」と厳しいギョンハク。
教えてほしいというミョンウォルに「教えることはできない。問い続けることだ」と言って、乾燥した花茶を飲ませてくれる。湯を含んで広がる花茶の姿を見て「きれい」と感じるミョンウォル。民に認めさせるのではなく、まずは民を認め、暮らしを学ぶことだといって、民とともに暮らし始めるミョンウォル。民衆が日々の暮らしの中で歌い踊るのに交るミョンウォル。

対決の日。ミョンウォルは戻ってこない。先に踊ったプヨンは最高の舞で賛同を得る。プヨンは、平服のまま飛び込んできて、そのまま踊るという。「最高の舞は最高の舞人が踊るもの。衣装はいらない。情感が体を通して一つとなったとき、最高の舞になる」と。凄い奢りだよなあ。「舞譜なしに、心の赴くままに踊る」とミョンウォル。
演奏する曲も支持できない踊りなので、無音のまま踊りだすミョンウォルだけど、楽師がそれに合わせて音をつけ始める。笑顔で踊る舞ってのは珍しいのかもな。キーセンは舞に拍手をくれた。プヨンは「負けた」と意識する。

しかし、メヒャンの結論は「プヨンをヘンスに」というもの。「私の負けだ」というプヨンだけど、「舞うだけでなく、才能を見極める能力があるのはお前なのだ」とメヒャン。

弱っていくヒョングムを見守るオムス様。すこし回復したヒョングムのために、一曲を演奏するオムス様。「来世があるなら・・・」と最後に。オムス様は本当にカッコよかったねえ。
危篤と聞いて、ミョンウォルが駆けつけてみとった。

泣く場所が欲しいと、ギョンドクのもとにやってくるミョンウォル。そして、民と舞いながら生きる日々に戻っていくミョンウォル。人が悲しみを乗り越えて笑顔になって舞う力を信じるというラストでした。

ファン・ジニ 22話命のゆくえ [ファン・ジニ]

刑の日。王はキム・ジョンハンが孤独な死を遂げるよう、同日に盛大な宴(うたげ)を開催し、誰も刑場にいかないようにしていた。
ミョンウォルは捕まるのを承知のうえで、妓生(キーセン)として宴(うたげ)で舞いながら死にたいと願い入れ、メヒャンは自分の死も覚悟で承諾する。
舞台装置に隠れて入場し、おもむろに顔を隠したまま踊り出すミョンウォル。顔が現われて、ビックリの官吏や王。この舞だけは踊らせたいと願うメヒャン。

一方、刑場ではキム・ジョンハンの刑が執行されようとしていた。ジョンハンを見守るのはムミョンくらいしかいない。ムミョンの姿に「ミョンウォルは助かった」という思いを強めるジョンハン。

キム・ジョンハンを信頼していた王は、罪を許して再登用する機会も与えたのに、彼は妓生であるミョンウォルを守ることを選んだことで、怒っている。王がキム・ジョンハンに辛い死の場を与えたのは、彼を失いたくないという強い思いを裏切られたがためだった。そんな王の気持ちを察し、ピョクケスは宴の中止を勧めるが、王は聞き入れなかった。
王は、ミョンウォルの舞に込められた「ジョンハンへの思い」に触発されるように、「自分のジョンハンへの思い」を思い出して、とりあへず刑の中止を決定。ミョンウォルを逮捕。メヒャンが必死に庇うけど、無理っすよ。

舞は完璧だった!とかメヒャンは言うけど、実際に見せてる舞そのものは凄く拙いから厳しいよね。このドラマ、「詩」だけは才能を再現できるんだけど、他の芸に関しては厳しいな。

ヒョングムは「一緒に死なせるために送り出したのに、ミョンウォルだけが監禁なんて許せない」と怒る。えーっと、この人はチニが自分で望んでキーセンになって、自分で望んで法を破ったというのを忘れてるよね。

プヨンが「勝負が残っている」とピョクケスに「助けてやれないか?」と交渉する。そんな甘くないよなあ~。真心を信じるのは生き方を否定することだというピョクケスだけど、気持が揺らいでいるのを見据えているプヨン。プヨンは良い女だよね~。
でもねえ。昔にしてたピョクケスの側室になるっていう申し出って、キーセンとしての自分を受け入れずに荒れていて、いつ罰せられても仕方ない危うさを持ったミョンウォルを救う道だったんだと思うんだよね。私はそういうピョクケスが好きよ。
王は、「権力のために王妃を見捨てた」過去を語って、ジョンハンを救おうとしたミョンウォルの勇気を褒める。でも、王なんだから当たり前っしょ。ホント、甘い男だなあ~。ミョンウォルとジョンハンは死んだことにして、庶民として生きろと王は決断する。
しかし、ミョンウォルは「自害しても良い。生きることが許されるなら、私はキーセンに。ジョンハンは官吏に」と申し出る。ええ・・・??正直、一度裏切ったあんたらを認めろってことか??すげー、図々しいぜ。赦しちゃう王様、甘過ぎるわ。

ミョンウォルは戻ってきたけど、妊娠してる。二人で逃げよというのを断ったと聞いてヒョングムは怒ってる。でも、ミョンウォルは「元に戻っただけだ」という。まあ、才能を生かして生きるという決断をしたミョンウォルは、女楽に所属することに。
ミョンウォルは、芸よりも「かけおち」の評判で人気になってませんか?ワイドショータレント?

ムミョンの正体を知ったミョンウォルは、最後にお願いが・・・と言って、ムミョン父にジョンハンをフォローしてほしいと願う。ムミョンは「罪人のミョンウォルをかくまった。ばらされたくなければ」と脅したけど、無理。ムミョンが家に戻ることを条件に出された。ムミョンは「父のようには生きぬ。そのために自分で官吏となる」と決断。
王は、反対を押し切って「ジョンハンを再登用する」と言い出した。ムミョン父の後押しもあってなんとかOKでた。でもなあ・・・。ジョンハンってホントに有能なの?前も、楽譜を集めてただけだよね?

ミョンウォルに願われたまま、ジョンハンをフォローするピョクケス。しかし、ジョンハンは「捨てられた」という意識を持ってしまって、官職に復帰してもダメダメ。ミョンウォル会おうと訪ねてくるけど、拒否される。世話するピョクケスはやっぱ良いやつだぜ。
ピョクケスに「話したいなら玉代をもっていけ」と言われて、やっとキーセンとしてのミョンウォルに会う決心がついたジョンハンだけど、芸を見る気にはなれない。「幸せなのか?無意味な3年だったのか?私のためにしているのか?」と問うジョンハンに、「答えは出ている。」と突っぱねるミョンウォル。ジョンハンのためでもあるけど、ミョンウォルは芸も大事なんだよね~。キーセンを「男の媚びる職業」なんて言ってはならんよな。

ジョンハンは、子がいるってのを聞いてビックリして怒る。寺に居るミョンウォルに会いに。引きとめられたのを振り払おうとして、ミョンウォルは階段を落下。

ミョンウォルが自分と思った方に行かなかったからって、「娘は血の涙を流してる」と嘆き苦しむヒョングム。いや、ミョンウォルは芸の世界に戻りたい気持ちがあったんだけど・・・。

ファン・ジニ20・21話 [ファン・ジニ]

20話隠れ里 ペンムの死を受け入れられずに廃人同然となったミョンウォルが、師匠の後を追って崖(がけ)から身を投げようとしたところを救ったキム・ジョンハン。ミョンウォルを癒やしてやりたいと、2人で松都(ソンド)から姿を消して3年が経つ。

松都教坊ではチュソンが行首(ヘンス)、エンムが教育係になり、皆、厳しい中にも協力し合って頑張ってる。
母ヒョングムはミョンウォルが愛する人と幸せに暮らしていることを願っていた。

しかし、執念深くずっと2人の行方を追っているピョクケスは、必ずや捕まえて重罰に処すと決めていた。確かに「彼女の芸のために」とかいってピョクケスをけん制してたんだから、「酷すぎる」って気分だよねえ。なんだかんだ言って、ピョクケスって、ミョンウォルの負けず嫌いを刺激して、逃げようとする彼女を芸に立ち向かわせてた人だし。「そばに置くだけでなく、芸に生きるものとして大事にするつもりだった」というのは本音だと私は思うよ。

そして王もまた、信頼できる唯一の部下だったキム・ジョンハンの裏切りに心を痛め、彼を許せずにいる。

プヨンは一心に芸に励んでいる。しかし、メヒャンは彼女を次のヘンスに指名しない。「ミョンウォルを忘れていないからだ」というプヨンだけど、「お前は、彼女と争わずに勝つことを望むのか?」とメヒャン。プヨンも、「私も起訴以外のある相手を望んでる」と強くなったね。鶴の舞も習得しようと、芸を磨きに磨いている。
でも、メヒャンが本当に愛してるのはプヨンなのよ。「才能と芸への情熱」が両立してるのはプヨンの方だもんね。障害から逃げてしまうミョンウォルより立派だよなあ。プヨンの芸を伸ばすためにも、ミョンウォルの復帰を待っている。

ミョンウォルとキム・ジョンハンは、山間のある小さな村でひっそりと暮らしていた。ジョンハンが学問を教えて暮らしてるのね。前に、一人で放浪生活もしてたから、ジョンハンはなかなか生活力あり。
貧しくとも穏やかなふたりの生活に満足するジョンハン。ミョンウォルも今のままで幸せだと言うが、心の奥から湧き上ってくる芸への情熱を捨てきれずにいた。舞よりも、コムンゴへの思いが強いみたいだね。
母の言う「女の幸せ」を自分に言い聞かせて耐えてきた。でも、妊娠してやっと吹っ切れたみたい。

王が、新たな臣下を広く募った。教えていた生徒が「先生はぴったりだ」と推薦しちゃった。ジョンハンは「私は庶子で両班ではない」と言って誤魔化したけど、「見おぼえがある気がする・・・」な官吏。手配書を見てて、あとから思い出して手配したが、二人は居なくなってた。

ピョクケスは「ヒョングム危篤」の噂を流して、ミョンウォルを罠にかけようとしてたのね。それで、二人は事実確認に旅立ってた。

メヒャン達も噂を聞いてソンド教坊に連絡。スガンが指示して、密かにムミョンが二人を探して守ろうとしている。

ミョンウォル達は追手を気にして、ひとまずミョンウォルが育った山寺に。ヒョングムもちょうど祈りにやってきてて再会。

でも、ピョクケスも山寺をあやしいと思ってた。ミョンウォルは一足先に逃げ出してた。母は自分の簪をくれた・・・。

村に戻り、ジョンハンとミョンウォルは所用で別れた。ジョンハンは村人にあって、「役人が来てる。逃げてくれ」と作りたてのコムンゴを手渡す。ミョンウォルが危ないとジョンハンは自宅へ。

続きを読む


ファン・ジニ 19話途切れた心 [ファン・ジニ]

ミョンウォルとプヨンが王の前で舞を披露する日がやってくる。メヒャンは2人のうち、王が選んだ方に女楽の行首の座を譲ると宣言する。
メヒャンは、弟子のプヨンに「よく修行に耐えた。普段どおりに」と声をかける。プヨン奇麗だったよね~。
だが、松都教坊の先輩妓生チュソンは、いまだにペンムの死から立ち直れずにいるミョンウォルを宴に出しても大丈夫か心配する。クムチュンは亡きペンムのためにも最高の舞で女楽の行首になれとミョンウォルを励ます。
王宮の敷居の前にやってきたミョンウォルは、かつて同じ場所でペンムから言われた言葉を思い出す。「崖の上に立った気持ちで、懸命に精進しろ。そうすれば、この敷居をまたぐことができる・・・」という言葉。懸命に精進などしなかったミョンウォルは動けなくなってしまう。メヒャンが「師への恩返しだ」と声をかけて励ます。

宴が始まり、まずはプヨンが鳴鼓舞を披露。だが踊りだした彼女の舞は、メヒャンの鳴鼓舞の舞譜とは違っていた。当然メヒャンもすぐにそのことに気づく。プヨンは「自分の舞」を踊りたかったんだよね。私はプヨン好きよ~。ミョンウォルよりずっと努力もしてるし、自分なりに舞とは何か?を追求した結果だよな。ダメでもよいって思ってるんだろうし。「やりきった」っていう表情が奇麗だった。まあ、結果は思わしくなかったかもしれないが。

続いて今度はミョンウォルの「鶴の舞」の番になる。イエジョパンソが、ペンムの舞譜を見せて、事情を説明する。王さまは、ペンムの師の舞を見てて、見る前から贔屓してるじゃん。ミョンウォルは踊り始めるが、ペンムの噂話が始まってしまう。ピョクケスは「あの女が殺した。非情な舞だ。師を殺してまで権力を望む舞だ」とか言ってしまい。ミョンウォルは踊れなくなってしまたうえに倒れた。
ピョクケスが言ってるのはホントのことだし、ミョンウォルへの励ましだよなあ。悪い話が出たから、気が強いミョンウォルを発奮させるつもりだったように見えるけど・・・。

王さまは機嫌を損ねてしまう。ジョンハンが優しく抱き起こすけど、こういうのは良くないと思うよ。
ジョンハンともども、処罰が検討される事態になってしまう。メヒャンは「ジョンハンにも類が及ぶ」と心配するが、ジョンハンは「彼女を連れてかえってくれ」とメヒャンに指示。
そして、官服を王に返して辞意を表明、膝をついて謝罪し、刑を受けると申し出る。「才能を守る官吏でありたい」とか大ウソこいて・・・。好きだからだろ~?
王さまは「才能を慈しんでくれ。それが罪を購う道だ。今後は、宮中であのようなことをして隙をみえsるな」と言ってくれる。

ピョクケスに抗議に行くジョンハン。「ミョンウォルに構うな」って言ってるけど、ミョンウォルの芸を触発してるのはピョクケスの挑戦なんだよねえ。正直になれと言われて、やっと恋心を認めたジョンハン。正直言って、ミョンウォルの芸ということであれば、ピョクケスの嫌がらせは刺激になってる面もあるよね。ミョンウォルのエネルギーで、100%「負けず嫌い」だけで出来てるから。

プヨンは、舞譜と踊りを変えたのに何で?と思ってた。師匠のメヒャンに諭されてしまう。プヨンが自分の舞を舞譜にしてるの知って、踊りが違う→「これはオリジナル」と主張する計画を察知。ちゃんと差し替えてたのね。プヨンは「私の舞譜は完璧だった。ご自身の名前を書いたのが、その証拠です。私は、完璧な舞を舞った。勝ったのは私だ」というが、「術をろうする心根を入れかえろ」とメヒャン。「そう教えたのはあなただ・・・」というプヨンに、「私が悪かった。間違っていた。ペンムの死が教えてくれた。もう一度やり直せ」と言葉をかける。でも、プヨンの踊りへの情熱はすごいよ。策を弄しても、敗北しても、ひたすらに踊りに向かっていくプヨン。

ミョンウォルは、気が付いた時に一瞬ペンムの死を覚えていないほど混乱してる。そこここで、ペンムの存在を感じてしまうミョンウォル。
ヘンスの死を受け入れずに、「ヘンス様はどこ?」とか言ってる。下着姿のまま稽古に来たり。母のヒョングムが必死に諭してるけどダメ。
宴席で舞い楽を奏でれば立ち直るのでは?ってことで、宴席に出すけど、コムンゴも弾けなくなって酒ばかり飲んでる。ムミョンがぴったりついてフォローしてるけど、全然ダメだ。

ミョンウォルが酒びたりと聞いたピョクケスとジョンハン。ジョンハンは、メヒャンに頼んで様子を見て来てくれというけど、「力を貸すことはできない。自分で乗り越えなければならぬ。手を差し伸べるな」とメヒャンは諭す。正論です。
ムミョンが「ミョンウォルを守りたい。力を貸してほしい」とジョンハンに話しに行って、ジョンハンは揺れ始めます。

ミョンウォルは発作的に、ペンムの飛び降りた崖に行って「お傍で舞いたい」とか飛びおりか?って状況に。駆け付けたジョンハンが引きとめた。「やっと掴んだ手だ。決して手を放さない」とかジョンハン。くさいなあ・・・。
「このひとを、しばし預かります。技芸が喜びではなく拷問のような苦しみになるのなら、私の愛が慰めになるよう・・・」とか言ってるよ。

ピョクケスも心配したみたいだよ?居なくなったミョンウォルを探してる。

ファン・ジニ 18話空白の舞譜 [ファン・ジニ]

やっぱり、このドラマの主役はペンムとメヒャンの二人のヘンス様ですな。ペンム様の美しさに泣きましたよ。


王の許可まで得たのにミョンウォルを側室にすることに失敗しておもしろくないピョクケスは、妓生たちの舞を途中で止めて酌をさせる。大切な舞を侮辱されたペンムは、怒りを抑えきれずにピョクケスの卓をひっくり返してしまい、その場で捕らえられ投獄される。

一緒に行くと泣く教え子たちに「ヘンスと呼ばれる資格はない。日ごろから感情をあらわにするのは妓生失格だと弟子たちに言い聞かせてきた。」と語る。ペンムは、自ら教えに背いたことを恥じ、処罰を受ける覚悟を決めたのね。身をもっての教え。チニなんかとは迫力が違うっすよ。

ユンス様が庇おうとするけど、処罰してくれというペンム様。ユンス様には迷惑かけたくないという。でも、ユンスはピョクケスにも頭を下げるが、「舞えぬように足を折ってやれ」と厳しい要求をされる。

教え子たちはミョンウォルを責める。原因を作ったのはミョンウォルだからね。「あんたが土下座でも何でもしろ」と要求する。しかし、「そんなみじめな真似をヘンス様は望まない」とミョンウォル。「そこまで分かっているなら、なんでヘンス様を追い詰めた・・・」と正論です。タンシムが「ミョンウォルだって辛い」と庇うけどなあ・・・。

妓生たちは次々とピョクケスに哀願に行くが効果はない。タンシムも意を決して、彼の子を宿していることを告げるが、自分の子という証拠はないと冷たく追い返される。
ミョンウォルがピョクケスのもとに現れて、「放免されたら都に向かう」と嘆願した。やーっと、自分がいかに守られてきたかを知りましたか?と思ったら、恋愛話かよ・・・。ジョンハンに「心だけを置いていく」ともらった笛をしまって「この恋を諦める」って、その恋をまだ諦めてなかったのか??心に秘めても終わった恋なんだし、未練たらたらすぎ。

ミョンウォルがピョクケスのところに行ったと聞いたペンム様。チニを躍らせるために、決意したんだね。
会いにきたヒョングムがペンム様の髪を梳き、二人で穏やかに想い出話しをしたりして・・・。この甘すぎるヒョングムのことも、広い心で受け入れてきた人なんだよなあ。ペンムの決意を感じ取ったヒョングムが「強がるな。生きるために手段を探ろう」と引きとめるが、ペンム様は決意を翻さない。

ヒョングムはペンムを救うためにメヒャンの力を借りようと都へ使いを出す。メヒャンは信じられぬ、プヨンはメヒャンが心配で「関わるな」というけど、一蹴。メヒャンは、ジョンハンに助命を頼み、自分はペンム様の元に。

ペンム様は「最後の夜を自分の部屋で過ごしたい」と願って、自室に。そこにミョンウォルが。あくまでも強気なミョンウォルは「施しのつもりです。命を救ったのに、口のききようがなってない。キーセンが嫌になったから傍女になる」と嫌味。「お前の力などいらぬ」と撥ねつける。「かたくな過ぎる。人の血が通ってない」って吐き捨てたミョンウォル。
しかし、そこにあるのは舞への情熱だと気がついた。もう一度、ペンム様の部屋に行ってみると、鶴の舞という題名と、チニの名前だけ書かれた白紙の舞譜が。
皆で探しまわります。

駆け付けたメヒャンが、「牢やぶりなどするわけない。死に場所を探しに行ったのです。ペンムが屈辱を受ける姿を弟子に見せるわけもない。ユンス様が処罰を実行する苦しさからも救おうとしてる。見つけなければ絶対に許さない」と。カッコ良かったよね。

でも、遅すぎたよ。ペンムは「死を持って償う。だから、ミョンウォルを側室にするな」とピョクケスに手紙を。そして、崖の上で一舞して投身自殺。この舞が奇麗だったし、ペンム様がとても幸せそうだった。踊ることが本当に好きなんだな~ってのが伝わってきた。たおやかな腕のラインとか、老いても衰えずって感じは出てたと思う。
ミョンウォルの指摘で一度は自信を失ったかもしれないけど、ペンム様は「これが私の舞」と納得したと思う。そして、自分の舞う姿が、ミョンウォルや教え子たちの記憶に残るかぎり、自分の舞は継承されるって信じてたと思う。だからこそ、一瞬でも自分を見失ったことを恥じて死ぬ。カッコイイよねえ。

亡きがらに「恥ずかしくないの?起きて。逃げるなんて卑怯。認めない」とミョンウォル。本当に強情ですなあ。素直に謝れば良いのだ。「亡くなった人に失礼であそう」とジョンハンが止めたけど。

「一緒に行きたかった。道連れに」と泣く残されたナンバー2の人に、「他の者を気づかって・・・」とメヒャン様。メヒャン様まで「一人、生きながらえて何の意味があるか・・・」と最高のライバルを失ったことを嘆く。

ジョンハンは、ピョクケスを訪ねて説教。「あの人に構うな。人は誰のものでもない」などという。愛しあってることだけは認めないんだ。
うーん、ピョクケス様は、「踊りたくないなら、正式に囲われた方が幸せジャン?」って発想なんだよね。ミョンウォルが「踊りたくない」とかなんとか言ってるから、付け込まれる訳で・・・。私は、あんまり嫌いになれないっす。間抜けで寂しい人だけど、説教くさいだけジョンハンより良いよ。

ペンム様の遺言に従って、川に散骨。ミョンウォルは喪服ではなく豪華な衣装でやってきて、キーセンとしての覚悟を最後に見せる。あの、止められた宮廷舞を踊る。キーセンの友は苦痛というペンム様の言葉を胸に・・・。

ファン・ジニ 17話 舞えぬ鶴 [ファン・ジニ]

今回は、最高にミョンウォルにムカついた。やっぱり、舞のシーンで「ミョンウォルの絶対性」が見せられてないからかなあ。ハ・ジウォンさんって姿勢が悪くないですか?ただ座ってるだけ、立ってるだけのシーンとかで、「これが舞の名手?」って疑問になる姿なんだよなあ。

だから、「碌に稽古もしないで何年もさぼってた癖に。技術に頼ってようが、究極の舞を舞いたいという心がある分、ペンム様の舞の方がよほど凄味があって素晴らしい」って思ってしまう。
技術の鍛錬の上に心が乗るのが芸というものだ。心だけあって出来るなら苦労はしない。そもそもミョンウォルの心って、恨みまみれで奇麗じゃないし・・・。
それに、勝負での罰として「ペンムの教えを受けよ」って言われてたのに、「やりたくない」も何もないだろっつーの。

それなのに、ドラマの中ではあくまでもミョンウォルだけが偉いって設定で、ペンム様は「心がない」ってのに動揺しちゃうんだもん。ま、そのことで更に高みを目指して、ミョンウォルなんかより高レベルに行ってしまいそうですが・・・。
では、あらすじに沿ったレビューをどうぞ↓


王の即位20年を記念する宮中の宴で「鶴の舞」と「鳴鼓舞(ミョンゴム:太鼓の舞)」が披露されることになる。メヒャンとプヨンは「鳴鼓舞」の完成に余念がない。

ペンムも「鶴の舞」をミョンウォルに教えようとするが、ミョンウォルは突然舞うことをやめてしまう。練習も拒否する。理由も説明せず「舞いたくない」とかいうミョンウォル。
ペンムはクムチュンに命じ、ミョンウォルの手を縛り、拍子に合わせて脚を動かさなければ打つという罰を与える。だがミョンウォルは水も飲めぬまま3日経っても、動かない。仕置き役のクムチュンが先に音を上げ、やつれたミョンウォルを休ませる。
回復したミョンウォルはムミョンと教坊を抜け出す。そして、鳥の巣で親鳥を取り上げてひな鳥の姿をみたり、えさ場を見に行ったり。

ミョンウォルは、鳥の姿を求めて川辺にいた。迎えに行ったペンムに、「ここで何をしているか分からないのか?鳥を見ても何も思わないのか?」と問うミョンウォル。「あの舞譜はまやかしだ。何の価値もない。自分の過ちに気がついてない」と・・・。
「なぜ、あんなに難しい動きを並べ立てる。これはキーセンの技を引けらかしてるだけだ。驕りがあだとなり、鶴の姿を真似ているだけ。鶴の心も、鶴に憧れる人間の心すらない」しかし、「下らない。心の入ってない舞」と見下すけど、あんた幼少期にペンムの鶴の舞に心を打たれてたやんか・・・。
ミョンウォルの舞はペンムの盲点をついてはいたみたい。「舞は心を表すもの。」と教えたのはヘンス様だから、そう言われただけでもキツイよね。でもなあ・・・。心が鶴の気持ちに沿っていれば、顔は笑顔でも悲しみが表現できる。それが芸の凄味ってものよ。激しい心を表現するのに、ゆったりとした動きを選択する。それが芸術だろ。ホント、ミョンウォルの言ってることって、俗物だ。それに「見なければ舞えない」って、あんたが形態模写してるってことジャン。

しかし、「最高」を目指すペンム様は、舞譜を完成させようと、自ら踊り続ける。でも、もう体力的に舞えなくなってるんだよね。愕然とするペンム様。

ミョンウォルは、ウノとの思い出の地に行って、「ごめんね」とウノの指輪を湖に落とす。ウノ以上にジョンハンを愛してしまったからねえ。
そこにペンム様が、「お前が正しい。間違っていた。お前が必要だ。お前の舞を元に、一緒に舞を完成させよう」というけど、ミョンウォルは拒否。「ウノに膝をついて謝れ」って・・・。ウノが死んだのは自己責任だろ・・・。ペンム様に罪はないって。それを「人の命なんて、技芸に比べたら価値がないと思ってる。」とか、ホント馬鹿。しかし、ペンム様は技芸のため、そしてミョンウォルを癒すためなら膝くらいつくよね。「勝ったわ」って全然に勝ってないし、「あなたの執念が大嫌い」って、どっちがやねん。逆恨みのくせに。

キム・ジョンハンは宴の簡素化を王に進言。国中に飢えや病に苦しむ民があふれていると、王を批判するような発言をする。「過ちを認め正すことがよき君主」と説得し、認められる。

ピョクケスは、まだまだ諦めてないみたいっすね。ジョンハンに会いに行って「次はいつ会うのか?」と挑発。二度と会わぬというジョンハンに嫌味言いまくり。そして、ジョンハンが傷ついてるから会いに行けってプヨンをそそのかす。プヨンは「それは出来ない。今は舞に打ち込み時を待つ」という。がんばれプヨン。
しかし、舞譜に色を付ける男に体を売って、舞譜をもうひとつ用意させたり、根性入りすぎ。

タンシムを気遣うトクパル。いい人だけど、タンシムの心はピョクケスのものなんだよねえ。そして、ミョンウォルが側室になると聞いても、暗い顔をするだけ。

ピョクケスは、私財を投じ、楽器に使われる貴重な石の鉱脈を探させる。王の心をつかみ、そこで「キーセンを側室にしたい」とお願い。ジョンハンは「もう苦しめるな」とピョクケスに言うけど、「あの人の才能を殺すな」とか言って、素直に「私の女だ」って言えば良いじゃん。大義名分をかざすのカッコ悪い。
王さまが「側室になる宴を開け」と命令した。仕方なく宴を開くが、縄を投げて「側室になるくらいなら、自害する」というミョンウォル。「側室になるのが嫌であれば、詩を競ってみよ」と勝負を挑む。わりと潔く詩の出来を認めてる負けてしまうピョクケス。詩なんてそれほど絶対性のあるものじゃないだろうに。
ペンムが「楽しまれましたね。宴の余興ということで」と仲裁に入った。ペンムのおかげでミョンウォルは好き勝手出来てるんだよねえ。
しかし、イライラしてたピョクケスは「こんな舞は見たくない」と舞を止める。なだめようとするペンムだが、酒を投げつけ「所詮、男の気を引く道具だ」などど舞を侮辱するピョクケス。ミョンウォルを下がらせてなだめようとしてるのに、ミョンウォルはますます挑発。ピョクケスは怒って怒り暴言はきまくり。
さすがのペンムも怒って、「キーセンは商妓ではない。舞は舞いきるべきもの」とキーセンたちを下がらせる。止めるミョンウォルに「舞いを舞わせよ」というペンム。ペンム様の、舞への強い思いがこもってたね。机を払って「舞は終わっていない」とペンム。カッコイイなあ。
来週、メヒャン様とペンムの友情が見られそうです。この二人好き。

ファン・ジニ16話愛の調べ [ファン・ジニ]

キム・ジョンハンへの思いを断ち切るために妓夫を持つ決意をしたミョンウォル。相手に選ばれたムミョンとキスしようとしてるのを見てしまったジョンハンはショックを隠せない。
しかし、ミョンウォルの胸の内を見抜いているムミョンは「自らを傷つけるために自分を利用するな。安らぎたくなった時に私のもとへ」と彼女を突き放す。ムミョンかっこよすぎ
ジョンハンは「すべてを捨てても良い」というけど、「失うのはあなただけですか?私に失うものなどないと?両班の方は愛を施すものだと思っている」とミョンウォルは拒絶した。
そんなミョンウォルをそっと気遣う師匠のオムス様。オムス様は大人の男だよねえ。ミョンウォルは「キーセンは芸さえあれば生きていける」と言ってるけど辛そうだ。初恋と違って、「いつか次の恋をする」ってわかってるからこそ、初恋とは違う悲しみがあるよね。
ムミョンは「あの人に妓夫になってもらえば?芸を捨てずにあの人と一緒になれる」なんて言ってけしかけてるけど、「あの人にすべてを捨てさせたくない」とミョンウォル。

ミョンウォルはペンムと「鶴の舞」の練習を始めるが、気持ちが乱れて舞に集中できない。都ではプヨンがメヒャンに「鳴鼓舞(ミョンゴム:太鼓の舞)」を習い始める。

タンシムに思いを寄せるトクパルは妓夫になると申し出るが、タンシムは好きな人の子を宿しているから妓夫は必要ないのだと告げる。「誰の子だ?」と大騒ぎになる教坊。

ミョンウォルは両班たちの宴に呼ばれ、オムスと一緒に演奏を始める。すると客のひとりが、ミョンウォルの顔に見覚えがあると言い出す。「昔、好きになった女だ。戯れが過ぎて、傍にいてとか言われて、災難にあう所だった。」なんて言うんだもん。オムス様のむっつり顔が静かに怒ってるよ~。ミョンウォルは実父だと気がついた。「その女性はヒョングムではありませんか?」と酒を投げかけた。
あの「私は愛されたわ!!」な母ヒョングムの思いは、やっぱり彼女ひとりの思い込みなんだよねえ。薄々分かってるからミョンウォルに恋愛がすべてって価値観を押し付けるんだろうけど・・・。
オムスは「彼に会うことだけを希望に母は生きてきた。気持ちを殺して、母親と一緒に彼を迎えなさい」とミョンウォルに命じる。ヒョングムのために頼んでくれたのか・・・。奇麗に着飾ったヒョングムだけど、馬鹿な女だなあ・・・。しかし「今後も立ち寄ってくれますか?」って図々しいぜ。

オムスのヒョングムへの深い愛情を知ったミョンウォルは「オムス様にとっては愛とはどんなものですか?」と問う。「ゆったりと流れ、物悲しくも聞こえるが、場所に溢れる調べだ。お前はそんな愛し方をするな。自分から諦めなさい。」と諭してくれる。いやあ、かっこええ男、オムス様。
都のプヨンはピョクケスに、彼がミョンウォルを手に入れられるよう、自分が松都行ってキム・ジョンハンの心を奪うと約束する。「憎しみは愛情の裏返し、まだ愛情は消えてない」というプヨン。
プヨンは、「王の即位を祝う宴でミョンウォルとプヨンで舞を舞う」という舞台を設定させた。

で、ジョンハンの部屋に行くが「私は嘘がつけない。心のかけらも与えられない」と言われてしまう。「その分、私が心を与える。そばに居させてほしい」と迫るプヨン。ジョンハン途中まで脱がして「やっぱ無理」は酷すぎるってば。

宴の準備で京に旅立つジョンハン様。でも途中で引き返してしまったよ。ミョンウォルも馬を駆って思い出の地に・・・。で、ばったり。「男女でなく、友になれば、心を通わせて共に生きられるのか?でもそれは出来ない。友になるくらいなら別れる方を選ぶ。始めて愛した。もう二度とない。その心はここに置いていく」って、その年で初恋かよ。重症だなあ。で、結局は共寝して、愛用の笛を置いて去って行った。

ファン・ジニ15話渡し舟 [ファン・ジニ]

ミョンウォルの心を奪う方法を彼女の母ヒョングムから教わり実行したピョクケス。偶然を装ってミョンウォルにコムンゴの演奏を聞かせた後、気高い雰囲気で馬に乗ってその場を去ろうとする。引き留める歌を歌うミョンウォルだが、予想に反し追ってくるどころか帰ろうとするミョンウォル。ミョンウォルは策略に気が付いてるなあ。怒って落馬するピョクケス間抜けすぎる。「偽りでは何も得ることができぬ」とか言ってるけど、ミョンウォルもプロならもう少し穏やかに、波風立てずに断れよ~。

実は、ミョンウォルへピョクケスが贈った詩は、ジョンハンのものを写したもの・・・。それに気がついて、ジョンハンに詩を渡した。ピョクケスに問いただすジョンハンに「あの女への思いに溢れていたから、使いたくなった」というピョクケス。「真心か?私はそんなものに触れたことはない。王族としての務めだ・・・」とピョクケス様。っていうか、ピョクケスの恋心は執着ではあっても嘘ではないよねえ・・・。それを「真心がない」とか切り捨てるのってどうしてよ?真心って、伝えようとして伝えるものじゃなくて、にじみ出るものでしょ?「思い通りにしようとするのでなく、真心を伝えよ。本気で愛し、芸を見守れ。そして別れはすべての人にあるものだと教えてやれ」ってジョンハン。

キム・ジョンハンは、ミョンウォルにかなわぬ夢を見させないでくれというペンムの言葉に納得し、ミョンウォルのことを忘れるために松都(ソンド)を離れることに。
キム・ジョンハンが都へたったと知ったミョンウォルは、ひとり馬を駆って後を追う。途中でピョクケスの手下に連れ去られそうになるが、駆けつけたムミョンに助けられ、ミョンウォルは川の渡し場に到着する。ミョンウォルは、「あなたの詩です。この詩に込められた気持ちが重すぎて、持ってはいるのが辛い・・・」とピョクケスが盗んだジョンハンの詩を手渡した。ジョンハン、黙ってミョンウォルを抱きしめたが、辛くなるばかりじゃないの?
「民を慰める楽曲を採取するという勤めを、キーセン一人のために捨てるのか?」というミョンウォルに、「そなたを傷つけたくない。私は何もしてやれないことが腹だたしい・・・」とジョンハン。「愛というものは静まって行くもの。私たちの身は滅ぶか、夢は残る。邪魔はしない・・・」とミョンウォル。
心配するペンムに、元恋人のユス様が「賢い二人だから、芸を捨てずに生きるだろう」となだめている。

ピョクケスがミョンウォルを傷つけようとしたと知ったペンムは、ピョクケスの屋敷へ乗り込んで、「傷つけることは許さない」とくぎを刺す。ミョンウォル母は、「ちょっと無茶をしてピョクケスの執着を断つ」って、ますます執着されそうだが・・・。
タンシムは、ピョクケスの苦しみを思って心を痛めるが、ピョクケスは「あの女を忘れてやる」と言っている。タンシム、妊娠したな~。

ジョンハンは戻ってきた。畑仕事する民に交じって、彼らが作業中に歌う歌を一緒に歌うジョンハンを見て、「生きていたら、あのようになったでしょう」というミョンウォル。ジョンハンは、「家庭を持ちたかったという夢をかなえてあげたい」とか言い出す。だから、芸を捨てさせるのがミョンウォルの幸せか?
ジョンハンを突き放すために、妓夫(ギフ)を持つと言い出したミョンウォル。相手はボディーガードのムミョンさん。「私の妓夫になりたいんでしょ?」なミョンウォルに、「お前がいいなら拒まない」ってムミョン。どっちも気が強い~。
ムミョンは、実はキム・シスクという反体制の詩人の詩を読んだりしてて、過去のある男。「親友のチョクハンジョ先生?を裏切ってまで・・・」と訴えるムミョンに、「裏切らなければ俺が死ぬ。権力とはそういうものだ」と言った父・・・。

ミョンウォルが妓夫を持ち、祝いの宴をするのでと招待されたジョンハン。ショーック。ムミョンとキスするところを見ちゃったよ~。

プヨンは切ないねえ。「怒りと妬みを煽るかもしれないが、あの子の鋭い目のおかげで、久しぶりに踊りを楽しみ、芸に生きる人間であることを思い出させてくれた。恨めしいだろうが、おまえは過ちを犯した。一生かかっても勝てない」とメヒャン。ミョンゴムという太鼓を打ち鳴らす芸を披露するメヒャン。完成できなかったという芸だが、「それぞれに相応しい芸があると気がつかず、ペンムに3つ、私に一つしか心をくれぬ師を恨んだ」というメヒャンに、「舞を完成させる力になりたい」というプヨン。プヨンは、芸を極めたいんだよね。「それほど勝ちたいか。気持ちはわかる。天才は、努力する者を悲しませるもの」というメヒャン。プヨンの苦しみは持たざる者である民の苦しみにも似て、それはそれで違った味の素晴らしい舞を生みそうだけどなあ。

ファン・ジニ 14話偽りの音色 [ファン・ジニ]

ミョンウォルはペンムとの勝負を賭け、「剣の舞」をプヨンたち女楽と披露する。ところがプヨンたちが突然途中でミョンウォルを残して舞を終えてしまう。ぼう然とするミョンウォルだが、すぐにひとりで舞い始めた。キム・ジョンハンの姿を前に、ウノの前で舞ったときの気持ちを思い出していく。踊る喜びを思い出したミョンウォル。
いくら知らなかった&演出効果のためとはいえ、まわりに合わせてさりげなく退場できないミョンウォルはやっぱりスタンドプレーが好きで群舞がダメなんんだね。一人で舞って「ソロのための演出」という風にしたけど。ペンム様が「鶴の舞」を躍るミョンウォルを嬉しそうに見てたけど、「そんなに甘い踊りなの?」って気もするなあ。

見事な舞に皆が賞賛するが、キム・ジョンハンは争いの場に変えてしまった妓生たちの罪をとがめ、宴を中止する。さっそく裁きの場に呼び出されるミョンウォル、プヨン、ペンム、メヒャンの4人。だがプヨンは、ミョンウォルがひとりで注目を浴びるために、前日の舞の変更に従わなかったのだとウソをつく。
でもなあ・・・。「宴を争いの場にするな」って、「舞で争え」って宴を設定したのがなあ。あくまで芸でってことかもしれないけどさあ・ミョンウォルも「負けたくない」という気持ちで舞ってしまっている訳でしな・・・。今、舞の喜びを思い出したとは言え、争ってるのはプヨンと同じだもん。

厳罰に処すと言われて不満そうなミョンウォルだけど、舞を争いに使ったって点ではミョンウォルが始めたことだもんね。ジョンハンは「ペンムのもとに戻って修行せよ。それが罰だ」と告げる。

メヒャンはプヨンへの不信を確実なものにしたし、プヨンは今後も大変だろうね。ミョンウォルを訪ねたプヨンは「なんであんな汚いことを?」と言われるけど、「汚いことだってやるわ。すべてをかけてきた」と覚悟が決まってるし、自分独自の剣の舞を作ると宣言。そして、ミョンウォルに、「ペンムが、ウノのことをジョンハンに話した。ウノとのことをペンムは利用してる」と揺さぶりをかける。
ペンムを問いただすミョンウォルに、「ジョンハンはやっとありついた官職で楽曲を採取している。お前に近付く理由なんて考えればわかるだろ」とペンムは厳しい。ジョンハンが「師とで協力して、良い舞を」なんていうから、「手がらが欲しいんですね」と素直じゃないミョンウォル。権力を毛嫌いして、「権力」にこだわりすぎてる。

ペンムに「なぜ気持ちをゆがめて伝えた」というジョンハンに、「恋をしてもらっては困る。キーセンは遊具。そう思って扱えない男性はキーセンの相手にはなれない。真心は与えても全ては与えられない男性です。苦しむだけです。そばを去ってほしい。ミョンウォルを芸のためだけに生きさせてほしい」と願うペンム。ペンム様はホントかっこええ。
ジョンハンも「芸に励め」とミョンウォルを突き放す。そして、都に戻る事にした。

翌日、ミョンウォルはピョクケスの宴に出ると言って、ペンムの稽古を拒否する。ホント、短絡的な女だね~。すごい賢いっていう設定らしいけど、どうも感情的になって失敗するタイプっぽい。
でも、ピョクケスに色っぽい目線をやるミョンウォルは美人だった。宴の席であくびしてピョクケスのコムンゴ演奏を批判。こういうお坊ちゃんは、否定されると「絶対にものにするぜ」って張り切るんだね。ピョクケスはどんどん意地になってるな。
怒るピョクケスを泣いてなだめるタンシム。「お前に心などあるのか?」なんていうピョクケス最低な奴だな。さらに、ミョンウォル攻略法を追求とかなあ・・・。分かりやすすぎるダメ男。

ミョンウォルは母の元に。「許そうと思ったのに、やっぱり出来ない。人の真心を権力のために使うような人じゃない。心の使いようがウノにそっくり・・・。そんな心を利用したペンムが許せない。でも、ペンムより、否定しないジョンハンに腹が立つ。大人だからなのかなあ・・・。キーセンに真心を与えても仕方ないと知っている。そこがウノとは違う」という。正直、ジョンハンとウノって似てるか???っていうか、ウノ=真心が最後までピンとこないまま少女時代が終わったから、ジョンハン=真心=ウノって言われても??に感じるんだろうなあ。

タンシム、ミョンウォル母に「ミョンウォルの心をつかむ方法をピョクケスに教えたい」と大泣き。タンシムの愛に気がついて、「やめなさい」というミョンウォル母。この人は恋愛至上主義なんだけど、基本的に「与えられる愛。外の幸福を与えてくれる愛」を夢見てる人だからなあ。ウノとチニの時も、そうだったもんね。
タンシムと一緒に、ピョクケスにコムンゴを指南。細い弦を使う曲にしろと助言。ピョクケス様、意外に練習熱心。音楽は好きなのね。さらに、詩を贈る。
ミョンウォルが行く先でさりげなく演奏してたら、ミョンウォルが立ち止まった。「思いつきで書いた詩なぞ送って恥ずかしい・・・」とかいうピョクケス。さらに、あっさり立ち去ろうとするピョクケスに、ミョンウォルが食いついた。

ファン・ジニ 13話涙のわけ [ファン・ジニ]

ミョンウォルの舞はメヒャンの個人指導で瞬く間に上達する。教坊でひとり舞の練習をするミョンウォルを見ていたキム・ジョンハンは、何者かがミョンウォルにケガをさせようと仕掛けたワナに気づき、身を投げ出して助ける。(オオゴトなんだけど、なぜか笑った!!あんな丸太どうやって仕込んだのか??それに、庇わなくても当たりそうもなかったし!!)
ペンムは教坊の誰かがやったのでは?キーセン達を責める。プヨンも女楽のものがやったのでは?と責め、「実力で勝てばよい」というが、先輩には不安を言い当てられてしまう。

ミョンウォルは、運び込んだ自室で休むようにジョンハンに言うが、「あなたにも休息が・・・」と気遣ってくれる。そんなジョンハンに「犯人探しはせずに不問に付してほしいと頼むミョンウォル。「そのように気遣うなら、なぜ敵対する?ヘンスになりたいのか?哀れな人だな・・・」というジョンハン。おお!大人~。
ジョンハンは「今度、このようなことがあったらペンムとメヒャンに辞めてもらう」と厳しく指導するように言い渡す。

ジョンハンは、ペンムに「ミョンウォルはあなたを理解しているのに、なぜ反発する?」と問う。「芸のために彼女の愛を断ち切った・・・」というペンム。

ミョンウォルはキム・ジョンハンに助けてもらった礼に、コムンゴを奏でて採譜に協力すると申し出る。演奏を始めたミョンウォルだが、目の前のキム・ジョンハンの姿にウノの面影が重なり手が止まる。

ピョクケスは、プヨンがミョンウォルを傷つけようとしたと思い込み、厳しく叱責。(違うのにね~)
ピョクケスは、ミョンウォルと近づき始めたキム・ジョンハンをけん制しながら、なんとかしてミョンウォルを手に入れようと策を練る。

ミョンウォルはいよいよプヨンたちとの練習に入る。だが何度やっても、なぜか周りの妓生たちと呼吸を合わせることができなかった・・・。ペンムは「無様だな・・・メヒャンは原因がわかるかな?」と言い捨てる。
メヒャンはしっかり理由を悟っている。稽古をつけずに、「水汲みでもしてろ。理由を探すまで芸をすることは禁止する」と言い渡す。掃除、水汲みなどの下働きをするミョンウォル。それを聞いたペンムの嬉しそうな顔。「流石、メヒャン」って、ホントに実力を認めあってるんだな~。
「ペンムと同じくミョンウォルは群舞が舞えぬ。鶴の舞をペンムにだけ教えたのは、ペンムが群舞が出来なかったからだと分かった・・・。しかし、私はミョンウォルに群舞を舞わせて見せる・・・」というメヒャン。

が、おつかい中にピョクケスに無理やり連れ攫われたミョンウォル。女楽をやるというピョクケスに、「自分の力で手に入れる」と流石の強気のミョンウォルちゃん。負けず嫌いだね~。
ピョクケス様、ミョンウォル友人のタンシムを利用することにして、彼女を呼んだ。

ミョンウォル、やっと「自分の舞に夢中になり、人の舞を見ていなかった」という答えを得た。そこで、他のキーセン達にひざまづいて「心を合わせたい。もう一度だけ」と願うミョンウォル。プヨンは五日という条件を出した。なんとか群舞をこなしたミョンウォル。

宴の前日に、ジョンハンが「怒りを解いて、見ているものをウノと思い、踊ることを喜びとせよ。そうしなければ感銘を与えることは出来ぬ」と諭してくれた。
これを聞いていたプヨンはショックだよね。ジョンハンを訪ねて「上手く舞いたいが不安だ。あなたに舞を捧げたい。」と訴えるプヨン。しかしジョンハンは「女楽として信頼している。心のやり取りが必要か?女性を必要とはしてない・・・」と断った。「なぜ、ミョンウォルがすべてを手に入れる・・・」というのに、「あの人は心を受け取りはしないだろう・・・」って、バレバレじゃん。ジョンハン様、ホント空気読めない奴だわ。
プヨンは、「ミョンウォルを打ちのめしたい」って芸ではないのかあ・・・。でも、これってタイミングだよね。ちょっと前までは「うちのめしてやる」って策略めぐらしてたのはミョンウォルだもん。プヨンのこと責められん気もするわ。

ミョンウォルはウノの指輪をはめて踊ることを心に決める。が、プヨン達は踊りを途中で放棄してしまう。ミョンウォルだけがフリを間違ったみたいに見えちゃうんだね。でも、「周りを見てた」ならミョンウォル合わせないと・・・。呆然としてどうする。

ファン・ジニ 12話剣の舞 [ファン・ジニ]

面白くなってきた。芸での戦いがあるほうが、ベタでも面白いよ。

ピョクケスの宴に赴き、いきなり共寝を申し出たミョンウォル。だが部屋で2人きりになると、自分のほうがピョクケスの一夜を買うと玉代を差し出して恥をかかせる。ミョンウォルは、つき従うムミョンに「お前のようにあちこちを歩いてみたい。生きることにうんざりしてる」と語る。
ピョクケスは他言されては面目がつぶれると、口封じのために大量の財宝をミョンウォルに届けさせる。さらに、「ジョンハンに命令して女楽のヘンスの立場を与える」とか言い出すけど、ミョンウォルは「実力で勝ちとるもの」ときっぱり。

ミョンウォルに惹かれはじめているキム・ジョンハン。民のために働き、結婚もしないという堅い男で、プヨンが酒でも・・・と誘っても断ってしまう。そんなジョンハンでも、チニの共寝が気になるのね・・・。曲の書き取りの仕事をしていても集中できない。
そして、ピョクケスに「妻を大事にしては。王の立場で政治に関わろうとするのは危険だ。女性を求めるなら、本心を語れる相手にしては」なんて釘をさして、「キーセンは真心などを求める相手ではない」とかかわされてる。
それに、ピョクケスの贈り物を突き返したミョンウォルに、ちょっと心配になったのね。「市場の商人の客が大事だから、ピョクケスに恥をかかせたのか?」と問い詰める。「本当は、ピョクケスを貶めるために宴をしたのだろう。自分のわがままに周囲を巻き込み続けるのか?それは、商人を貶め、自分を嘲笑うことだ」と諭す。確かになあ~。真心だとか言って、結局は自分の芸を他人を貶めるのに使ってるだけだもん。

ミョンウォルが女楽とともに「剣の舞」を披露する日が3か月後に決まる。メヒャンの指導でミョンウォルが見事な舞を舞えれば、ペンムは妓生を辞めさせられることになる。代わりにペンムは、舞が粗末だった場合は女楽の行首の座を渡すことと、ミョンウォルを官婢にすることを提案し認められる。ペンムは、自分をかけて、策略で競うのではなく芸での真剣勝負の場を与えたのね。
しかし、母は「踊らないのはウノが舞が好きで、人に見せたくないと言ったからでしょ。その舞を人を滅ぼす道具にするのか?」なんて言うけどさあ・・・。ウノは舞が好きだったんだから、踊らないチニを喜ぶとも思えないよ。

ミョンウォルの女楽との初練習の日。5年近くもまったく踊っていなかったミョンウォルの舞はひどいものだった。これに付き合いつづけるプヨンは大変だ・・・。基本の動作すら出来ないんだな。プヨンは、メヒャンとミョンウォルが失脚するなら、得なところもあるんだよね。
何も出来ないミョンウォルは根性で頑張るけど、メヒャンが「踊らなかったのでなく、踊れないから逃げたんだな」と厳しい。

メヒャンに「不利な戦はやめないか?」と言い出すペンム。「不利だ」と分かってても、メヒャンは辞めない。メヒャンは、ペンムが素晴らしい才能を持っていることを理解していて、「鶴の舞」をメヒャンにも伝授しなかったことが悔しいのね。だからこそ、自分は「チニに教える」ことで、ペンムを見返したいのね。そして、ペンムも、メヒャンを信じてるから、チニを預けるんだろうね。すげー、メヒャンとペンムは認めあってる敵なんだな。

プヨンは、ペンムに「わたしに鶴の舞を教えてくれないか」と申し出たけど、「まずはミョンウォルと剣の舞を舞え」というペンム。
メヒャンはチニと合宿に行ってしまい、後の群舞を任されたプヨン。「流石に遅い。迎えに行かなければ」と出かけていくメヒャン。かなり上達しているのを見て驚く。そして、メヒャンが真剣に教えているのを見てショックを受ける。
ミョンウォルは戻ってきても、押切で藁を切って、器具をもつときの感触を習得しようとしている。それに気がついたミョンウォルの才能に気がつくのは、プヨンだからこそ。そして、動揺して芸が乱れてしまう。

ソンド教坊のキーセン達も「このままペンムが辞めたら私たちは・・・」となる。タンシムが「鶴の舞をならっては?」というけど、「それは無理」と言われてしまう。

夜も自主練習をするチニ。誰かが、彼女を傷つけようと丸太を落とす!(アリエンっていうか、誰がどうやってセットした!)そっと見守っていたジョンハンが助けに入る。

ファン・ジニ10・11話 [ファン・ジニ]

10話 冷たい月 ウノが亡くなり、チニが妓生として生きていく覚悟を決めてから4年。
タンシムもキーセンになったんだね。そして、なぜかトクパルもウノのところを辞めて教坊に勤めてる。なんか、仲良しさんじゃんね。
チニは妓生ミョンウォルとして、その美ぼうと優れた詩才、コムンゴの腕前で松都一の妓生として名声をとどろかせていた。ペンムへの憎しみは消えず、舞は一切舞わなくなっていた。荒みまくりのミョンウォル。この荒んで気の強いところが、男の征服欲をそそるのかもね。

ウノの命日。酒を飲みながらふらふらと夜の町をさまよっていたミョンウォルは、明け方、そのまま川の中へ入っていき死のうとする。だが、偶然居合わせたキム・ジョンハン(キム・ジェウォン君登場~。意外に親父顔なんだね~。太いから?堂々としてて、時代劇も案外と似合ってる)に止められる。そこに、現れたのはミョンウォルの護衛のムミョンいやあ、寡黙なボディガードっておいしい役っすね。

キム・ジョンハンは優れた両班だが、王命で恩師が殺された後、官職を離れて各地を放浪していた。その後キム・ジョンハンは、自殺しようとしたミョンウォルが松都一の妓生だと知り興味を持つ。道を行くミョンウォルを引きとめて、気軽に声をかけて、彼女を見定める。そして、ミョンウォルがコムンゴを演奏する席にやってきて笛を吹いたりして、彼女と勝手に演奏。ミョンウォルは彼を振り落とそうとするが、かなり上手いジョンハン。

客を愚弄したミョンウォルをかばって追われたジョンハン。それをムミョンが救って、教坊に招待してくれた。しかし、ジョンハンは逮捕?実は、王からのお召だったのね。
郷楽を守りたいという王の言葉に、キム・ジョンハンは再び官服を着ることを決意。さっそく郷楽廃止を強いようとしている明国大使チャンの考えを変えさせようと奔走する。ピョクケスとも旧知の仲な。

プヨンはミョンウォルの名声に嫉妬しつつも、ピョクケスとの縁を通じて工作したり、ますます頑張ってます。プヨン奇麗だよね。遅くまでけいこに励んでいるところ、官吏として見学にきたジョンハンと出会います。練習のしすぎで痛めた手を気遣ってくれたジョンハンに恋をしてしまったみたい。しかし、メヒャンはジョンハンに、松都での明国大使チャンの接待を勧める。メヒャンはペンムの失態をまっているのか?

ジョンハンが、郷楽を守る活動をしていると聞いたミョンウォルは、さっそくムミョンに命じて様子を探らせます。ジョンハンは、官吏として松都教坊にもやってくる。ミョンウォルはあくまでも挑戦的で、宴席での舞を拒否するわ、勝手に寺に行ってしまうわ・・・。自ら迎えに行ったジョンハンが説得するが、両班という立場そのものにミョンウォルは反発してる。それを理解できると言った上で「そなたの真心が故国の音楽を守ってくれる」というジョンハンに、ミョンウォルは芸人として気持ちを動かされます。

遅れてやってきて、見事な詩を詠みあげ、韓国人としてのプライドを示す。明国大使チャンは、ミョンウォルのスカートに返歌を・・・。それを破いて燃やしてしまうミョンウォル。あくまでも強気。

続きを読む


ファン・ジニ 9話雨の別れ [ファン・ジニ]

童妓の水揚げのための宴の日が早まったと知ったウノは、急いで都から戻り駆けつける。ウノの父キム判書(パンソ)がチニの水揚げに名乗りをあげ、ためらいながらも髪かざりを差し出すチニ。ウノは思わず飛び出して父を止める。
ペンムがすかさず剣を差し出し、童妓を巡って争うのなら相手が誰であれ戦って勝つべきだと告げる。うろたえながらも剣を手にしたウノの姿に、同席していた両班たちは、たかがキーセンのために父親に刃をむける親不孝ものと口々にウノを非難。
こうなるように仕組んでいたチョン・チュクはわざとウノをかばう発言をし、「父上が若いキーセンを見受けすると、母上が心を痛めると思ったのでしょう」と説明し、早く剣を置いて立ち去るようウノを諭す。一同の視線が集まるなか、ウノは剣を置いて逃げ去ってしまう。坊ちゃんはやはり坊ちゃんだった。

チニの水揚げの場に、ヒョングムが薬入りの酒をふるまいに来て、キムパンソを前後不覚に。こんなことしたら教坊の危機だろ!!悲しむチニに、すぐに逃げ出してウノと駆け落ちするよう説得する。「どんなことがあっても受け入れて、相手を愛しなさい。辛いことはここに残して」って、なんか自分の愛を勝手にチニに投影してる感じなんだよね。でもなあ・・・。坊ちゃん逃げたぞ?大丈夫か?
それに、チニはキーセンとして芸の道にいきることには、喜びを見つけてると思うよ?女を売ることは辛いだろうけど。

しかし、ヒョングムと語り合おうと思ったペンムが、チニの脱走に気がついた。タンシムに「ウノ母に知らせに行け。キーセンにしてやる」と命じる。断ったタンシムに、「あのような覚悟の男と行かせてはならない。チニのためだ」と説得。

同じころ、オムスは落ち込むウノのもとへ行き、チニと逃げるように説得していた。「できない。勇気がない。合わせる顔がない」というウノに、「無責任に始めたのはなぜか?」と責められて決断。でも、こんな決断じゃ失敗する。
案の定、母親に手紙残したりしてタラタラしてたから、タンシムから連絡をもらった母親に見つかった。「行くのであれば、この母を殺していけ」と言われてしまう。

雨が降り出し、びしょぬれでウノを待つチニ。ウノが動けないと連絡もらったオムスが、チニを迎えに行った。そして、キムパンソの部屋に寝かせて「熱が出たようで・・・」とペンムが誤魔化した。チニを奥の間に閉じ込めるペンム。下掃除の罰を与えたりしてる。

ウノは、雨の中座り続けて母に許しを請うていた。それで体調崩してしまう。ふらふらの体で会いにきたウノが、買い物に出たチニに会う。チニは、指輪をウノに返した。「愛は世間どころか、自分にすら負けるもの」とか言うチニ。
ウノは「あの人を悲しませた。」と始めてしまったことを後悔。どんどんと体が弱り、「母さん、あまり悲しまないで」と言い残した。そして、最後に、チニと逢瀬を重ねた場所に連れて行ってもらう。死亡。親に先立つ不孝息子に、弔いなど出来ぬという父親。厳しいけど、息子への愛はある父親だったと思うんだけどね。
葬りに行く途中に教坊の前を通ると、車が動かなくなる。まるで未練のように・・・。チニに知らせようとするタンシムとペンムがもめていると、タンシムがあの夜ウノ母に連絡をしたことを聞いてしまうチニ。チニはウノに最後の別れをしました。

ファン・ジニ 4-8話 [ファン・ジニ]

ファン・ジニ 完全版 DVD-BOX Iファン・ジニ 完全版 DVD-BOX I
(2008/09/26)
ハ・ジウォンキム・ヨンエ

商品詳細を見る

あらすじはNHK公式から

ハ・ジウォンさんは美人だけど、瑞々しさって感じではないので、この少女期はちょっと違和感あるんだよねえ。この人の魅力は、禍々しさというか魔の空気と、ド根性だと思う。でも、舞のシーンとか綺麗だよねえ。あと、相手役が童顔なのもねえ。


4話初恋
ウノの恋煩いを察した下男トクパルの手引きと、チニの友人ケトンの協力で、ウノに引き合わされたチニ。思いを込めたウノの詩に心を打たれ、川辺で楽しい時間を過ごす。

全国の教坊に、器量と技芸を兼ね備えた若い童妓を都の女楽として献上するようお達しが出る。松都(ソンド)教坊一番の童妓といえばチニだ。チニが「綱渡りで一心に打ち込むことが芸の道だと感じた」というのを聞いた行首(ヘンス)ペンムは、悩んだあげくチニを連れて都へと旅立つ。
王宮の前でペンムはチニに、芸を磨きあげて女楽となり王宮の敷居をまたげと告げる。いよいよ献上という場で、ペンムは地方の才能ある童妓を献上するのは不当だと申し出る。平等に優秀な妓生を育てるため、全国の教坊を競わせて最高と認められた教坊が女楽を司ることを提案し受け入れられる。
女楽の行首メヒャンは敵意をむき出しにする。メヒャンの下で修行するプヨンが綺麗ではかなげだ。チニは「勝つことより、王の心づけが欲しい。王の心、涙が欲しい」と言い放つ。
ペンムは「キーセンの友は苦痛。それを乗り越えて芸を鍛えよ」とチニに。

チニが献上されるかもしれないと聞いて気が気ではなかったウノは、戻ったチニに心を弾ませて会いに行く。だがチニは、けいこがあるからとつれない態度をとる。でも、恋心を歌う詩経を読もうとしたり。恋してるんだね。
ウノは腑抜けに。トクパルが心配してチニを説得して会わせた。ウノは「みなの前で舞って欲しくない」とか言い出す。

チニは「女らしくない音楽が良い。女心など捨てて芸に専念したい」とコムンゴを習得したいと言う。しかし、音色から母のヒョングムは、チニの恋を察知する。
ヒョングムは、ケトンに楽を教えるといって呼び寄せて、口を割らせた。自分の娘には反対しておきながら、下働きケトン(タンシム)にはキーセンになるための楽を教えるなんてなあ。
ヒョングムとオムスも危ない関係だよなあ。オムスに相談するヒョングムだけど、「愛に生きて欲しい」って自分を投影しすぎ。
オムスはウノと話をしてみることにした。「全てを捨てる覚悟があるか?」と問われて、もちろんだといったけど、この坊ちゃんには無理だわ。

ソムソムは貧しい実家に送金するために、仲間にパックしたりして稼いでる。そんな彼女を影から助けるチャンイ。

続きを読む


ファン・ジニ 3話まごころ [ファン・ジニ]

NHK教育での再放送が始まったので、またみ始めました。

松都(ソンド)教坊の外をうろうろしていて、ジニの書を拾った両班(ヤンバン)の少年ウノは「見事な書だな・・・」と言うが、ジニが取り上げようとして、書が破れてしまった・・・。

ジニは、まずは立ち方、歩き方、座り方など、基本的な所作を仕込まれてます。「花のように、蝶のように」って、厳しいな~。ジニは集中できないし、「こんなことを習う日うようがありますか?作法よりもおもてなしの心です。習いたいのは舞や楽。一生かけても時間がないといったのに、こんなのは無駄」とか、ヘンスに反抗しまくり。言えば、必ずふくらはぎ打ちの折檻が・・・。同期生のケトンが、一緒に罰を手伝ってくれたりして、助けあって頑張ります。
叱られたケトンに「月を食べに行こう。綺麗になるってよ?」と月に向かって深呼吸を誘います。ケトンは「美人じゃないから・・・」ってのが心配なのね。綺麗にしてあげるって、ヘンス様の化粧道具を借りちゃうジニ。化粧濃い!!名前が嫌なケトンに、「丹心(タンシム)椿の優しい心」という名前を考えてあげるジニ。しっかり見つかって、二人で折檻受けます。甕を頭の上に持ち上げるって、折檻にもいろいろなバリエーションがあるのね~。

ペンムヘンスの所に、宴席の話し合いにきたキム判書と付き従ったウノ。ヒョングムの楽の音を楽しむ父親たちだが、ウノは「そろそろ・・・」と席を辞そうとする。酒の飲み方を教えたいというが、「病の母が気になる」というウノ。女道楽をする父に対する反発があるのね。
ウノのいいなづけカウンは、健気にウノ母に紅い服を縫ってあげたり健気だね~。母は、その服を「お前にあげたいのだろう」と、ウノに手渡す・・・。でも、ウノはジニが書いてた書をマネして書いたりして・・・。それでも、「キーセンなんて興味ない・・・」というウノ。

続きを読む


ファン・ジニ 2話妓姓(キーセン)への道 [ファン・ジニ]


ジニはペンムの手を取った。「キーセンの子はキーセン。あれが、お前の母だ」というペンムに、「違います!」とジニがキーセンの子と知られたくないヒョングムが叫ぶ。しかし、ジニは「拒絶された」と思ってしまうよね~。母に会いに行くか?というペンムにも、首を横に振る。
ヒョングムは、獄吏の女性の同情を得て、ペンムに「ジニは私の娘ではないということにしてくれ」と願い出る。「子への愛情など知らぬのでしょう。ジニを利用しないで!」って、ペンムだって子供が欲しいと思ったことがあるかもしれないじゃないか。
ペンムに、「固いばかりでなく、しなやかな対応も」と助言した教坊の楽士オムス。彼はジニに彼女の誕生秘話を。父は素晴らしい男だったが、子どもを下ろせと言われたヒョングムは失明。私は要らない子だったというジニに「母を怨むな」と諭します。
ペンムは、「一番の弾き手ヒョングムは失えない。間違いがあれば自らの命を懸ける」と言ってヒョングムを罪から救った。上官チョンチムは、芸には優れるが強情なペンムを嫌い、ペンムを追い落とすことを思っている。さらに、メヒャンがチョンチムに協力を願い出ているのか~。
ヒョングムは、私が罰を受けてでもジニを逃がしたいと、オムスに協力を願う。夜中にジニの寝ている所に行ったヒョングム。泣いているジニが「お母さんの匂い」と言う。「悪い子だから、捨てたの?私が見えないの?悪い子にならないようにしているよ。」って、ジニ健気すぎる。ヒョングム、突き放すことができなくなってしまいました。教坊に置くことに決断を。綺麗に着飾らしてあげて、髪を梳いてあげて・・・。そんな幸せな母と子の時間。

続きを読む


ファン・ジニ1話三千拝の誓い [ファン・ジニ]

NHK公式

両班(ヤンバン)の父と、妓生(キーセン)の母の間に生まれた少女チニ。妓生の娘は、芸妓として生きることを運命づけられていた時代に、母は娘に自分と同じ道を歩ませたくないと幼い頃から娘を寺に預けた。しかしチニは天性の舞踊の才能を開花させ、母の反対を押し切って自ら妓生の世界へと足を踏み入れる。厳しい師匠との確執、ライバルの妓生との競い合い、そして、チニに思いを寄せる男たちとの悲恋……。苦しみの中で、チニは、真の芸の道を究めていく。

ファン・ジニは、16世紀朝鮮王朝時代に実在した妓生。当代を代表する詩人であり、音楽を愛した芸術家として知られる。差別や偏見の多かった時代に反旗を翻しながら、芸の道を追及し、本音で生きた一人の女性として、彼女の人生を新たな視点で描き出し、韓国でも高い評価を受けた。
主演は「チェオクの剣」のハ・ジウォン。チニのせつない恋や芸を極める潔さ、そして「韓国ドラマ史上最も豪華」とされる艶やかな衣装もみどころ。

続きを読む


ファン・ジニ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。