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風の絵師18-20(最終)話 [風の絵師]

面白かったですね~。とにかく、絵が見てて楽しかったのが良かったです。どうみても女だろ!なグニョンちゃんも、妙な女の色気がない分、男装に清潔感があって魅力的でした。あと、やっぱりパク・シニャンは良い役者なんだな~と思った。私は、ちょっと不安定な演技をする役者さんが好きなので、あんまり魅力は感じないけど、やっぱり手堅い演技で観客をひきつけるな~と思います。


18話 かたき
自分の父親を殺したのがジョニョンだと知って怒りに震えるユンボク。今にも復讐に向かおうとする彼女を、ホンドは慎重に策を練ろうとなだめる。

私画署に戻り、ジョニョンに挑発的な態度をとり始めたユンボクと、彼女とチョンヒャンの間柄に気付いて嫉妬に狂うジョニョンは、互いにますます敵意を燃やしていく。しかし、チョンヒャンのことがユンボクの挑発行為の原因とみられて、よい目くらましになってるかな?

さらにユンボクは、ジョニョンの女護衛の額にある傷跡を見て、彼女こそが父親が肖像画に描き残した刺客だと知る。

一方、ホンドはジョニョンの件を殿下に報告し、自分が必ず事件解決の糸口をつかむと宣言する。
そして、あちこちを挑発してつつきまわってる。これで、警戒が強まります。ホンドは「あの家を出ないと危ない」というけど、ユンボクは「ばれているなら家を出ることは許されない」ととどまるという。

ユンボクに、チャンヒョンを売り飛ばされたくなければ、ホンドと絵で対決しろと言い出すジョニョン。勝てば、チャンヒョンを解放するという・・・。
ホンドには、ユンボクが女だということをばらすぞ!と脅して参加させる。ホンドは勝ったらユンボクを自由にする&賭け金の半分をもらうという条件で参加。


19話 争闘 ホンドとユンボクの画事対決の日がやってきた。

ジョニョンの言動に目を光らせる正祖は、都承旨にホンドたちを見守るよう指示し、一方の王大妃はジョニョンを信用しきれず、万が一に備えて対策しておくよう漢城判尹に命じる。

対決直前、ユンボクは2人で競う理由がまだ理解できないとホンドに不安な表情を見せるが、ホンドはユンボクが勝つことが父親の仇を討つことにつながると彼女を勇気づける。

そうそうたる審査員たちも顔をそろえ、いよいよ勝負の時間に。2人に出された画題は“争闘”というものだった。

互いの絵のどこが優れているか?一つ一つの技法に、どのような意味が込められているかを主張し合う二人。ホンドが致命的なミスをしてユンボク勝利かと思われたが、最後の最後でホンドは「夕日の光」を利用して絵が素晴らしくなるという自分の絵のポイントを披露した。



20(最終)話 美人図 ホンドとユンボクの対決に金を賭けていた客たちは、結果が引き分けだと知るとかけ金はどうなるのかと騒ぎ出す。
戸曹判書から主催者が解決するべきだと言われたジョニョンは、自ら莫大なかけ金を負担することに。

実は引き分けに賭けていた戸曹判書は、何か問題が起きたときは全責任をとるようジョニョンに念書を書かせていたのだ。そして、その戸曹判書と事前に話をつけていたのはホンドだった。

驚くユンボクに、彼はチョンヒャンのことも手を打ったと話す。

一方、すべてを失ったジョニョンの怒りは頂点に達していた。ジョニョンを脚きりして逃げようとする官僚たちに「私は殺害を命じられた書状を持ってます」と言って、援助を求める。王世子の追尊のことも処理できると提案。

王に、女であったことを隠していたことを追及されるユンボク。これが王大妃一派の攻撃ポイントなのね。しかし、ホンドがその悲しい運命を語り、許しを請う。同じ事件で親を殺されたもの同士。王は赦し、「男だった」という結論を出す。

しかし、王大妃はだまってません。ジョニョンを殺し、ホンド達を狙い、関係者を抹殺していきます。
ホンドは、「身を隠すユンボクとともに行く」と申し出る。絵師としての人生を捨てて、ユンボクを守ることを決意。

宮中を辞したホンド達を襲ってくる手のもの。しかし、殺されたジュニョンから10年前の真実を描いた書を託された影のものが、助けてくれた。書を受け取ったホンドは、それを王のもとへ届けに・・・。うわあ・・・離れちゃダメ~。これ、結末が悲劇的ってのは序盤で見せられてるからねえ。

これで王の父の追尊は無事に終わった。しかし、ユンボクは姿を消した。女の自分の姿を描き、それをホンドに残して。「絵を描くとは恋しさだ」とかたったユンボク。

風の絵師14-17話 [風の絵師]

14話 失われた睿真
正祖から思悼世子の睿真を探すよう頼まれたホンドとユンボク。
14年前になくなったが、10年前に復権のために先王が書かせた。しかし、画工が殺されて抹殺された。
その睿真を描いたホンドの師匠スファンとイルォルタンが亡くなったときの記録を書画保管室で調べ始めるが、ユンボクはイルォルタンの本名がソ・ジンと知って動揺する。

さらに、ユンボクには何かの場所を指し示す父親(イウォルタンですよね)の声が聞こえてくる。その場所を追っていったユンボクは1枚の絵にたどり着くが、ホンドは粗悪な作品だと取り合わない。

その後、2人はスファンの息子ユオンを訪ねるが、父親の絵はすべて焼いたと言う彼にぶしつけに追い返される。しかし、家人が「だんなさまから預かっていた」と絵の切れっぱしを託す。

ユンボクは、キム・ジョニョンの画事で披露される。そこでチョンヒャンと再会。また、彼女の音楽に合わせて絵が書ける。見つめ合うことしか出来ないけど、芸術で会話が出来る。

しかし、ユンボクは参加した人に無礼を働かれる。そこにやってきたホンド。「純粋な魂を金で買うのか!」だけど、ジョニョンにしたら「有望な絵師への援助」だよな。随行絵師になったユンボクを叱るホンドだけど、ユンボクは「才能を認められたのだ。私はココで絵を描く」と言い張る。家には帰る資格がないから、「帰る場所はない。兄の思い出のある家にはいられない。自分の力で、自分の絵を描きたい」なユンボク。確かに、ユンボクの性格だと、アレコレとルールのある図画署は合わない気もするんだよな~。接待で絵を描くのも大変だけど、自由な絵も描かせてくれそうだけどな。でも、ホンドは「主人のいいなりの絵を描くのか?」と心配してる。

師匠の息子ユオンは、敵に中人でありながら文科に通してもらったこともあり、ホンドの動きを告げ口。監視が強まる。

ホンドとユンボクは、切れっぱしにかかれた五本の竹を前に悩む。画事にいた戸曹判書の肖像を描いたって話から、「睿真と同時に肖像画を描いていたのは変だ」ってことになり、訪ねてみることに。戸曹判書は趣味の人で、ユンボクの才能を誉め、スファンが最後に肖像画を描いたときの話もしてくれる。その絵が見たい!なホンドに、「画会の掟にしたがって、同等の絵を」という戸曹判書。

戸曹判書によばれたホンドに、「息子を笑わせる絵を」と言われたホンド。旅芸人の興行を見にいったあと、母が死んで笑わなくなった。
ホンドは、火傷でだめになった手に筆をくくりつけてもらって絵を描き始める。


15話 五つの肖像 戸曹判書の息子を笑わせるという画題で絵を描いたホンド。
ユンボクの助言が功を奏し、旅芸人の姿を描いて、見事に画題をクリアした。戸曹判書の肖像画を手にする。戸曹判書は、その肖像画はまるで別人のような印象がする妙な絵だと話す。

さらに、“五竹会”という画会のメンバー5人全員の絵が同様の印象だと聞いたホンドらは、残りの4人を訪ね、それぞれの肖像画をもらって検証してみることに。写し取った「似てない」部分を組み合わせるのか~。

一方、右議政らはそんなホンドの行動を気に病んでいたが、ビョクスから全部は揃えられないと断言される。メンバーの1人はビョクスだったのだ。
ホンドは、誕生会の宴席に紛れ込み、絵を探すという。ユンボクはチュンヒャンに頼んで、女装させてもらってキーセンに化けてもぐりこむ。旅芸人に化けて、かぶり物で入り込んだホンドはユンボクをみてびっくり。やっぱり女??と疑惑が・・・。
ユンボクは、声掛けてきた元ライバル!に「絵が見たいわ~」とか言って見せてもらいます。
上手いこと絵をゲットしたけど、ホンドが見つかってしまい、ユンボクを必死に隠してなんとか事なきを得ようとします。しかし、ホンドがやられるのをみてられなくて、「絵なんかくれてやる」と飛び出してしまうユンボク。


16話 顔のない肖像 ホンドとユンボクから肖像画をすべて奪い返したビョクスは、これで一安心だと右議政らと嘲笑う。

ユンボクは、外出をジョニョンにとがめられないようにと、チョンヒョンの絵をずっと書いていたことにしてもらう。初めて会った時の印象を絵にするユンボク。

ホンドらは、仕方なくあごの部分だけ外して思悼世子の睿真を仕上げ、殿下に見せようと決心。
ホンドは、輪郭はコレではないか?イウォルタンが書いていた顔のない肖像画を持ち出す。「父が書いていた絵だ!」なホンド。

ホンドは、紙が分かれば絵の出所が分かると言い出し、ユンボクは紅葉を梳きこんだ神のことを思い出す。

その夜、チョゴリ姿のユンボクに羽織をかけられたホンドは、まるで夫婦みたいだと照れる。そんな彼に、自分が女だったらどうするかと尋ねるユンボク。言葉につまったホンドは、思わずユンボクの額に口づけする。

やがて私画署に戻ったユンボクは、チョンヒャンに頼まれて彼女の絵を描きながら、心の中である決意を固める。自分にとってチョンヒョンが特別な存在であると言いつつ、自分の胸を触らせて、女であることを告白。「すまない」と言われても、その心の共鳴は確かにあったわけで・・・。


17話 十年前の女人 製紙工房の機械を見て、幼いころ父親と一緒にここへ来たことを思い出すユンボク。工房の主人から、肖像画の顔の部分だけ紙が分厚いと指摘されたホンドたちは、幾重にもなった紙を一番下まではがしていくことに。
ついに目鼻立ちが現れ、師匠たちを殺した犯人だろうとホンドが推測する中、ユンボクは強いショックで倒れてしまう。
やがて、両親が殺されたときの悪夢から目覚めたユンボクは、行くところがあると外へ飛び出す。
そしてホンドは、ユンボクを診た医師の言葉から、ようやく彼女が女性であると確信するのだった。

襲われて廃屋となった過去の家に行っていたユンボク。おいかけたホンドが「ユンなのか?」と声をかけて、やっと素性をかたるユンボク。ずっと探していた女性が自分だったことに驚くユンボク。

ホンドは、ユンボク育ての父に「ユンボクの才能欲しさにイウォルタンを殺したのか?」とといつめる。そうじゃないけど、「才能を育てたかった」という養父に、「画人として生きられても、女性でも男性でもない存在になったのだ!と責め立てます。

ユンボクに、イウォルタンがどんな男だったかをかたるホンド。ユンボクは、父親の敵をとろうとするが、ホンドは「急ぐな」となだめる。ユンボクの記憶に従って、隠された遺書をさがしだすユンボクとホンド。粗雑な絵に込められたメッセージは?交差する葉、木、机がそ双つ・・・から「殺」という言葉を導き出した。潮のジョ、新年の朝からジョニョンという言葉が浮かぶ。

チョンヒャンは、ユンボクが女であったショックから立ち直れない。それを心配した女官がジュニョンに相談しちゃったよ・・・。

風の絵師 12・13話 [風の絵師]

第12話 奉審 ヨンボクは亡くなっていた。父・ハンピョンは嘆きながらも、ヨンボクが弟を思う気持ちを分かっている。

眠りから覚めたユンボクは、夢でみたヨンボクのことが気になり、彼に会いに行こうとする。

そんな中ホンドは、ヨンボクの死を知らせるハンピョンからの書状を受け取る。御真画師を投げ出さないようユンボクには内密にというハンピョンの願い通り、明日の奉審に向けて気を引き締めろと、ユンボクを帰宅させないホンド。

王は、泣き父から送られた筆をホンドに託し、「これがあれば、大臣たちのどんな問いにも答えられると励ましてくださったのだ」と言って、奉審にホンドを励ます。挑む

ホンドのいない間に図画署へ出かけたユンボクは、仲間たちの話を偶然立ち聞きしてヨンボクの死を知ってしまう。宮殿を飛び出してしまうユンボク。父に説得されても、「兄を見送りたい」と泣くばかり。
「絵師はそんな甘いものではない。兄さんは絵を見たいだろう。絵を描くのをやめるのか?」と言われて、宮殿に戻った。

一方、臣下たちは、奉審の参加者と共謀して御真画師を失敗させる計画を進めていた。前例を破りまくった絵が披露される。その理由づけを一つ一つしていくホンド。なかなか理屈が通っていて、頑張ってます。

最終的に「朱砂が使われてない」ということが問題に。「朝鮮の色こそ、朝鮮を表す色だ」というホンドだけど、「朱砂を横流して、私腹を肥やしたのでは?」と責められてしまう。「調和を乱す色だ」などという声が上がる。ヨンボクが作ったもの=春画を描いた奴の作ったものってことで、さらに問題にされる。「素晴らしい色だ。」と主張するホンドだか、「不敬だ」と言われてしまう。
兄の色をけなされて、涙をぽろぽろとこぼすユンボク。耐えられずに「これは御真ではない。俗な絵だから」と破ってしまう。「殿下、大臣らは絵を認める気がない」と訴える。ホンドは「王を愚弄したのでなく、兄への思いが強すぎて」と弁解するけど、許されるはずもない。

ホンドとユンボクは義禁府にひったてられた。ホンドは絵師の資格はく奪。ユンボクは3日後に斬首刑となる。「罰するなら私を」なホンド。

チャンヒョンは、話を聞いて密かに会いに来る。ホンドは必死に王への目通りを願っている。
その決意のほどを見せようと、自らの手を炎の中につっこむホンド。絵を描けなくなっちゃうよ~。命より大事な手を~。



第13話 生と死 体を張ってユンボクの減刑を訴えようと、手に火傷を負ったホンド。
そこまでする理由はと正祖に問われ、御真の完成を妨げようとする者たちが顔料を変色させ、代わりの顔料を造ったヨンボクが薬剤の依存症で亡くなったことを打ち明ける。

一方、何とかしてユンボクを救いたいチョンヒャンは、夫のジョニョンに助けを求めようと思案する。ジョニョンは、市でみた月日仙人=ユンボクと気がついた。もともとユンボクの才能はもったいないと思ってたみたいで、動いてくれるかな?

獄中のユンボクは、自身に会いに来たホンドの手の怪我に気づき、自分のせいだと涙ながらに謝る。会いに来たホンドに、「これが最後なのですね。私は先生にとってどんな弟子でしたか?」と涙する。そんなユンボクを、ホンドはやりきれない思いで鉄柵越しに抱きしめるのだった。

王は、臣下たちが通る道に、御真画を置いて試した。やはり王の顔を踏む勇気はないが、踏まなければ「これは御真画だ」と認めたことになるから、皆踏みつけていく。
そうさせておいて、「アレは王の絵ではないと皆認めたな?」とやって、ユンボク処刑をギリギリで止めた王。良かった~。
これ、危機になるのがホンドなら「主人公だし死なないよ」ってなるけど、いつも危険なことやらかすのはユンボクなので、やっぱハラハラしちゃう。

図画署・退出の挨拶に来たユンボクに、落款をプレゼントするホンド。恵園(ヘウォン)という名前をもらう。100里先まで薫る草の名前で、「その香りが世を満たすような絵を描け。これで終わりではない。強くなれ」と言ってくれる。

ジョニョンは、ユンボクを私画署に買い取りたいと言い出す。随行絵師となるユンボク。

王は、「正祖から思悼世子の睿真がある」と臣下に告げる。大妃との対決を決意してるのね。ユンボクとホンドを呼び出して、絵を探すように依頼する。

風の絵師 8-11話 [風の絵師]

8話 御真画師(起) 突然、役人から雑役を命じられた図画署の絵師たち。
それが大臣らの差し金だと知った正祖は、君主としての威厳を彼らに知らしめるため、王の肖像画を描く“御真画師”を行うことに。

ホンドに「お前の号は豆卵はどうだ~」なんて言われてるユンボクちゃんですが、すっかりホンドと良い師弟関係を結んだようですね。

王はホンドを呼び出し、敵を追い払うような御真を描いてくれと頼む。
そんな中ユンボクは、御真画師の競合へ参加するためホンドに肖像画を教えてほしいと懇願する。ユンボクは画事の後行われる論功行賞で、ヨンボクの図画署への復帰を望もうとしていたのだ。ホンドは、「本質を見極めることが出来ないとダメだ。向き不向きがある」と語る。

一方、ホンドと正祖の親密な関係を恐れる王大妃。10年前、英祖はサド世子の肖像画を書かせた。そこに世子の本質が書かれていれば、英祖が息子の罪をないことには出来なくても、孫が無実を主張できる。それを恐れて、キム・ジョニョンに命じて、画工たちを殺した。その時、師匠や友を殺されたのがホンド。
ホンドが何か知っているのでは?と思って、大妃はホンドが競合に参加できないよう企む。清にわたった華山館のイ・ミョンギという優れた絵師を呼んで、対決させるつもりみたい。
ミョンギは「ホンドには弱点がある」と言っている。何?何なの~???

ホンドは、ユンボクに絵をみせて「この人がどのような人かイイあてろ」という。ユン・デュソが描いた自画像。あまりに怖い顔で「怖い」というユンボクだけど、「シッカリと見ろ。怖気づいては王の顔(竜顔)をみれないぞ!」なホンド。

ヨンボクは秘伝の顔料の製法を教えてもらいたいと必死に師匠に頼む。その時に材料(硫酸かな?)が落ちてきて孫娘にかかりそうになったのをとっさに庇い、背中が薬傷になってしまう。それでも必死に頼むヨンボクの覚悟を見て、師匠も許可する。

ヨンボクは、ユンボクのために顔料を作りたかったのね。訪ねてきたヨンボクに「顔をみせてくれ」といって肖像画のモデルにするユンボク。一番良く知る人だから、その本質もとらえやすいし、顔も気易く触れて形を確認できる。
はげましてくれる兄は、温かく優しい。互いに、兄弟のために尽くそうとしてる二人。泣けるねえ。


9話 御真画師(承) 御真画師の競合を目前にして、人々の話題はホンドとイ・ミョンギのどちらが勝つかということに集中していた。
そして競合がスタート。画題は、“容把”(朝鮮時代のモンタージュ)を絵で表現するという、これまでにない珍しいものだった。

対決間際でも、何かにつけてホンドに突っかかってくるミョンギ。ホンドはついにイルォルタンや師匠の話まで持ち出してきたミョンギといざこざを起こすが、そのとき彼に眼鏡を踏まれてしまう。うわあ、ホンドの弱点って「ド近眼」って奴か。細かい線が引けないのね。
裸眼で対決の絵に挑むことになったホンドは、助手のユンボクに一番大事な顔の部分を託す。
ユンボクは「天下を分かち見る目」の視線について、ホンドに相談し、斜視に描きました。

モデルは衣服からして高官なので「馬鹿にしてるのか?」な審判員だが、「言葉から絵を起こす。その基本に忠実にやったのだ」なホンド。
で、そのモデルとなった人物が登場~。これは、ホンドの絵がそっくりだ。先例に縛られず、正しいと思ったら実行する気質の王をしっている人物のようですね。「よく似ているな」と笑ってくれる。二人が選ばれました!!

ユンボクが顔を書いたことを「新人に顔を任せるなんて」と非難しまくる上司たち。ミョンギは「絵師に欠陥があるのでは?お前の眼では精密な線が引けないし、観察もできない。肖像画は描けない」と言い出す。でも、王の信頼する高官は、「その腕が惜しいな」とミョンギを諭して、結果を変えません。

ユンボクは、ホンドにメガネをプレゼント。しっかし、仲良いなあ。

ミョンドは、「上から注視されてるぞ。気をつけろ」とホンドに助言して、清にかえっていく。



10話 御真画師(転) ヨンボクは、画材の材料を探して歩き、必死に研究してます。この間庇った孫娘は、すっかりヨンボクに惚れたみたいですね。

御真画師のため宮中へ向かう準備をするホンドとユンボク。

ユンボクはハンピョンから、これから相部屋となるホンドに正体がばれないようにと忠告される。
またヨンボクからは、彼が作った紅花の顔料をもらって励まされる。

ついに宮中に入った二人。朝鮮初代王の肖像画を目にし、ユンボクは御真画師の恐れ多さに怖じ気づきそうになるが、ホンドからお前はよくやっていると勇気づけられる。
「国王は人であると同時に、国のシンボル。だから感情を消し、礼にかなった姿にし、全てに平等に左右均等にかき、あざシミほくろは書かない。」と王の肖像画を書く決まりを教えられる。

王は、彩色が終わるまで二人以外が絵を見れないように命じる。下絵のあとに難癖をつけてホンドを失脚させるつもりだった敵は、困惑する。

王は、二人に「王を枠に縛りつけようとする力がある。しかし、枠を超え、私は人間として描かれたい。絵が完成すれば、それは王と同じ力を持つ。完成まで、私とホンドで、若いユンボクを守ろう」と告げる、王は、あえて手を見せ、体を傾け、笑顔を浮かべた姿でモデルになる。

敵側は顔料を奪うことで攻撃することに。そうともしらず、猛毒や爆発の危険をものともせずに顔料作りにはげむヨンボク。
そのヨンボクの作った「赤」をホンドに見せるユンボク。「唐の顔料よりあざやかじゃないだろうか?」というけど、図画署から調達されるものを使う決まりらしい。

ハンピョンの忠告通り、実は自分が女であることをホンドに気付かれないよう警戒していたユンボクだが、入浴中にホンドがやって来てしまう。


11話 御真画師 (結)
集中して御真の下絵を仕上げていくホンドとユンボク。
一方ビョクスは、今回の御真画師が成功すれば自身の座さえ危ういという不安を感じていたが、部下からある報告を受けると一人ほくそえむ。

ついに完成した下絵を立てかけるユンボク。ホンドはその紙に映し出されたユンボクの影を見て、思わずお前は本当に男なのかと尋ねる。動揺を隠して何とかその場をとりなしたユンボク。「影も実態も真実ではない。真実は心の中に」などといってはぐらかす。だが、ホンドはその疑問が頭から離れなくなるのだった。

そして翌日、彩色に入ろうとしたふたりは、朱砂の顔料が変色しているのを発見する。「どうしましょう~。ソンセンニー」なユンボクだけど、「兄の作った顔料を!!」と言い出す。
あわてて顔料をお届けしたヨンボクに「ありがとう」と抱きつくユンボク。それをみて、複雑な気持ちのホンド。あれれ・・・、嫉妬か?
攻撃が凄いだろうが、「私を信じて書いてくれるか?」な王に、「絵師は自分の筆を信じ、絵に魂を込められるかどうかだけが大事だ」と答えるホンド。王は、ユンボクの顔料をほめてくれて、彩色にかかる。

彩色に入ったと聞いた別掲は「何???」です。

ヨンボク、あわてて顔料作ったせいで、毒をすってしまったのか?ユンボクの幻影を見ちゃってる。目がダメになってる?幻聴も?師匠が「しばらく顔料から遠ざけろ」と孫娘に指導。
でも、ヨンボクは宮殿の屋根の飾りの修復とかで高い所でさぎょうしたりしてるんだよ、危ないわあ~。「女」なユンボクを描く夢を見ちゃったりしてさあ~。落下しちゃったよ・・・。

ホンドは「兄さんがお前のために作った色だ。お前が彩色を」とユンボクに。よい師匠だねえ~。やっと完成したけど「何かが抜けている」なユンボクは、禁じられてるほくろを描いた。
そこで、疲労でぶっ倒れたユンボク。

夢の中で、一人で出かけて行く兄の姿を見る。「一緒に行く」というユンボクに、「来てはならない。元気でな」なヨンボク。ヨンボク、亡くなってしまうのか~??

風の絵師7話 正風 [風の絵師]

服を脱いだチョンヒャンと一緒にいるところを、ビョクスたちに見られてしまったユンボク。今日が最後だから時間がほしいと涙ながらに訴えるユンボクを、ホンドは無理やり連れ出そうとする。チョンヒャンはそんなユンボクに自分の髪を切って渡し、別れの挨拶をするのだった。

ユンボクは監禁の罰。しかし、密かに「明日の朝まで」と連れ出してくれる人がいた。

対決用の絵をひとりで仕上げながら、隣にいないユンボクを思って寂しさに駆られるホンド。ユンボクの言っていた「背景を描くことで人物の思いが伝わる」というのを思い出して、ちょっと書きたしちゃったりしてさ・・・。
だが、ユンボクが姿を現すと「お前の本分は?女にのぼせて、王の命令をおろそかにするとは」と彼の失態をなじってしまう。「たかが絵。私には大事な女性だ」と反論するユンボクと言い争いになる。

翌日、彼らは正祖にそれぞれの絵を見せに行く。どっちも素晴らしくて勝敗は決められないと言っていた王だけど、遠景の花をうっすらと描いたユンボクを勝利とした。
褒美に、暗闇で光る石をもらったユンボク。「これで世を照らす絵をかけ」な王。

ホンドは「叱って悪かったな」と謝ってくるが、ユンボクは拗ねたまま。チョンヒャンと別れるのが辛いのね。その気持ちをくんで、「話を聞いてやろう」なホンド。「彼女の中に失った私を見た。大事な女性なのです」と涙するユンボク。

ユンボク・ホンドの書いた酒場の絵を、侍講に使う王。こんな絵を使うとは・・・な官吏たちに「この絵を使う理由が分かるか?」な王。王は、「絵の中の花を見よ。日中に咲き、日暮れには枯れる花がユンボクの絵にはある。日中に国の録を得る官吏たちが、高官と昼の酒を楽しんでいる様をかいたもの。非難する気持ちが込められている。私も同じだ。このような不届きものを探し出し、正せ」と命令。

しかし、官吏たちは「画工ごときに朝廷が振り回されるとは」と怒る。

子供が産めずにお払いに頼る女性たちを描こうとするユンボク。それだけの苦しみ・思いがあるから書きたいというけど、ホンドは「描いたらどうなるか考えろ。ダメ」と叱る。でも、描いちゃうんだよね。王は「まだ、巫女がいるのか??」と怒ってて、巫女を捕まえる。
見たままの風俗を描くユンボクが、王のスパイになってしまってるんだよな~。

子を思って巫女に頼っていた右議政が、激しくとがめられて、許しを請う。これが、ユンボクとの間の遺恨になっていく。

風の絵師6話 同題各画 [風の絵師]

「低俗だが、女たちがリラックスして本当の姿をさらしている」と正祖に絵を評価され、見事絵師に合格したユンボク。

兄ヨンボクに「ありがとう。ごめん。実の弟でもないのに、いつも兄さんは庇ってくれる」というユンボクに、兄は「お前が弟で良かった」と語る。
で、ココでユンボクの過去が明らかになってしまいます。ユンボクは、ボンドが探しているというイウォルタンと一緒にいた。ソ・ジノの娘ユン。その才能を見抜いた今の育ての親が、「我が家の誉れとなる子だ」と言って、男の子として育てた。

ホンドも図画署に残れることになったが、右議政ヨンスンは、ホンドに過去の事件を嗅ぎまわれないよう策を講じろとビョクスに命じる。
図画署を追い出され、花文字書きとして生計を立ているトッポンを捕まえて、イルォルタンの娘が生きていることを吐かせた。ビョクスは、一連の問題をジョニョンに託すことにする。

そんな中、ユンボクはホンドに連れられ正祖の元へ。顔を上げられないぐらい緊張するユンボクだったが、正祖に2人の対決が見たいと言われ、ホンドと同じ画題で絵を描いて競い合うことになる。何を題材にしようか?なんてことを話しながら、背景を書くべきか否か?なんていう絵に関する話題で盛り上がる二人。絵心でつながっている二人は、年齢の違いを乗り越えて心を通じ合わせます。

しかし、チャンヒョンが身請けされることに。最後にとユンボクに手紙を出すけどユンボクは外出中。噂で身請けのことを知ったユンボクは、絵の締め切りが明日なのにもかかわらず、チャンヒョンのもとに。「私を奏でてほしい」というチャンヒョンだけど、ユンボクは女なんだよね。心は男みたいだけど・・・。「やめなされ。あなたは私の思い人だが、私はあなたを抱けない」と。しっかし、このシーン、エロすぎるだろ~。

そして、ホンドの政敵ピョクスは「ヨンボクがキーセン遊びにうつつを抜かしてる」という噂をきいて、現場を押さえにやってきたよ。セコイなあ・・・。

風の絵師 4・5話 [風の絵師]

4話 群仙図
谷底に自ら沈んでいこうとしたユンボクを助け、手の治療をさせたホンド。薬の塗り方を間違えたか?と焦るホンドが面白い。そんな手で、父や兄に会えるのか?と責めるホンドだけど、ユンボクは頑として図画署に戻ることを拒む。

一方、図画署では、ビョクスがホンドを早々に平壌へ帰そうと企んでいたが、ホンドはそれに応じようとしない。
ユンボクが生徒庁を抜け出したことで、絵師試験を受けられないと言われたホンドは、ユンボクを連れ出して「食いぶちを稼げ。絵くらいしかかけないだろ??」と話をする。市場見物へ連れ出して、自分も同じような壁にぶち当たったことがあると昔の思い出を語り始める。問題児だったし、書くことに疑問を持って師匠には苦労をかけたらしい。

市場の人々を屏風に書くホンド。「見えるもので見えないものを書く」ということを教える。見たままを模写するのでなく真の姿を書く。そうすれば、仏教画にも市場の人たちが描ける。ユンボクは絵の奥深さを感じる。「光は一つでも影は様々だ。それを描けば森羅万象を描くことが出来る。」と教えてくれるホンド。
ホンドは、ユンボクの手に自分の手を重ね、絵を描く。ホンドに信頼感が芽生え始めたユンボクは、次第に生き生きと筆を走らせるようになる。

清におくる絵が満足なものがなく、王の命令でホンドがよばれる。ユンボクとともに書いた、神仙に市場の人から題材をとった作品をみた王は、その出来栄えに感心する。中国の故事に朝鮮の人を描いたもので、心は西王母の家に向かっていることを示すために、風が一方向に流れていることを衣服で描いている。

褒美をという王に「この絵は私だけでなくユンボクが助手として書いたもの。絵師になる姿が見たい」と申しでるホンド。しかし、別掲が拒否。そこで「試験で実力を示せ」という王。

ブランコに乗る女性の美しさをうたった詩に合わせた絵を書く課題を選択したユンボク。だが、「生きた絵を書く」ために、試験会場を出て「描く人を探しに行く」と飛び出していく。期限は明日の午後。

声をかけてきたキーセンをだまくらかして服を盗み、女装して「ぶらんこてどこに?」と聞いて、女性たちだけで水浴びしたりブランコしたりする谷にこっそり入り込みます。端午の節句は、そういう遊びに興じる日なんだね。ユンボクを演じてるのはグニョンちゃんだから、女装したらめっちゃ可愛くて当たり前。色っぽさがないから、キーセンのお姉さんとの対比はあるけどね。

女たちの様子を眺めるユンボクは、チャンヒョンに誘われてブランコに乗る。ドキドキするユンボクが初々しい。

飛び出したユンボクを心配して、皆が脱いでる服を何重にもかぶって、こっそり入り込むホンド。無我夢中で書いてるユンボクを発見。

そこに、ユンボクが服を盗んだキーセンが追いかけてきてトラブルに。ホンドが「病弱な妻が絵を描きたいと言って連れてきた」と誤魔化して逃げ出した。


5話 端午風情 ユンボクは描きかけの絵の空白を埋めるとホンドに宣言して飛び出していく。

ホンドは旧友のトッポンと再会を果たす。イルォルタンの情報を尋ねるホンドに、トッポンは彼の子どもが生きていると伝える。

そのころ、ユンボクはチョンヒャンを訪ね、自分の描いた絵の中に入ってほしいと頼んでいた。「そなたの姿に隠された、強さ、心、調べが見たい」って殺し文句っすねえ~。
ユンボクに言われるがまま服を脱いだチャンヒョンと、そんな彼女を夢中で描いていくユンボク。下絵を完成させ、上機嫌で帰って行くユンボクだったが、突然後ろから何者かに襲われてしまう。
枯れ井戸に捨てられちゃったユンボク。絵は盗まれちゃったし、井戸から出られないと絵を書きなおすことも出来ないし・・・。

ホンドと敵対す別堤ピョクスが、ユンボクが書けないようにと、部下を放ってたからなあ。キム・ジョニョンという男は、漢城判尹に取り入ってるけど、なかなか画趣を介した男で、ピョクスよりも手ごわそう。それに、チャンヒョンがユンボクに絵を書かせてる所を見てしまって、すっかり惚れこんでしまったみたい。面倒だなあ。

ホンドが「アレ?ユンボク帰ってないのか?」と思って探しに来た~。良かった

!!脚がはれ上がってるユンボクをおぶって救出してくれるホンド。「師匠~」なユンボクがかわいいし、たよれるホンドをかっこいい!と思ってしまったよ。

「下絵がない」と泣くユンボクに、「心に何かを浮かべろ。見えるものがあるだろ?思い出せ」というけど、動揺してしまったユンボクは考えられない。目を閉じて集中させて思い出させる。
で、ギリギリで会場に戻り、一気に書き上げるユンボク。流石っすねえ。仲間も思わず見とれる出来。

でも、採点するのは敵対する人たちだもんね。合格はヒョンウォンに奪われたか?と思いきや、特選に選ばれた。王が特別な評価をしたんだね。

ヨンボクは丹青所で下働き。ホ・シンという長老の孫娘ホ・オクという娘に絡まれてるっていうか、からかわれてる。完全に振り回されてるな。

風の絵師 2・3話 [風の絵師]

2話 掌破刑(前)
ユンボク、ホンドノ屏風を運んでて転びそうになり、抱きとめられた~。なんというラブコメ展開。
ユンボクのもどりがおそくて心配するヨンドク君。

図画署に呼び戻されたキム・ホンドは、最初の授業で逆さの屏風を模写するという課題を出す。見なれない形を書くことで、頭の中にある記憶に縛られない絵を書かせる。そうすることで生徒の筆致をつかみ、王大妃の絵を描いた者を見つけようとしていた。

そんな中、「描くとは?」という問いかけに「恋しさ」と答えたユンボクに興味を覚えるホンド。ムン・グニョンちゃんが「夢見る」表情をとても魅力的にしていますよね~。絵に情熱を書ける気持ちがよく出ている。
逆向きでも、シッカリも模写したユンボクは、「見たままを書く」天性の勘を見せる。

街の画廊では、日月仙人という若い画家の春画が売れる。これがユンボクなのか~。

生徒長のチャン・ヒョンオクは、ホンドにもちょっと挑発的な態度で、自信家っぽい感じ。彼の誕生日ってことで、生徒たちは抜け出して遊興へ行こうとする。

同じころ、画廊に絵を届けようとしたユンボクも寮を抜け出す。跡をつけるホンド。見逃してくれ~なユンボク。売るつもりはなかったけど、評判になってしまってというユンボクに、才能があるのに五両で絵を売るなんてと怒られちゃう。
なぜ、女の後姿を?と言われて、「もどかしさが漂っていて、気が付いたら勝手に手が動いていた」というユンボクに、自分と同じ「無我の境地」を体験したと驚くホンド。でも話題にした絵は、問題になってる絵。「その絵をかいたものを罰することになる。手が潰される。才能を無駄にするなんて。」とホドン。「無我の境地がいけないのですか?」なユンボク。

ショックでふらふらとヒョンオクの宴に連れてかれたユンボク。煽られて、自棄になって酒を一気飲み。あこがれのキーセン・チャンヒャンに見とれる生徒たち。美しさを誇るチャンヒョンに「美しくても見てもらわなければ意味がない」とユンボク。チャンヒョンは「花はただ咲くだけ。美しいかどうかは男性の戯言」と返す。
チャンヒョンの奏でる音楽に没頭し、その音楽の見せる景色に見とれるユンボク。「この手は明日にはつぶれる。この手で書いた最後の絵を売った五両だ。これで、あなたの演奏がもう一度聞きたい」というユンボク。

一方、別堤のビョクスと礼曹判書キム・ジョニョンは、王大妃の厳命で掌破刑が執行されることになり、生徒の才能を惜しんでホンドが刑をうけるのでは?と思っている。どうやら、10年前に何か事件があって、ホンドはそれに関わっているために、危険視されている。

ホンドは、友人インムンに「なにか救う手がないか?」と相談中。インムンの妹ジョンスクは、ホンドが好きなのか。


3話 掌破刑(後)
チョンヒャンの琴を聴きながら、掌破刑になる身を思い悲しみに暮れ、最後の絵を思い切り描くユンボク。「羽が抜けても鳥は羽ばたく」という詩画添えられたチョンヒャンの絵を残して、ユンボクは去った。

ホンドは、確かに王大妃の絵を描いたのは図画署の生徒だが、才能ある彼を刑に処すのは惜しいと正祖に訴えるのだった。

図画署で掌破刑の準備が進められる中、ホンドは知人ユンに頼んで何とかユンボクを逃がそうと考え、ユンボクも言われるがまま馬を走らせる。

そして迎えた刑執行の時間。礼曹判書に犯人は誰かと追及されたホンドは、捜すことができなかったと答え、生徒にその絵を描かせたのは上の責任だと処刑台に自分の手を置く。

しかし、ユンボクもホンドノ意図に気がついて、引き返してきていた。「お待ちください!」でも間に合わなかった!と思ったけど、ギリギリで石が止まった。「なぜです??」と必死に訴えるユンボク。だが、名乗り出ようとした時に、兄ヨンボクが「私が書いた。弟は私を庇っている」と言い張る。父・ハンビョンは頭を抱える。

そこに、王が帰ってきた。絵を見ていて、その耳の下のほくろから、絵が貞純王妃(祖父・英祖の若い後妻)を書いたものだと気がついたんだね。厳罰を訴える意図が分かったから、嫌味言いまくりで脅しつける。

それでも、どちらが犯人だ?と追及されるホンド。答えないホンドに「3人とも罰するぞ」と言われる。父ハンビョンが泣いて謝罪するが許されない。「二人とも失いたいのか?」と言われてしまうばかり。で、父は弟ユンボクの才能をとったのか、「書いたのはヨンボク」って言ってしまったのか??

ギリギリで、掌破刑が王の裁量で停止された。良かった・・・。でも、ヨンボクは罰せられて、追放&労役を課せられることに。
泣き崩れるユンボク。「絵が何だ」と言って、願いを込めて積んだ石を投げつけるユンボク。その石を自らの手に打ちおろした。怪我した手でチャンヒョンのところにやってきたユンボク。怪我のせいで倒れてしまったのを治療してくれる。
しかし、遊郭では治療もままならない。ホンドが呼ばれて無理矢理に連れ帰る。「もう書かない」というユンボクに、「兄さんに人生を捨てさせた手に価値がないなんていうのか?」と川に落として「頭冷やせ」と叱りつける。水中から上がってこないユンボクにビビるホンド。しかし、ユンボクは水中で物が違ってみることに興味を持ってしみじみ見ちゃってるし・・・。

風の絵師1話 [風の絵師]

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ムン・グニョンパク・シニャン

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★キム・ホンド役(パク・シニャン)
若くして王の肖像画を任された天才絵師。
10年前、ある事件をきっかけに図画署を追われるが、正祖の命で同署へ戻ることに。弟子ユンボクの天才的な絵のセンスを見抜き、自身をも凌ぐその才能を伸ばそうと努めるが、次第に師弟関係を越えた感情を持つようになる。豪快かつ型破りな性格だが、絵に向き合う姿勢は人一倍真摯な男。
★シン・ユンボク(ムン・グニョン)
並外れた絵の才能を持つ図画署の画工。王室の絵師を目指し、男と偽って生きている。豊かな感性で自分の思うがままの絵を描くため、秩序を重んじる図画署では度々トラブルの火種に。絵師としての誇りにあふれ、どんなときでも信念を持って自分を導いてくれるホンドを強く慕うようになり、さらに腕を磨いていく。
★キム・ジョニョン(リュ・スンリョン)
朝廷の中心人物たちと密接な関わりを持つ大商人。元々は賤民出身だったが、持ち前の野心と才覚で両班と通じるようになり、国の需要品の販売を独占するまでに成長した。清との交易で養った確かな審美眼で、ユンボクの才能にもいち早く目を付ける。
★チョンヒャン(ムン・チェウォン)
匂い立つような美貌と伽椰琴の腕前で男を虜にする妓生。ユンボクの絵のモデルとなり、彼女が女だとは思いもよらず惹かれていくが、自身に片思いしていたジョニョンに売られることに。ジョニョンと婚姻後もユンボクのことを一途に思い続ける。

★世祖(ペ・スビン)
李氏朝鮮時代の第22代国王。幼い頃、父親の思悼世子が悲劇的な死を遂げたことから、心に深い傷を負っている。10年前に何者かの策略によって消された思悼世子の肖像画を探すため、絶対的な信頼を寄せるホンドとその弟子ユンボクに秘密任務を課す。

1話 外遊写生
冒頭は、キム・ホンド(パク・シニャン)が、ユンボクを思って泣き崩れるシーン。おそらく、これが結末なんだろうなあ。最後は悲劇的なのか~。事情は分からないのに、その悲しみが伝わってくるのは、流石にパク・シニャン。顔は松尾貴史のくせに!!

18世紀の李氏朝鮮時代(世祖の時代ですね)。王室の画事を担う図画署は、祭祀で使う絵などを書く部署。そこには、絵師を目指す生徒たちで活気にあふれている。いつも仲間たちから問題児扱いされているシン・ユンボク(ムン・軍ヨン)は、その中でもずば抜けた絵の才能を持っていた。兄のヨンボクは図画署に努める父に「ユンボクは才能のある子。大事にしろ」と言われて、弟を大事に守っている。
ある日、春の行事である写生へ出かけたユンボクは、山奥の家でひとりの女性を見つける。木陰に佇むその後ろ姿に魅了されたユンボクは、夢中で筆を走らせるが、彼女に気づかれ慌てて逃げ出す。この映像の輪郭をなぞって絵になっていく作りが、すごく楽しいんですよね。山並みをなぞるときとかも、自然の美しさが生きている。
街でチョンヒャンという美しいキーセンにも出会った。

ユンボクが書いた女性は、秘密裏に宮中を抜け出していた王大妃だった。彼女はその事実が正祖に知られることを恐れ、絵の描き手を見つけ出すよう家来たちに厳命する。

ユンボクの絵は、女性をメインでかいたもので「春画だ」なんていって役人たちに責められる。でも、父シン・ハンピョンは「学生はまだ署名を許されてないから、誰か分からない。それに外遊写生は息抜きのようなもの。」といって庇う。でも、犯人は見つけないとダメ。犯人探しのために、筆使いを見分けられる人間が必要。追放になった壇園ことキム・ホンドを呼び寄せては?なんていう意見が出る。

そのホンドは虎を写生するために近づきすぎて大変な目に会ったりして、ホント執念の芸術家って感じ。
街のギャラリーで絵を見てて、ユンボクとホンドは同じ絵を見ようとして取り合いになって、破いてしまう。「少し待ってくれ」と言って絵の写しを作ることで、代金代わりにするユンボク。筆使いは違うが、その集中力に感嘆するホンド。

図画署で絵を見せられたホンドは、「いい絵だな」と言うけど、「よく見ろ。コレは春画だろ?」と言われてしまう。犯人を見つけたら、手を石で潰すのか~。だめじゃん~。

王は、ホンドの絵がお気に入り。呼び戻すキッカケがあって嬉しいみたい。

図画署が再会したユンボクとホンド。ユンボクは「俺一人に絵を書かせて~」と文句言うけど、あの男がホンドと知ってビックリ。
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