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大王世宗(テワンセジョン) ブログトップ
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テワンセジョン大王世宗63話 悲しき再会 [大王世宗(テワンセジョン)]

1424年(世宗6年)。世宗は北方女真族の帰化政策を推し進めていく。流民たちを受け入れるかどうかってのは、大きな問題ですね。イ・スやキム・ジョンソがすっかり軍事をになうようになって、世宗の受け入れ策を推進しようとしてるけど、なかなか大変です。マルセンと対立するし、国境の民には女真族への反発もあるしな~。

世宗の政策が気に入らないチョ・マルセンは敬寧君に接触。権力を奪う準備を始める。

一方、明では皇帝・永楽帝が崩御した。使者として明に入国していたチャン・ヨンシルは皇帝の側室であり、長年の想い人ダヨンが殉葬されると知り衝撃を受ける。なんとか助けたいと宦官ファン・オムを頼ろうとするが、彼が朝鮮族だということが東廠の長ワン・ジンに発覚してしまい・・・。
ダヨンは、「私の分まで生きて」と言い残して死んだ。ヨンシルは、花火を挙げてダヨンを見送ります。ダヨンの母が死んだ時、ヨンシルは小さな花火で慰めてあげたんだよね~。すっかり立派になって、大きな花火を挙げられるようになったヨンシル。泣けたね~。

テワンセジョン大王世宗62話 報復か正義か [大王世宗(テワンセジョン)]

すべてを告白したパク・ウンにショックを受ける皆。特に、マルセンが折れてくれたことに感動してたマルリの怒りは半端ない。そこに、王女の死亡が・・・。ジャチやオグンなどの尚膳はいつも一緒にいるから、特に嘆きが大きい。
世宗も、王女のささやかな願いをいつかかなえてあげたいと語るが、王妃は「我慢強い子がじっとまっていたのに、こんなに早くいってしまうとは。遅すぎた。もっと早く抱きしめてやってほしかった」と後悔が募る。自分の恨みをみて、天罰として娘を奪ってったと自分を責める王妃。母が、そっとやってきて王妃を抱きしめてあげる。そうなんだよね。傍に誰も味方がいない状況になってるからな~。側室たちは、それなりに実家のバックを得て入ってきてる訳だし、ホント、可哀そう。

チェ・マルリら集賢殿の学者たちはシム・オンの復権とユン・ジョンヒョンらの責任を追及しようと動き出す。インジは「復権は今すべきことではない。王女の最後の願いでも、マルセンは必要とされている臣下だ」と反対だけど、「反省だけでもしていただく。シム・オンは密室政治の犠牲者だ」とマルリが訴える。

シム・オンが無実となれば無事ではすまない重臣らは激しく反発。ファン・ヒも「今は軍が出せなくなるのは困る」と言いに来るけど、「じゃあ、シム・オンは逆徒か?」と問われると、「そうではない」と答えてしまう。
王は「シム・オンは逆族ではない”という真実から目をそむけてきたのは、重臣たちの反逆が怖かったからだ。彼らが必要だったからではない」と告白する。そうなると、軍のことは、別の人間がするしかない。

マルセン達は、明への使者にファン・ヒとユン・フェを選び、北三道(プクサムド)にはチェ・ユンドクの派遣を推薦するなど、世宗の側近たちを王宮から離す策を取る。

ファン・ヒは事態を打開すべく、昭憲王后のもとへ。娘を亡くした悲しみを抱える昭憲は、父の友人でもあったユ・ジョンヒョンを呼び出して、「あなたにとっても、父はただの逆徒ですか?」と問う。そして、王妃の公式見解を示した。「国母として、シムオンの復権も処罰も望まない」重臣たちの家族が、逆徒の家族として苦しむのを思いやるのだから、王様に仕えることだけ考えよ!と、思い切り恩を売ったし、王朝での彼女の重みは増すでしょう。それに、王妃としては、世宗が復権を考えてくれたという事実があれば良いんだろうね。

しかし、集賢殿は「密室政治を止めるためには、態度を変えない」となかなか折れない。ユ・ジョンヒョンが「私が辞職する」と取引を申し出た。かつては世宗と夢を共にしたユ・ジョンヒョンは、すべての責任を取って辞めるという。さらに、王妃の母の復権も上奏してくれるという。「家族への連座は間違っていると説明する。シム・オンは逆徒ではなかったと思っているが、これが現実的な策だと思う」と提案。
そして、「ここを密室政治の場にするな。政治のために知恵を使うな。政敵を倒すことに腐心するのでない。過ちを繰り返すな。それを課題とし託す・・・」
かっこいいね~。みんな退場する時はかっこいいんだよな~。

王妃と世宗の関係も修復したみたいだし、一安心しましたよ。

テワンセジョン大王世宗61話 娘の願い [大王世宗(テワンセジョン)]

天文台の建築が進むなか、世子はチャン・ヨンシルに自作の詩を刻印した定規を授ける。世子様、可愛いのう~。

明の勅使ヘ・スは暦作りの証拠を掴もうと、王宮内に入ることを求めていたが、直後に緊急帰国。理由が分からない朝鮮側は機密が漏れたのではないかと緊迫する。
ヨンシルはヨジンと取引して、窮地を脱したんだね。ヘ・スという父親が明で商人として成功してるのか・・・。「父に習って明に奉仕しろ」というのがヨジンの主張。何を差し出したのかな~。

さらに、女真賊が義州に結集。明が攻撃してくるか??って、朝廷は緊迫。

一方、ジョンソ王女は重い疾患を患い危篤状態に。白血病の発症・・・。。ジョンソは祖母の復権を願い続けるが、世宗は応じない。失意のジョンソは両親の手を重ねて、「この手を離さないで。父上も泣き虫で可哀そう」と遺言し、短い生涯を終える。最後まで、両親のことを心配して逝った優しい長女。

世宗は、忙しい公務の中で、碌に見まうことも出来ない。その非情さが国王の役目だというけれど、傍で見てるジャチらはつらくて仕方がない。世宗は自分で選択した君主という立場だけど、家族は巻き込まれた形だもんね。
「納得させてほしい」と決して父王を責めない王女に、「お前の願いだけを聞くことは出来ない」と謝ることしか出来ない世宗。賢い王女だし、ちゃんと説明してあげればよいのにね。「力とは説得力」とファン・ヒも言ってたじゃないか~。結局、世宗自身が納得してやったことじゃないから、何も言えないんだよね。
世宗の「敵であっても、不正を犯した者でも、私は切り捨てない」という主張は、「だったらシム・オンを切り捨てたのはどうしてだ??」ってことになる。特に、何をしたわけでもない、ただ外戚だったというだけの人だしな~。世宗としては、それは先王のしたことだってころになるんだけどね。おかげで、王妃は頼るものもなく、頼りの世宗は王妃へのケアもせずだから、可哀そうと言えば可哀そうなんだよね。
皆が、「あの時、シムオンを守り切れなかったこと」と後悔しながら、王女の回復を願っている。

テワンセジョン大王世宗 60話 500年後への能力 [大王世宗(テワンセジョン)]

500年後の朝鮮のためにも必要な人材だと、必死でヨンシルを守る世宗を見た側近らは、態度を入れ替えていく。
ユン・フェもイ・ス先生も「これは間違っているが、でもなぜか味方したい」と言って、一緒に雨に打たれる。
王子も、「なぜか気分が悪い」と師匠に訴え、師匠が「間違っているからでしょう」と言って同じくヨンシルのもとへ。「弟子に教えられました」と語る。
そして、集賢殿。チョン・インジは「官奴が上司になるのが嫌なだけだ。私たちはその程度の人間だ」とチェ・マルリに語る。マルリは「身分制度は簡単に崩して良いものではない」という意見を変えないまま、「しかし、天文機を作る重要性は分かっている」と言って、ヨンシルに掲げた傘を自分で持ちました。「プライドの問題ではなく、国体の問題だ」ということを示したんですね。
イ・チョンやマルリは作りかけの天文機を雨から守ろうとしてくれるし・・・。私は、このイ・チョンが結構好きです。硬い人物だけど、なんか情があるっていうか・・・。

そんなふうに、志をおなじくする臣下がいる王を「うらやましい」という世子。王妃は、「母としては、あのように苦労をして世を変えようとしてほしくない。でも、世子は父上に似ているから、きっということは聞かないでしょう」と語る。
一方、世宗と出かける約束をしていたジョンソ王女は、外でひと晩中待ち続けた結果、病に倒れてしまう。
王妃は、「第3王子の妃」として宮中にあがり、穏やかな人生を送るつもりだったんだろうから、この激しい一面を見せる世宗に対して、やっぱり距離があるんだろうね。家族としては「なぜ、そのような苦労をかってでる」と思うんだろうな~。

マルセンは、王女の行動を活用して、「シム・オンの家族を復権させたいのではないか??そのためのヨンシル登用では???」と重臣たちを揺さぶり始める。

世宗に感銘したキム・ムンは、チョ・マルセンの不正をファン・ヒに密告し、事態の打開を図る。ムンの家を不正蓄財の隠し場所にしてたのか・・・。ファン・ヒを隠しておいて、勝手に家を売ってマルセンが文句を言いに来た現場を押さえたのか・・・。

マルセンの収賄を知った世宗は不問にする。とにかく「臣下を知り捨てることはしない。ムンの未来を守りたい。反対するものを捨てないのが余のやり方だ」と主張する世宗に、ファン・ヒは信頼を強めた模様。

が、ファン・ヒはマルセンに「明に国家機密を漏らせば逆徒として捕らえる」と警告する。

テワンセジョン大王世宗59話 身分制度の崩壊 [大王世宗(テワンセジョン)]

チェ・ヘサンが味方してくれるものの、重臣たちも部下になる人たちも反発する。ヨンシルも自信を持てないみたいだね。政治家じゃなくて技術者だからな~。ヘサン師匠の支えがとってもありがたいです。

世宗は、集賢殿のメンバーに「同じ夢を追っていたはずだ。力になってくれ」と訴える。しかし、イ・チョンは「国の根幹を乱すことになる」と反対・・・。奴婢に希望を与えると、それが奴婢解放への流れとなって、革命が起こる可能性があるのか・・・。身分制度ごとき!というのは現代的な考え方ですよね。

重臣らは、チャン・ヨンシルに官位を与えた王命の撤回を求めて一斉に連座(座り込み)を始めた。これに世宗は断食で対抗する。

マルセンが敬寧君に接触。集賢殿の反対派にも、「国が混乱してる。敵の私を手を組んででも国を救わなければ」と訴える。さらに、敬寧君をかつぐつもりなのか~。さらに、明を引き込むとかやめてくれよ~。

マルセンに使われているパク・ウン。本の虫の彼は、書庫で世宗と会って、次第に心が揺れて逝きます。彼は、巫女をする賤民の母親を持っているのね。マルセンに引き立てられて、家系を買って登庁してる。だから、才能だけで生きていくヨンシルにも共感がある・・・。でも、マルセンに逆らったら生きていけない・・・。と

世子や子供たちは奴婢のヨンシルの登用には熱心な世宗が、祖母の復権を認めないことに憤りを感じる。
王女が、父親と約束したと言って、祖母の家の前で雨に打たれて待っているのとか見ちゃうとな~。心の柔らかさが、逆に傷つきやすさになってしまっているような気がする。王として、子供よりも大事なことがあるのは仕方ないことだけど、普段は優しいお父さんとしてふるまっているからこそ、王女もショックだろうな~。

チョ・マルセンが廃位をほのめかすようになり、ヨンシルは世宗のためにも官服の返上を決意する。仲の良い世子に、「父を苦しめるな」と言われちゃうとね~。父親を心配してのことなんだけど・・・。世宗も子どものときは「一時の優しさ」で問題起こしてたから、この子だって変わっていくだろうけど・・・。

ところが、世宗は雨の中で座り続けるヨンシルの前に立ち、自ら傘を持ってヨンシルの身体を守ろうとする。
そんなとき、パク・ウンが動きました。「チョ・マルセンを糾弾すれば事はおさまりますか?」ファンヒに申し出た!自分の生まれを告白するのか??やっちゃうの???

テワンセジョン大王世宗 58話 ヨンシルの帰国 [大王世宗(テワンセジョン)]

ヨンシル、ついつい観測機に近づいちゃって、注意されたらハングルで「すみません」とか言っちゃってばればれ、万事休す!!
しかし、チャン・ヨンシルが朝鮮に戻ってきた。あの状況からどうやって脱したんだ!!カット版だからなのか!!どうなってんだ~。

世宗は朝鮮独自の暦を作るべく、天文都監などの担当部署を設置。明にばれないような外交をマルセンに命じてましたが、こう性急にやるとばれると思うんだよな~。暦があれば便利だとは思うけど、農民たちは長く使った暦の中でそれなりに調整してやってるような気もするんだよな~。

マルセンは、ヨンシルがあまりに短期間に成果を上げたので疑ってますね。ま、あんな都合の良い女性が現れるなんて凄い偶然だもんな・・・。始めは純粋な向学心から、マルセンの手先の人も「これ以上反対するのは・・・」って感じだったけど、入手方法を濁すヨンシルには不信があるみたい。

さて、世宗はヨンシルを天体観測器製作の実質的な責任者として任命しようとするが、技術者も官吏も奴婢の言うことは聞けぬと、作業がなかなか進まない。ヨンシルを知る集賢殿の人間ですらそうなんだから、他は言うに及ばずって感じだな。
怒った世宗は、ヨンシルに官位を与えると宣言。重臣たちは身分制度を壊す行為は、国の根幹を揺るがす問題だと猛反発する。

世宗は自ら官服をヨンシルに届け、「コレは早く作れという足かせだ。ただし、責任には権限が伴う。決して負けるな」と伝える。

ああー。ファン・ヒの時は耐えたのにね・・・。強権発動は「政治」としてはあんまり良い策ではない。それを分かっているハズだけど、怒りが抑えられなかったみたい。
でもな~。活版印刷を改良したイ・チョンあたりを責任者にすればよいじゃん!って思うんだよね。その方が物事が潤滑に進むと思うんだけどな~。

さて、もう一人の官奴。王妃のお母様です。下働きで苦労してるのね。王女がそれを知って、王妃をそっと連れて行きます。しかし、この母親は流石シム・オンの妻。王妃に「子供のまえで泣いたりしているのですか?恨みを子どもに伝えるだけです。もっとしっかり子育てしなさい」と叱ります。立派ですね。
これがあるからこそ、「考」をもって祖母に接して欲しいと願う王女の心が映える。まずは、自分が父親のために「考」を実行して見せる。本の虫の父親と、お菓子作りの上手い母親の子供だからと言って見せる。そして、いつかお忍びで言ってほしい所があると告げる。王女は、あの姿を見ればきっと父親はなんとかしてくれると思ってるんだろうな~。現実には、それはとても難しいこと。世子が口を滑らして、内官が棒叩きの刑にあってるのを見ているだけに、その期待が裏切られる時が予感されて、ますます悲しい・・・。良くできた構成です。



ちょっと関係ないドラマの話を・・・。
今年の大河ドラマ「天地人」が今週末で終わります。毎回、目が飛び出るような超理論「偽善の義」に突っ込みながら見てきました。過去の大河も基本的には「主人公持ち上げ」だとは思うんだけど、もうちょっと上手くやってたと思うんですよね~。とにかく今年は、まともに見てると口ぽかーんになってしまうことが多すぎた。
このテワンセジョンも基本的には「主人公持ち上げ」ドラマです。戦嫌いの慈愛の王としての側面がかなり強調されてます。戦嫌いには、この人が「争うな」「何も考えるな」という教育を受けてきたという理由も用意されてますから、そのまま持ち上げまくることも不可能じゃないです。しかし、世宗は「自分は武芸が苦手だから戦が怖いだけだ」という自覚をもつんですよね。慈愛ではなく恐怖だと自覚する。恐怖心を誤魔化そうと「慈愛」だと思おうとする汚さも描くことで、逆に「いや、恐怖でもあり慈愛でもあるんじゃないかな~」と庇ってやりたい気持ちにもなるってもんです。
「ドラマの主人公として」上手く出来てるキャラクタだな~と思います。まあ、長ーいドラマですからじっくり書ける強みがあるんだと思いますが、視点を一つに絞らずにそれぞれのキャラクタから見える世界をちゃんと描いていくからこそ、人と人のぶつかりあいにも感動があるんですよね。
「太宗」の若い時代から描き始める「龍の涙」の方は、これまた「濃い」人たち満載。彼らは「欲」全開です。もうちょっと慎みってものを持たないかね?と思う所はありますが、ドラマとしてはその本音のぶつかり合いが面白いです。画面が暗いんで、ちょっと見にくいけどね。

来週からの大河枠は「坂の上の雲」NHKさんもかなり力が入ってます!楽しみだ~。来年の大河も面白いといいんだけどな~。

テワンセジョン大王世宗57話 真の役人 [大王世宗(テワンセジョン)]

ファン・ヒが人妻を拉致して陵辱したという上疏文が公開された。当人が一切弁明をしないため、重臣たちは声を荒げて非難する。

ところがチェ・マルリが事件の当事者パク・ポの妻を登場させ、事件の真相が明らかとなる。暴力夫から守ってくれたのか~。
探し出してきたのは、王様つきのジャチちゃんですよ。激しくGJ。王の陰ともいえる存在なんだけど、「王様は命じてない。だから、王様が関与したことにはなりません」とか言ってさ~。イザと言う時に頼りになるぜ。苦楽を共にした内官だからね~。

ファン・ヒは、「関係を持ったのは、彼女を侮っていたからかもしれない。同じように民のためといいながら民を傷つけた。もう一度臣下として尽くしたい」と非を認めて気持ちを正直に語った。彼女を守ろうと、真実を語るのを止めようとしたり、ファンヒはホントにイイ男だな~。

ファン・ヒの登用に反対のチョ・マルセンは、あくまで拒否権の発動を主張するが、ホ・ジョらがそれに反対。ファン・ヒは無事に復職を果たす。
ここで、王様が前回ホ・ジョに仕事をふってたのが役に立ったわけですよ!!王朝はまだまだ人材不足だからね~。許し合い、認めあるのもまた必要な道だと訴えられると、マルセンも強硬には反対できない。

明ではヨンシルがダヨンと再会し天体を学ぶための融通を受けていた。ダヨン様、なんと皇帝の側室になりあがっていらっしゃるそうで・・・。父親の墓もりをしてる男だからといって、彼女と会ったり宮中に入ったりとなかなか動いてます。
ヨンシルは、自分が集めた資料をひとまず先に師匠に持たせて帰国させます。危ない橋を渡って観測台に行こうとするヨンシル。ヨンシルを心配する師匠に「とても良い人です。今度は、私だけでなく朝鮮の民にとって良い人になってください」とお願い。

ヨンシルを執拗に疑っている鋭い官吏がいるので、ヨンシルもかなり危ないですね~。明の朝鮮使節のファン・オムは朝鮮出身だし、妹は朝鮮で農民してるから暦の大切さは理解してくれてるみたいだけど、使節が他の人に変わったら、朝鮮で暦を作ってるのなんてすぐにばれそうだよな~。ちょっと不安だ。

テワンセジョン大王世宗56話 ファン・ヒの不祥事 [大王世宗(テワンセジョン)]

明へ派遣されたチャン・ヨンシルとチェ・ヘサンは、ヘ・スの監視をかいくぐり明の暦や天体儀について研究する。

太宗の国葬が終わった朝鮮では、ファン・ヒの審問会の準備が進んでいた。資料を集めていたチョン・インジは、チョ・マルセンが密かに紛れ込ませていたファン・ヒの不祥事が書かれた上疏文を発見する。
っていうかさあ・・・。「マルセンが交換条件にだしたんだから、なんか裏がある??」って自分たちが言ってたのに、動揺し過ぎなんだよ~。

ファン・ヒの必要性を重視するチェ・マルリは、上疏文を黙認しようと提案。インジは黙認か審問かで悩む。で、結局は王に「辞職させてください。隠すことは出来ない」と相談。そこで「臣下の独自の査問だから、私は聞いてないことにする。職務をまっとうせよ」と言われる。

ファン・ヒの方は、自分が追い落とされることもあると考えて、王に引き継ぎのための案を提案。そして、重臣たちと対立しがちな王に、「ちゃんと人を使うことこそが政治です。信頼を見せて、彼らと一緒に仕事をしてください。王も間違うことがあるのですから、簡単に王権で強引に進めないように」と助言します。
マルセンが兵権を掌握してたのも、部下を上手に使って信頼を得てたからだもんね~。集賢殿のみなとばかり政治案をなっていたら、重臣たちに不満がたまるのも仕方ない面があるのかもな~。

インジは結局は隠し通すことにした・・・。でも、それはそれで「隠した」ことをタネにしてマルセンが攻撃してくる予定。それも「集賢殿をつぶすのではなく支配する」という彼らしい計画ですよ・・・。
だから、とってもハラハラしました。ギリギリで、インジがあの質問をぶつけました。
不正と言うよりも不義なのね。権力で他人の妻を寝取ったというもの。どうやって切り抜けるのかな~。
インジじゃないけど、ファン・ヒを失いたくないわ~。だってカッコいいんだもん。
あと、今回は世子様のお話が・・・。
セム・オンの無念の死について、やはり後宮で暮らすものたちが口にすることがあり、母に育てられた世子にもそういうふうに伝わってるのね。それをつい口にしてしまった世子。おかげで、尚官が棒叩きにあってしまいました。
世子様のそぼくな疑問が、波乱の一端になることがこれまでもあって、「どうして私は失敗ばかりなのでしょう??」というのがいじらしい。そんな彼の教育係は、どこか明るい性格の人で、「人は失敗するものです。私も失敗ばかりだから、その質問には答えられません。でも、反省して次に生かすことにしましょう」と言い聞かせるシーン。和やかで良かったです。
この王朝は、どうも親族間の殺し合いとかで暗いんで、こういう明るい人に育てられる次代の王で少しは明るい王朝になってくれるとよいな~。

テワンセジョン大王世宗55話 刀ではない力 [大王世宗(テワンセジョン)]

泣いた泣いた。すげー良い回でした!!良いセリフがてんこ盛り。

議政府(最高行政機関)の役人として戻ってきたファン・ヒは、登庁を拒否する役人を次々と職場に復帰させていく。
ファン・ヒカッコよすぎ、「中途半端はいけません」とかいって、強硬姿勢を見せる。軟弱学者連中にはできない技だな。下級官吏たちには「復職した俺の顔を立てくれよ~」と情に訴える。硬軟取り混ぜた政策です。下級官吏たちが明に使節に行くなんてことになったり、人事が動かされ始めると、重臣たちも「黙ってられね~」とばかりに朝廷復帰。

譲寧大君が、久々に登場。チョ・マルセンが自分を担ぎ出そうとしていることを逆に利用して、「一緒に死にましょう」とかいって、王を批判した席の陰に世宗の腹心ものを控えさせておいて!!かっこいい!!この人は、おバカさんではあるけれど、自分ではもう無理だと分かった時、わざと世宗が世子になれるように悪辣にふるまった人だもんな~。

マルセンは世宗に重臣らの復帰と引き替えに、ファン・ヒを臣下として認めるかの投票を要求。「名分が欲しいんだな」と察した世宗はこれをみとめました。世宗にたいして、「権力とは刀ではなく説得力だ」といったファンヒのセリフが良かったね。

譲寧は太宗のもとを訪れ、償うためにもそばにいたいと涙する。この素直に泣きつけるところが、この人の政治家としてダメなところでもあり、周囲に愛される所でもあるんだろうな~。世宗もだけど、この一族は基本的に「激情家」なのね。

そして、上王の気持を少しでも軽くしたいと思った側室が、王妃を訪ねます。実父を殺されても、上王を赦さなければならないのか?と悩む彼女に、「許さなくてもよいのです。そうやって迷っているだけで上王様は嬉しいでしょう」と声をかける尚官。できた尚官だな~。
世宗が、自分への配慮で見舞いも堂々と出来ないのを見て、王妃も心を変えました。子供たちと一緒に、上王を見舞います。
世宗が感謝すると、王妃は「嫁としての義務を果たしただけ」と答えます。それに対して、「義務を果たすことの辛さを誰よりも分かっている」とかいう世宗。そうだよね~。

太宗は世宗を呼び、天文台を作る場所を示唆。「父としてお前を誇りに思う」と告げ、この世を去るのだった。 孫たちに見守られて、世子が練習場で矢を射るのを見ながらというのが、武に生きたこの人らしいかな。建国のために余裕のない政権だったけど、時代に大きな期待をして逝きました。孫の代は今のところ兄弟仲良くやってるみたいだし、安定していくかな~。

テワンセジョン大王世宗54話 太宗の敗北 [大王世宗(テワンセジョン)]

チョ・マルセンはファン・ヒを訪ね、一緒に譲寧大君を王にしようと持ちかける。マルセンの動きを知った上王・太宗は激怒し、マルセンを謀反人として捕らえるように命じる。ところが軍部がこれを拒否。太宗は軍権をマルセンに奪われてしまう。
あえて、軍権を王に渡さなかったことが、裏目にでてますね。シム・オンの心配が的中した形・・・。マルセンは上司としては非常に優秀で、兵士たちに頼りにされているのか~。

この事件をきっかけに、重臣らが「上王を使って刀を振り回す王(世宗)に忠誠は誓えない」と登庁を拒否。朝廷の機能が麻痺する。

やはり、ファン・ヒが必要だと「三顧の礼」を実行しようとする王。始めは政敵だと言っていた部下たちも、その人柄を知って譲る気配を見せます。

しかし、敬寧君が上王の体調が悪いことを王に告げました。上王に「知ってしまった」と気付かれないように、そっと寝ているところを訪問する世宗。そして、寝たふりしてそれを迎える上王。対立することもあった親子だけど、親子の情は情ですよね。なけた。

忠寧はふたたびファン・ヒに会いに行きます。「私だって、刀を振るうのが近道だと知ってるんです。マルセンを討ち、あなたを討ち、担ぎあげられる予定だった兄上(元・世子)を討つことだって出来るんです。それが望みですか??それでも、あなたは戻ってこないんでしょう。あなたは私の一番の政敵です。傍観者だから!」とぶちまけます。

その後、やはり密かにやってきた上王。「本心ではないだろう。私を思ってもどかしいのだろう。お前はおそらく王と気が合うはずだ」という。それでも、「自分には資格がない。息子のように思った譲寧にしたがったことを後悔していないが、政治家として情に負けたことは反省している」というファン・ヒ。上王は「お前は譲寧に苦言を呈し続けていた。王にもチャンスをやってくれ。人を労わることができる。人の話を聞くことが出来る子だ」と説得。
ファン・ヒは登庁を決めました。王に「暇な農民が好きだ。農民を暇にする政策を」と言いましたね・・・と告げた。

テワンセジョン大王世宗53話 朝鮮の空は民のもの [大王世宗(テワンセジョン)]

明と朝鮮では天文図が違うという報告を受けた世宗。ヨンシルや世子のヒャンと星空を眺めるシーン。久々に心和みましたね。
でも、そうやって世子だけが特別扱いされることで、兄弟たちとの間に亀裂が・・・。

そして、朝鮮独自の暦法作りを秘密裏に開始する。ヨンシルが明に行って天文観察の機械を学びたいというけど、奴婢の身分のため目立ち過ぎるということで、使節団にチェ・ヘサンを入れて、彼の従者として送り込むことにします。

これを知ったチョ・マルセンは、明を敵にする気かと世宗側をけん制する。まあ、これは分かるんですよね~。今、「龍の涙」を見始めたんですが、この王朝は「明と戦争?今、この時期はねーよ!!」なイ・ソンゲの回軍がことの発端になってるわけで、明に対してアカラサマな挑発行為をしたくない人たちが作った国ですよね。チョ・マルセンらの重臣たちは高年齢で、その中心人物なわけだし・・・。まだ3代目です。

そこで世宗は、チャン・ヨンシルらを火薬製造技術を学ぶための明への特使に任命して事なきを得る。ヨンシルが助けたヨ・ジンから「一度おいで」と言われてたことも功を奏しました。

太宗は、力を持ちすぎたマルセンを警戒。倒れた上王を心配する敬寧君に、マルセンを討つ大義名分を探すように命じる

一方ユン・フェもマルセンに対抗できる人材を登用すべきだと世宗に進言し・・・。 世子とともに宮殿を去ったファン・ヒだ!!ってことになるけど、マルセンが先に「一緒に国を正そう」と誘いに行ってしまってるじゃん・・・。ファン・ヒ再登場です!!キム・ガプスさん好きだから嬉しい~。

テワンセジョン大王世宗52話 元敬王后死す [大王世宗(テワンセジョン)]

母である元敬王后の命を救いたい世宗は、自ら仁王寺(インワンサ)に連れていってしまう。国法である崇儒抑仏(儒教を尊び、仏教を抑える)に背く世宗の行為に重臣らは再び激怒する。

世宗は、元敬の回復を祈祷したいという民と接し、元敬の病状は峠を越え、仏教を排除する姿勢そのものを疑うようになる。
世宗の王としての資質を疑うチョ・マルセンは太宗に国王への復帰を諫言。太宗は寺で静養中の元敬のもとを訪れ、「今こそ共に政治を行おう」と言うが・・・。 自分も重い病気であることを隠し、いままでのように悪態が付けるようにしてあげる上王。

チョ・マルセンは「政治とは愚かな民への教育と調和のとれた政治。」だという。忠寧は寺が権力を持たないように監視し、さらに儒教への改宗をすすめるための教育とを進めて、自然に儒教が民の心の支えとなるようなゆっくりした変化をする政策を提示した。マルセンに、この責任者という役目を与えます。両親も、この折衷案に納得。

母は、立派になった息子の姿を見て、王の胸の中で亡くなりました。
「思うように生きなさい。もし憎み疲れた時が来たら、国母がもっとも憐れむべき民は王かもしれないということを思い出して」という言葉・・・。民への慈悲が深いからこそ、苛烈なこともしなければならない世宗と対立することもある王妃。前のむつまじい夫婦がみたいんだけどな~。

テワンセジョン大王世宗51話 パク・ウンの罷免 [大王世宗(テワンセジョン)]

領議政(宰相)ユ・ジョンヒョンは、重臣らの総意として寺の閉鎖と孝寧大君の幽閉、パク・ウンの罷免を求めるようになる。

一方、なぜ日食の予測が外れたのかを調べていたチャン・ヨンシルは、明と朝鮮では天文図が違うことに気づく。「臣下の準備は出来ている。天に挑戦すると言った王を支える」と言われて心を打たれる世宗。

集賢殿を守るために、パク・ウンの罷免を受け入れた。世宗が「悩んだのは、聖君と呼ばれたいという自分の欲なのだ・・・」と決断力のなさを告白したのに対して、「聖君のふりをし、聖君としてふるまうことで、聖君になることが出来るのです」とパク・ウン。いいこというな~。パク・ウンは太宗の刀ではなく、世宗の臣下として辞めることができることを感謝し、朝廷を去る。

チョン・マルセンは「パク・ウンのいない集賢殿なんて、学者の集まりで政治力なし。王のおもちゃを取り上げるようなことはしませんよ~」と、攻撃の手を止めました。

さらに、世宗は仏教に対しても厳しい態度で挑むようになりました。「民は薬や食料だけでなく慰めを求めている。仏教はそれが出来る」という孝寧君のいうことは分かるんだけど、世宗は「あなたを利用して権力を得ようとする仏教はだめだ。そして、利用されるがままになっているあなたもまた罪だ。棄教しなければもっと厳しい対処をする」と言い渡します。殺しちゃうのかよ~。

そんなとき、元敬王后が疫病で倒れてしまいます。どうやら、寺での治療で感染しちゃったんだね。妻から、「義母さまは兄弟なかよくすることだけを望んでおられたのです」とか言われてショックな世宗。周囲が「感染します」と止めるのも聞かず、母の病室に突進して、「私が治します」って抱きしめちゃったよ。

世宗は、このドラマの紹介文などをみると、文化的な貢献が大きい人として紹介されているので、理知的で穏やかな人物かと思ってました。しかし、かなり感情的な人物ですよね。
民が可哀そうだと嘆き、天が恨めしいと恨み、新しい技術には好奇心をいっぱいにし、権力を奪おうとする人間には怒りをあらわにする。やりたいこともいっぱいあって、欲も深い。
政治力学というある種の法則を駆使して、自分なりの確固とした政治組織を作るためだけに動く太宗のほうが、ロジカルで予測のつく人間に感じます。怖いけどね・・・。

テワンセジョン大王世宗50話 孝寧大君は敵か [大王世宗(テワンセジョン)]

日食の予測が外れ、世宗はますます追いつめられた。ユ・ジョンヒョンらは集賢殿を重用した密室政治の責任を取るべきと、集賢殿の閉鎖を求める。

一方、チョ・マルセンは民の救済を続ける孝寧大君に民心が動いていると太宗に報告。禁じられている仏教を信仰しているといって、救済活動をしている現場に兵を向けたりします。「そんな命令してないぞ~」な世宗。太宗もチョ・マルセンが出過ぎたことをしてると感じたみたいですね。
王権を揺るがす臣下たちを引き締めようと、精力的に動こうとします。体を心配してそれを止めようとする内侍。政治の表舞台には立たないけど、影として仕えてきた彼にとって、国がどうなろうが太宗が大事!そんな内侍に「お前の優しい心が私の邪魔になり、お前を切ることになる前に、ここを立ち去れ。一人くらいは最後まで臣下を大事にしたい」という上王。いやあ、このシーン泣けた。

太宗が世宗に孝寧を斬り捨てるように命じたため、元敬王后は孝寧を守ろうと、自らも孝寧と救済活動を行い始める。王后までが「民の母として、民を慈しむのが務め」とそれに同調。

世宗と集賢殿を守りたいパク・ウンは、チョ・マルセンの不正の有無を徹底的に調べるように部下に命じる。 集賢殿の多くは儒学者なので、仏教とは対立的な立場にあるし、なかなか難しい立場にあるんですよね。
パク・ウンがプライドを捨ててチョ・マルセンにひざまずいて「私の命を投げ出すから、集賢殿だけは・・・」とまで言ったのはビックリした。
この辺は、配役の妙と言うか、若い学者たちを監督する立場の高齢者が、彼らに夢を見る感じが上手く出てると思います。そして、パク・ウンの弟子のチョ・マルセンは、まだ政治の中枢にいる年齢だから、「若いもんには任せておけん」って気持ちになるんだろうな~とも思った。

あ、活版印刷やってる武官だったイ・チョンさん。彼の四角四面な性格は、なかなか細かいことにも気配りされて技術開発に向いてるみたい。イライラしながらも、根気強く頑張って、組み立て式活版印刷で印刷性能をアップしました~。「失敗もそこから学ぶことが出来る。王さまも失敗しながら学んでおられるのです」とか、いいこというよね~。
チャン・ヨンシルも暦のことを調べてるみたいだし、文化面での発展の芽もでてきました。それが、王を勇気付けられると良いな~。

大王世宗テワンセジョン49話 天の怒り [大王世宗(テワンセジョン)]

世宗2年。集中豪雨で各地に水害が発生した。水害対策で存在感を示すよりも、あの天気を読む占い師を罰することから始める官吏たち、さらに、チョ・マルセンら重臣は、天災は天の怒り、国王に徳があれば天は民を苦しめないと世宗を責める。

儀式を求める臣下たちだが、「いのつよりもするべきことがあるだろう」という。世宗は「私を慰めるよりも、この状態を打開する策を考えろ」と集賢殿にもとめる。しかし、彼らもまた「儀式をしないのは・・・」な空気になる。それを「王にへつらうだけの臣下なのか」と叱りつける師匠。
ヨンシルが、壊れた水車を必死に修復しようとする姿が泣けた。悔しくてならない気持ちに共感する世宗。「天が憎い」という気持ちが分かるなあ。

そんなとき、孝寧大君が禁止されている仏教を布教していることが問題となる。集賢殿を寵愛する王に不満を持つ重臣たちは、王への対抗策として孝寧を利用しようとする。

今度は日食が起こることが予告される。「国王の象徴の太陽が隠れる」ってことで、やっぱり世宗はだめなんじゃない?な風潮に・・・。かなり病状が思わしくなかったから、どっちかというと上王の死の象徴ってほうが当たりなんだろうけど・・・。

それで、世宗が日食の日に儀式を開くことが告知された。ところが、予測された時間に日食が始まらず・・・。 でも、どうやら計算違いで、かなーり遅れて始まりました・・・。うーむヤバい。
っていうか、中国から天文学を取り入れてれば、もうちょっとチャンと予測できるような気がするんだけど・・・。やっぱり出来たばっかりの国で、そういう人材も資料もないって感じなのかな~。

大王世宗テワンセジョン48話 政敵を圧迫する術 [大王世宗(テワンセジョン)]

九州の援助が得られなくなった対馬は劣勢となり、次々と側近が捕虜となる。太宗や一部の重臣は征服を求めるが、世宗と集賢殿の役人たちは、これに反対。軍を対馬に駐屯させた場合の損害を徹底的に割り出し、財源確保のためにも、撤収すべきだと周囲を納得させる。
世宗が支配ではなく和睦を望んでいると知った宗貞盛は降伏を選択する。武力ではなく政治力で政敵を圧迫した世宗に対し、臣下の一部は怖れを抱くようになる。 チョン・マルセンは「今なら上王の戦果ということにできる」と世宗に味方して和睦に流れをもっていってましたね。

さて、次は内政。日照りがおこりそうだという予測(占いみたいなもん)があり、集賢殿では対策を練ります。水車を作ってみたりするのですが、朝廷では「政治をするのが集賢殿なのか?」という声が上がったり、先の討伐にあたった武官も「俺たちは無視かよ」となったり、不満がたまってます。ま、日照り対策の多くは土木工事なんだし、武官はそこに使えば良いんですが、なかなかそれでは収まらないのかな~。
あと、やっぱり学者ばかりなので、民や官吏たちからすると「ちょっとウザい」ってのもあるんだろうな・・・。
そんななか、日照りじゃなくて洪水が起こってしまったよ・・・。アチャ~。

大王世宗テワンセジョン47話 捕虜救出作戦 [大王世宗(テワンセジョン)]

朝鮮軍は尾崎浦(豆知浦)を占拠。対馬側は巌原に退却し、九州の援軍を求めることにする。
にらみ合いが続くなか、イ・チョン率いる精鋭部隊は、対馬島主の城に忍び込み、捕虜の救出作戦を開始する。ところが肝心の明の学者ヨ・ジンの姿が見えない。すると、チャン・ヨンシルが別の牢を発見。扉を爆破しヨ・ジンを無事救出する。

一方都では、世宗が九州の使者を呼び出して朝鮮の覚悟を伝え、さらに明の使臣とも、ひと勝負挑むことに・・・。 詩の対決で、チョン・インジに負けたファン・オムは協力を約束しました。

しかし、ちょっと勝ったからと浮かれてた対馬討伐軍は、奇襲攻撃で大ピンチ。

この辺、世宗はほとんど活躍しないんですよね。やっぱ軍事の面ではイマイチの人なんだろうな~。あと、やっぱり日本の描き方はね~。軍事的な面からいっても、九州と言っても統一はされてないわけだし、琉球の存在とか考えると、もっとヤヤコシイ訳で・・・。それこそ「敵を分かってない」世宗が浮かび上がってきちゃうからね。

大王世宗テワンセジョン46話 故郷のために [大王世宗(テワンセジョン)]

1419年6月。朝鮮の対馬討伐が始まろうとしていた。

対馬側は、戦勝祈願祭を利用して、世宗の暗殺を計画。ところが、朝鮮に帰化したピョン・ドジョンの子マンゴが、事前にこの計画を朝鮮側に流したため、朝鮮軍が待ち伏せ、計画は失敗する。

一方、九州は対馬と朝鮮を天秤にかけようとしていた。世宗は九州から僧の正祐を呼び出します。でも、どうも中国の「中華思想」に毒されてるというか、「朝鮮の方が中国に近いから上!」的な発想から脱することが出来ない朝鮮王朝。もてなすにしても、なんつーか上から与えてやるって態度が透けて見えてる。現実を見ないとダメっすよ~。

明の使臣ファン・オムは対馬に拉致されている自国の学者ヨ・ジン救出のためにも朝鮮を支援しようとするが、ヘ・スに反対され・・・。

大王世宗テワンセジョン45話 対馬討伐の宣言 [大王世宗(テワンセジョン)]

太宗は、軍部へ倭館の焼き討ちを命じた。ところがチェ・ユンドクら幹部は罪なき民は討てないと拒否する。

太宗は、腹心のチョ・マルセンを兵判(国防長官)に任命し、軍部の動きを把握しようとする。世宗は、「まずは敵をしらなければ戦もナニもない」と、一気に討伐を開始しようとする上王を止める。っていうか、対馬を制した宗氏を「海賊」レベルに考えてる上王。情けなさすぎっす・・・。

世宗は、集賢殿で和平への道を探り始めます。討伐したら朝鮮の領地として食糧支援などが結局は必要になる。ならば最初から食糧援助で戦争回避しては??なんてことを提案。なんとか平和的解決をって気持ちは分かるけど、机上の空論だよね。
施すというのはとても難しい行為なのです。対馬だって、朝鮮なんかに援助してもらう必要ね~なんですよ。だって、日本本土の支援が得られてるんだもん。
やっぱり、世宗は甘いんだよな~。そこが魅力ではあるんだろうけど・・・。王権を早く譲ったうえで自分が軍事で国を固めようという上王の策は、軍事に疎い世宗の王権を固めるためなんだろうな~というのも、分からなくはないですね。

一方、王命で対馬に潜入したユン・フェは、対馬が九州と手を結ぼうとしていることを察知。外交で解決しようと使者に会うが、交渉はあえなく決裂。もはや戦しか道がなくなる。覚悟を決めた世宗は、太宗に「勝ちたい」と言い、対馬討伐を宣言する。
ま、戦争回避する道はなく、これは海賊の討伐なんかじゃなくて、日本と言う国との戦争になるということを覚悟し、「負ける・・・」と恐れる世宗。負けるからと言って、王が簡単に「すんません」と日本に膝を屈するわけにもいきません。それやったら、明が「お前、勝手に何やってんだ~」と朝鮮に攻め込んでくるわけで・・・。弱小国ですからね~。

ま、正直言って、このパートはへったな日本語(字幕入れてくれて良かった)を聞くのがめっちゃ苦痛なので、とっとと終わってほしい。

大王世宗テワンセジョン44話 上王との取引 [大王世宗(テワンセジョン)]

シム・オンの娘、昭憲王后の廃位を求める臣下の声は日増しに大きくなる。苦悩の日々が続く世宗に対し、中軍の長チェ・ユンドクらは、世宗のためなら自分の配下を動かすと申し出る。
しかし、世宗は「軍は外敵に向けるべきもの。政敵に向けるべきものではない」と彼らを制した。

世宗は、「祖父を倒した父が今は理解できる。自分はどこに刀を向けるべきか」と直接上王・太宗に問いかける。そして、粛清はシム・オンで終わりにする約束を取り付けるのだった。
交換条件は、側室を8人迎えるというもの。これで、外戚に力が集中するのを禁じようということか・・・。仲の良い夫婦だったけど、シムオンのことやこのことで溝が出来ちゃいそうだな~。

一方、昭憲王后は父を守るために自ら廃位を決意するが、世宗は国母であることを望み・・・。 シムオンも「世宗もまた私の息子。王の苦渋の決断を理解しなさい」と言い聞かせる。

シム・オンは賜薬にて処刑されてしまいます・・・。さらに、シムオンの最後の仕事「明の認証」も得て、世宗と王妃の即位式で盛大に執り行われます。でも、シムオンを思うと喜びよりも「これから大変になるな~」って感じ。

さて、対馬の宗貞盛が軍船の造船所を襲撃するという事件が発生。燻っていた軍事問題が再燃?

大王世宗テワンセジョン43話 王の敵を一掃せよ [大王世宗(テワンセジョン)]

上王・太宗は、王・世宗の敵となりえる人物の一掃を開始。

明に特使として向かわせたシム・オンを逆徒の黒幕に仕立てた太宗は、シム・オンの捕縛許可を世宗に迫る。「断れば、逆徒にされる数が増えるだけ」という臣下の言葉に、世宗は苦渋の決断を下す。
昭憲王后は「私を廃位に・・・」と訴えてなんとか父を救おうとするが・・・。チョ・マルセンが「中殿があなたを恨んでるかも」とパク・ウンをそそのかし廃妃の動きを見せます。

何も知らないシム・オン・。若い学者が「中国の百科事典がうらやましい」というのに、「強い国を作りたいという夢を抱いて、混乱した時代を生きた。君たちはもっと文化的な国を作りたいという夢をみる世代だ。喜んで君たちを支える」なんて語るシム・オン。良い先達なんだよね~。
シム・オンに同行してる孝寧君が、すっかり頼りになる側近になってるのを見るたびに、なんとなく嬉しいな。血縁者を苦しませてばかりの王なだけに・・・。

昭憲王后が密かに派遣した女官のイソンがシム・オンの元へ。事態を知ったチェ・マルリらは明へ亡命すべきだと主張するが、シム・オンは太宗の粛清は自分で終わらせると、帰国を決意する。

シム・オンは義禁府で尋問を受けることに・・・。さらにイソンを明に送った事を指摘して「中殿を廃妃にして下さい!」と世宗に迫る臣下たち・・・。

大王世宗テワンセジョン42話 カン・サンインの忠義 [大王世宗(テワンセジョン)]

太宗が「シム・オンを洗え」とユ・ジョンヒョンに命令。じわじわと側近に手が下されます。

上王・太宗の対馬への宣戦布告を知った世宗は、ユン・フェを対馬に潜入させようとする。

その頃、東莱(トンネ)では倭館にいた間者から対馬側に軍事機密が漏れていることが発覚。ユンフェは、このような諜報活動をする対馬の倭寇は、単なる海賊ではないのに、上王は侮っていると危機感を募らせる。カン・サンインは太宗に報告しようとするが、ユン・フェに倭人が皆殺しにされると忠告され、軍務にもかかわらず世宗に報告。
武官として上王の側近として働いた彼だけど、鏡城時代など、長く世宗と一緒だったからね。そして、武官としての判断を信じると言ってくれた世宗。「王に軍令を出してほしい」と軍権を取り扱うための道具を持ってきて、「朝鮮に根を下ろしたものもいるのだ。間者は探すが罪なき命は奪えない」と訴えたシーンは感動したね。

しかし、サンインは逆徒として捕らわれる。宮中にはスパイが居まくりなのよ・・・。ユ・ジョンヒョンとか世宗派かと思ったけど、捕まえる側にたってたね~。

太宗になぜ裏切ったのかと問われたカン・サンインは「上王の家臣ではなく朝鮮の忠臣になりたい」と答えます。

上王は、パク・ウンに命じてカン・サンインを拷問にかけ、「シム・オンに命じられてこのようなことをした」ということにしようとします。シム・オンも追放できる!って考えか~。凄い抵抗をしたサンインですが、自白調書を作られてしまいました・・・。

大王世宗テワンセジョン41話 集賢殿の役割 [大王世宗(テワンセジョン)]

世宗は、自らが試験を行って集めた精鋭たち集賢殿(王立アカデミー)の役人たちに、対馬の情報収拾を指令する。
チョ・マルセンはパク・ウンに接近して「左相様の部下を集賢殿に潜り込ませるのです」とそそのかし、自分の息のかかったキム・ムンという官吏を集賢殿に送り込みます。

集賢殿の長パク・ウンは、軍務は上王・太宗の業務だと反対するが、世宗は外交政策のためだと言い、情報部員の養成も開始する。この辺の意地の張り合い。歴史ドラマ見てると、本当に派閥争いが大好きっすね~。どっちでも良いじゃん!上手く協調しなよ~。そもそも、いつかは世宗も軍務をしなきゃならないんだから、勉強するのはかまわんじゃん。


一方、太宗は対馬から使者を呼び出し、宣戦布告。世宗には明の冊封に専念せよと言うのだった。折しも現れた明の使者は、急な譲位に激怒、明との関係が微妙になる。

「シム・オンを領相に任命して明に説明に行かせろ」と言う太宗。
でも、太宗はユ・ジョンヒョンに「義禁府の提調になって、主上の邪魔になる者を始末しろ」と言っていたし、シム・オンに難癖をつけたいのか、世宗の傍から離したいから明に行かせるのかな?

大王世宗テワンセジョン40話 新王誕生 [大王世宗(テワンセジョン)]

王・太宗が譲位を宣言した。臣下たちは一斉に譲位の撤回を求めるが、太宗は譲らない。新王・世宗が30歳になるまで、軍事権は自分が持つとして譲位を認めさせる。さらに太宗は、チョ・マルセンを世宗の知申事(秘書室長)に指名。ユン・フェらは世宗を操り人形にするつもりかと憤るが、すべては太宗の思い通りに進んでいく。
王子時代のように、自由に出歩いて民の声を聞くことも難しくなる。世宗は、側近たちに「私の器は国を包めるほど大きくない。皆の知恵を貸してほしい」とお願い。
しかし、上王はこれが心配みたい。せっかく強い王権を確立したのに、側近を優遇することになり、宮廷が派閥争いの場になるという不安があるのね。確かに、朝鮮歴史もの見てると、本当に内紛が多いんですよね。中国のどの勢力とくっつくか・・・みたいなこととも関連してるので、不安定な政権運営になりがちです。

太宗は世宗の即位式が終わるやいなや、対馬に対する大規模討伐を計画。世宗に特別税対策を指示する。
世宗は、干ばつで苦しみ民のことを思って抵抗するのですが、海岸部の民が倭寇の攻撃で苦しんでいるのもまた事実。もともと軍事に関する知識不足を自覚しているだけに、迷ってしまいます。
世宗は、ユンドクの軍事に関するセンスを信じて、彼の判断に任せようと思って、討伐への反対を辞めます。
でも、民から税をあらたに徴収することは出来ない。で、どうするかというと「官吏のなかで不正をしているものを摘発し、そこから金を取る」ということを考えたみたい。

政敵とみられたチョン・マルセンやパクウンも重用し、さらに、選抜した賢者たちを集めて集賢殿(チピョンジョン)という部署を創設するなどして、「側近たちを優遇するのではなく、私に厳しいことも行ってくれる賢者をあつめる」ということを、行動で示していきます。

大王世宗テワンセジョン39話 新世子の試練 [大王世宗(テワンセジョン)]

忠寧大君は世子となった。ところが、日照り続きの都では「第三王子が世子になったから、天が怒った」と囁かれるようになる。
パク・ウンは民を鎮めるための祈雨祭を提案。失敗すると民の怒りを買って、身の危険さえある。ユンフェは賄賂を使ってでもパクウンの案を取り下げさせようとします。前回の時、世子を煽っておいて自分は逃げたという思いがあるから、「必要な黒い部分は私がなんだってやって守る」という気持ちになっている。舅のシムオンも世子が好きだから大事にするし、周囲が「忠寧を守りたい」という気持ちが強い。学者タイプが多いってのと、忠寧という人間が好きな人が多いのもあって、「世子と言う立場で何をしなければならないのか」という視点を持てる人が居ないのね。

失敗が許されない新世子は、雨を降らせる方法を見つけようと、不眠不休で書物をあさり倒れてしまう。師匠は、自分ではダメだと思ってファンヒに「宮殿に戻ってきて、助けてやってくれないか?」と頼みに行く。
悩む世子にはっきりとものを言ったのは、なんとイ・チョンでした。「将軍は結果が出なければ理由がどうであろうと責任をとる。自分のせいでないのに非難されるのが怖いのですか?」と鋭い一言。忠寧は、出来た人ではあるんだけど、理の人なだけに「理不尽」にあたったときに拗ねちゃうんだよね。そこを鋭く見破って・・・。始めは敵だったイ・チョンだけど、こういう自分とは違うものの見方をする人に素直に学べるのが忠寧の良い所ですね。

「天からも民からも逃げる自分に資格などない」と、ようやく地位の重みを悟り、涙を流す世子。王は、資格がなければ今から身に付ければいいのだと諭す。
で、いきなり「これからはお前が第四代国王だ」と言い出し、世子への譲位をおいいだします。はや!!

大王世宗テワンセジョン38話 世子の本音 [大王世宗(テワンセジョン)]

世子がオリを宮廷へ連れてきた。諫める王に対し、自分の行動は王と変わらないと一歩も引かない世子。ついに王は、世子を世継ぎとすることを諦める。世子は宮殿から出て行きました。妃とも離縁・・・。なんか、妃は本当に可哀そうだったな~。オリは、結局は「宮殿の人間でない」からこそ惹かれたんだろうし・・・。

上王・定宗は、かつて王家の正統性を否定した忠寧大君を問題視し、聴聞会を開くことを提案。信念を曲げない忠寧は、世子の資格を問われる。あくまでも、王室の正当性を否定する忠寧。
そんな頑固な彼に、「政治と言うのは歩み寄り、バランスを取り合ってやっていくものです。正しいと思うことを押し通すだけではだめです」とナイスんば助言をする人が。忠寧の周囲は、まっすぐ君が集まってるので、こういう人は貴重だな~。

いつの間にか、世子の地位が孝寧大君に移ろうとしていた時、世子は孝寧と会い、「お前に譲るために、父上を苦しめたわけではない」と告げる。 なんと、あの張り紙を張ったのは世子だった・・・。シム・オン疑って悪かった!!
世子は、自分にはもう国を背負うことは出来ないと考えてみたいですね。自分のやり方を変える気はないし、間違っていたとも思えない。だからこそ、反省はしない。でも、ダメだというなら引くしかない。宮殿で対抗していくのは疲れたってのもあるんでしょうね。
オリも、自分がやったことが発端となって世子が失脚したわけで、その重さに耐えきれずに、世子に黙って消えてしまいました。

忠寧に再びチャンスをあげようということに、今度は忠寧は「理解しあい歩み寄る努力をしましょう」と彼らしい言葉で王室を否定はしませんでした。それで、やっと忠寧が世子に!!

大王世宗テワンセジョン37話 父王の願い [大王世宗(テワンセジョン)]

王から、世子になる覚悟を問われた忠寧大君は、「努力します」と発言。王妃が、必死に「息子同士が争うのを見たくない」と止めるのが、とっても胸に迫りました。でも、忠寧は「自分には課せられたものがある」って意識になってしまってるからな~。

重臣たちは世子交代かと色めき立つ。師匠と再会して、「馬鹿な民たちに嫌気がさしませんか?お見捨てになったのでは?」と言われて、「師匠が傍にいてくれるから大丈夫です」という忠寧。泣けた。世継ぎとして必要な勉強を始める忠寧。ところが、王はなかなか決定を下さない。

一方、世子を守ろうとするファン・ヒは、王の怒りを買って罷免され、上王・定宗は孝寧大君を世子に推そうとする。上王は、忠寧が過去に王室批判をしたことをやり玉に挙げる気らしいですね~。あ、敬寧はすっかり忠寧派になったみたいですね~。シムオンたちと相談してました。なかなか冴える人だけに心強いな。

自暴自棄になり、愚行を続ける世子に不満が続出。それでも王は世子に「お前が賢者になってほしい。お前を諦めきれない」と告げる。

そんなとき、誠寧大君が病に倒れます。天然痘で亡くなってしまいます。最後に母親を思いやって、兄弟たちに「争わないでほしい」と言い残しました。そんな席にも、世子は逃げ出してしまっていて居ません。辛い気持は分かるけど、逃げたらダメだよな~。

世子とオリの関係を暴露する張り紙が街に張られます。オリが今更シム・オンに「二人の関係を隠してほしい」と頼んでだけど、「私を舐めるなよ」って言われてたね~。ま、この人は世子の横暴にそうとう怒ってるよね~。
王が怒りくるっているというのに、倒れたオリを抱いて宮殿に戻ってくる世子。「私の女です」って、宮殿で治療しろってことかいな・・・。そりゃ、妃は「世子一派」として父親が罰せられて力を失ってるかもしれないけど、酷過ぎるよ~。

大王世宗テワンセジョン 36話逆徒か賢者か [大王世宗(テワンセジョン)]

鏡城(キョンソン)に現れた世子を出迎えた忠寧大君は、軍の撤収を要求。さもなくば世子の地位を奪うと言われた世子は、部下に「逆徒を斬れ」と命じるが、忠寧は「世子こそが朝鮮の逆徒」だと応酬する。
ユン・フェが「この者たちも逆徒ですか?」と土地の民や子どもたちを連れて、そこに現れる。幼い子に「誰?」と聞かれると兵士たちは攻撃できない。兵士武器を放棄したため、世子は敗北を認めて都へ戻る。

一連の世子の行動に、役人たちが一斉に反発。世子の罪を問う上訴が届くが、世子を守りたい王は無視。ついに閣議で領議政(宰相)ユ・ジョンヒョンが「長子ではなく賢者を選ぶべきだ」と発言。
確かに、戻ってきたのに敗北感を癒すためにオリの所へ行ってしまうとか、お出迎えしてた臣下たちはええ??ってなるよね。それに、「悪いのは忠寧。あいつが居なかったら領土を広げてたのに!!」とかまだ言ってるから、反省の出来ぬものは・・・って声が上がるのも仕方ない。
でも、なんつーか「強い」王ではあるんだよね。忠寧にはないものを持っているとは思う。

王は、派閥に属さないからこそ抜擢したユ・ジョンヒョンに言われたこともあって、世継ぎを考え直すことを決意した模様。忠寧を呼び戻し、「お前を世継ぎにすると言えば、それを受け入れるが?」と問います。でも、王妃は「世子のために都をはなれてくれ」と忠寧にいうし、孝寧も「世子には資格がなく。忠寧は正義感が強すぎて混乱を招いてる」と色気を出してます。

大王世宗テワンセジョン35話 忠臣たちの決断 [大王世宗(テワンセジョン)]

世子は、王が王后と湯治に出た隙に、「狩りだ」と嘘をついて、中央軍を従えて鏡城(キョンソン)に向かう。
重臣たちには「王のいないときに宮殿を留守にするなんて」と批判が噴出。何とか収めようと王を呼び戻すか?となるけれど、「それでは王妃の心労が増す」ということで、世子を呼び戻すようにと忠寧の義父シム・オンは訴えます。ここで、「忠寧を呼び戻すべき」なパク・ウンには「忠寧を利用したら赦さんぞ~」です。

世子に忠誠を誓いながらも、王を欺く行為に恐れをなした兵判(国防長官)イ・スクボンはファン・ヒに真実を告白。いつも冷静なファン・ヒが怒ってましたね~。「なんつーアホなことを!!」って感じ。始めは「勝手にしろ。やったことの責任は取れ」と言ってたけど、そういう訳にもイカンな。ファン・ヒは急いで世子の元へ向かい非難する。「あなたを許せないし、王材とみ読められない」という。が、同時に「それでも世子を諦めきれない」と、同行する道を選ぶ。
いやあ、ビックリした。この人は「国のために王位の安定。そのために世子を育てる」という立場をとってきてたから、最終的には「国のために」世子を切ることもあるかとおもったけど、世子が国につくしたい気持ちだけは偽りじゃないんだよね・・・。ただ、現実離れした「強国」という夢が馬鹿げているだけで・・・。そして、それを何処かで自覚しているから、ファン・ヒには隠してたんだよね。言えば「馬鹿なことを・・・」と止められる。それが分かってるなら、強行するなよって感じですが・・・。ファン・ヒの中にも「強く豊かな国を・・・」って夢は夢としてあるから、世子に気持ちが寄り添う部分もあるんだろうな~。いや、キム・ガプスさん、毎度ながらカッコいい中年男ですよね~。惚れるわ。

さて、同じころ、シムオンは、オリに世子の動きを教えられて、流石にびっくりです。「世子の命を危険にさらすのは愛情じゃないぞ」とオリが何者なのか?と疑うシムオン。オリは「そんなことよりも戦場にいる忠寧を心配しろ」とかわしたけど・・・。穏やかではあるけど、馬鹿じゃないシム・オンに疑われて、立場が悪くなったね。
悩みに悩んで、王に報告したシム・オン。ま、忠寧が世子を止めようとして、殺されるってこともあるからな~。王妃の病状よりも、国が大事っす。
怒った王は王宮に戻り、イ・スクボンら加担者を捕縛する。 昔からの忠臣であるイ・スクポンを罰しきれない王は、世子を連れ戻させようと命じます。しかし、「私が兵を率いていけば、世子様に加勢した北伐をしたり、謀反を起こすことが出来るのですよ。流罪でも死罪でもしてください。長く友で居ようと言ってくださった。あの約束を守ることはできません。お許しを。」と言って、それを断りました。泣き笑いで宮殿をさるイ・スクボン。うーん、カッコエエ。責任を感じてるんだろうね。

鏡城では、復帰したユンドクにイチョンが「世子は次期王。その命令を聞けないのか??」と訴えてましたが、「軍人にとって、命令よりも大事なものがある。それは民の安全だ。民を傷つけるものは軍人の敵だ!!」と突っぱねます。この人は良いキャラですよね~。そりゃ、民に慕われるよ・・・。決して「闘いが嫌」なのではなく、根っからの軍人って感じです。
イ・チョンは「軍人として生きる」ことを考え、ユンドクと共に逆徒になることを選びました。

忠寧は、相変わらず。ユンフェに「息子におもちゃを届けてほしい」などと頼んで、「戦が始まろうとしている。民が死んでいくのですよ」と説得されます。しかし、失敗して同じことの繰り返しだという忠寧に、「コレを使う資格はもうない。王子様を裏切った罪を抱えていきます」と、昔もらった筆を帰すユンフェ。

忠寧は、「ユンフェのせいではない。私には勇気がないのです。争いが起こるのが嫌なのではない。その後のことに確信を持てない。間違っているというのはたやすいが、それと決定を下すことは違うことだ」と領議政に語る。うーん、そこまで考えてるんだね。やっぱ王材なんだろうね。「私が王になったら?」と考えてみたことのある人の発言だよね。

ユン・フェと領議政、帰路で軍隊がやってきてるのを発見。「どういうこと?王様が領議政の報告を待たずに軍を動かすはずがないぞ??」ユンフェは「王子様を危険な場所に一人でおいておけないと引き返します。」そして、「私が命をかけて王子様を安全な場所にお連れする。でも、王子様が安心できる場所はないはずです」と忠寧の心に訴えかけます。逃げていても、民は傷つくばかりである。「あなたはイチョンの能力を見出して生かせと言った。しかし、民のためにならぬ戦をする上司しか持てないイチョンには能力を生かす時は来ない。そして、ヨンイルは民を殺す兵器を作って失望していく。彼らの目から希望を奪うことになるのですよ」と説得。忠寧は決心します。
忠寧は鏡城に現れた世子に「撤収してください。そうしなければ世次の座を奪うかもしれません」と言い放ちます。とにかく、顔がキリリと強くなった忠寧。ガンバレ!!

大王世宗テワンセジョン第34話 国母の重圧 [大王世宗(テワンセジョン)]

世子の密命を受けた兵士をユン・フェらが捕らえた。ユ・ジョンヒョンらは世子に罪を問うべきだと言うが、忠寧大君は過ちを認める機会を与えてほしいと頼む。

部下からののろしが上がらずに軍を派遣できない世子は焦りを募らせ、なんとか中央軍を派遣する方法を見つけ出そうとする。

一方、オリは「自分と世子の関係を明らかにし、世子を廃位してください」とシムオンに頼みます。条件は、自分を生かすこと・・・。
なんと、世子の子を身ごもったので、「世子のままだと、自分は日陰の身。世子を降りてもらう」と決断したらしい。怖い・・・怖すぎる。
でも、シムオンは「忠寧の心労を増やすだけ」といって様子見にしました。その忠寧は「私の家はココです。」なんていって、ユンフェの「世子様の暴走を止めなきゃ」という忠言にも耳を貸しません。ユンフェは「王子様を焚きつけたくせに、私は逃げました。私のせいですね?でも、民のために・・・」と説得するけど、「ココが好きなだけです」な忠寧。

嬪宮が、オリの動向に気がついて、世子にとって危険な存在だとたしなめようとするんだけど、世子の目は曇ってるからな~。「宮殿にいると安らげない」のは分かるけど、それは「宮殿」だからであって、怖い女ってことではオリも負けてないと思うんだけどね~。
嬪宮は、世子に拒絶されてことで、自殺しようとしたために王妃まで巻き込む事態に。それでも、「オリを宮殿に連れてくる。権力欲の強い、冷淡なところが、嬪宮は母にそっくりだ」なんて批判したから、王妃は倒れちゃったよ。

世子は王妃の病気を理由にして、王と王妃を病気療養として宮殿から追い出し、そのすきに兵を率いて鏡城に出撃。イ・チョンの件をもみ消し、北伐を決行しようとするアホな世子。もう、この男は~。権力欲・名誉欲に取りつかれてるのは、アンタや!!って感じですな。
王が知ったら、怒りまくるぞ~。「勝てば認めてくれる」ってほど、あの人は甘くないと思われる。
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