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オンエアー 12話 [オンエアー]

ギョンミンが割とハッキリとヨンウンへの愛?信頼?を表現した回です。野外ロケが桜の咲く所なので、ヨンウンを連れて行ってあげる。でもヨンウンは、ギョンミンがスンアを眺めてるのを見て、「やっぱりギョンミンが好きなのはスンアなのかな?」と思ってるみたい。でも、いろいろと感じることがあっても、前に見たいに激しく揺れたり、混乱したりしないで、上手く自分の気持と付き合えるようになってる感じです。
でもね、ギョンミンに注目してたら、表に出さないけど、すでにヨンウンを愛しちゃってるんだろうな~と感じます。ギョンミンがスンアを見てるときの目は、女優として如何に引き立てるか?如何に手なずけるか?を考えてる観察の顔。ヨンウンを見てるギョンミンは、ニヤニヤが自然に浮かんできちゃうって感じで幸せそう。
2人で夜桜を見る線路。月へ向かう線路の上で、暗闇で独りぼっちのヨンウンに、明かりを灯してあげるギョンミン。非常に、象徴的なシーンでした。「一人より二人の方が楽しい」とか、まるでプロポーズですな。

ドラマ「チケット・トゥ・ザ・ムーン」の出発点でもあるんですね。一緒に「出発する」二人。単純に「月」を出すのでなく、少女と花とピクニックで、それを表現したギョンミン。ギジュンは「月があれば最高なのに」って言ったけど、「月は見えない」のに旅たつから良いんだよね。ヨンウンの中にある少女性や純粋さ、心がやわらかく、脆く、夢みがちな所を、ギョンミンが大事にしているってのを感じます。暗闇で1人で自分を抱えているヨンウンにギョンミンが光を当てることで、ドラマの原型が多くのスタッフに共有され、視聴者に伝わっていく。1人で書く小説ではなく、多くのスタッフと作り上げるドラマというものの特徴にも通じる「一人より二人で」という言葉が、とてもよいです。
「チケット・トゥ・ザ・ムーン」というのは、4話レビューの追記でも描いたけど、二人の処女作なんですよね。二人とも強気で攻撃的。一人はアップダウン激しく感情の赴くまま子供みたいなヨンウン。一人は、感情を抑えてるけど、プライドだけは高く、自分が納得しないことはできない男。しかし、彼らが隠し持ってる繊細さや苦悩、温かい思いやり。二人が作品を通して惹かれあうのは、それが、彼等の「原風景」だからなのではないかと思います。
ちなみに同名の曲がELOのアルバム(time)に収録されてますね。1981年の作品。

そんな和やかな後半の前に、またもチョットした衝突があります。我儘に見えるけど、ヨンウンの言ってることは、基本的に正論。作品性とか意地張ってたくせに、最近は色々と妥協しまくりな上に、ヨンウンにだけは要求ばかりするギョンミンも、かなりの我儘ですよね。自分でも認めて謝ってたけど。
それに、新人監督で撮り始めてもなければコンテ一つ見せられず、アイデア一つ出さないのに、「俺を信じろ」とか根拠レスなことを言ってたギョンミン。先輩の照明監督が出てきて、彼の未熟さを指摘してくれることで、ギョンミンのキャラクタも一層深くなって来たと思います。そして、「映像」を見せられるようになって、ギョンミンも「作品」でヨンウンに応えられる時期に入って行きます。

ではあらすじにそったレビュー↓

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