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プライミーバル ファーストシーズン [海外ドラマ]

セカンドシーズン前の集中放送で見直しました。
個人的にはスティーブンの顔が好き。細くて、爽やかで、男らしく頼りになるガイド。
金髪というよりも白に近い髪のアビーもなかなか魅力的で、上手くいってほしかったんだけどね~。かき回し役のヘレン(主人公=スティーブンの恩師の妻)と、なにやらあったことがあるなんて~。

あとヲタ学生君もナイスキャラっす。

主役は、スーパーマンではないけど、「自分で見たい。体験したい」という実践派の学者ってのが良い。

序盤は、次々に新たな恐竜に襲われて、それを退治しながら原因を探る冒険アクションって感じ。
中盤から、亀裂の向こうに消えていた主人公の妻が「この亀裂の向こうをそっとしておきたい」というメッセージを届けてくる。そうは言っても、混ざってしまうと問題が続出。亀裂を閉じる必要があるわけで・・・・。
後半は、襲ってくる怪獣やら、未来から来る進化したコウモリやら、それを使って未来へ行こうとしていたヘレンの真意などで、次々展開。全6話。どうなっちゃうの~って所で、クリフハンガーしまくって終了。
アメドラのクリフハンガーも凄いけど、ワンシーズンが長いじゃないですか!6話しかなくて、ココで終わりって言われても~って思ってしまいました。まだまだ序盤って気もしないでもない!!
でも、セカンドシーズンは、すでにNHKで放送はじまったので、待たされるイライラはないんだけどね!

任侠ヘルパー 8話 [任侠ヘルパー]

ちあきなおみの「喝采」良い歌ですよね~。歌詞はこちら

今回は、介護施設の大事な要素。「看取る」ということからドラマが始ります。ベテランヘルパーさん達は余裕ですが、「赤の他人に囲まれて終わり。捨てられたみたいだ」なリコ。そして、彦一さんは家族もなく、一人で死んでいくしかないから、他人事ではないのである。家族の代わりになる「極道」における弟分や子分は、彼を看取ってくれるでしょうか?一話で示された隼会の葬式における「極道が老衰で死ぬのかよ」というのが、またクローズアップされてきます。
今まで、色んな老人の生きざまと、彼らの家族の物語を見てきました。老人といえども、自分と変わらぬ気持ちを持ち、それぞれに、時にかっこよく、時にみっともなく生きてることを知って、彦一の中で「老いるのも悪くない」という気持ちが、少しは芽生えてきたようにも思えます。
その上で、「じゃあ、彦一はどう死ぬのか。彦一の家族は?」ということで、彦一の家族=組がクローズアップされてくるのは必然です。リコの子分との親子関係や、鷲頭のありかたで、「極道の親子関係とは?」とかなり彦一に近い立場にある人が描かれました。
ここから先こそが大事なところ。今までは、その布石を打っていたようなものなので、ムチャクチャ盛り上がりましたね。


五郎が「どんな死に方したいか?こんなところで死にたくない」なんて、ヤクザもの映画にあこがれたようなことを言う。あこがれはあるが、それが現実ではないことも知っている彦一は、ハッキリとは答えません。もう中年になりつつある彦一は、そんな風に簡単に憧れを口にすることは出来ないんである。カッコ悪いから・・・。

そんなタイヨウに、鷲頭組長が入所してくる。ま、ココは鷲頭のシマのど真ん中なので、「近所に入所した」ってことなんだろうけど、組長ならもっと豪華な所があるんじゃねーの?とか思う。しかし、これにはチャンと裏があるんです。でも、「敵の世話しろっつーのかよ」な彦一ですが、頭は「黙って仕事しろ」です。その頭の懐刀!「隼会」の刺青を腕に施した男。零次~!!タダものじゃないと思っていたけど!隼会鷹山組の幹部ってことなら、鷹山の息子がしらないのはアレだし、どんな立場なんだろう?動きが良すぎるんで、彦一に微妙に疑われてましたね。

さて、鷲頭は、ほとんど体の動かない老人・夏夫と同室になる。所長は、「頑固おやじをてなづけるには君だ!」とばかりに彦一を担当にする。しかし、所長は気がついてるのかな~。研修という名目で受け入れている以上、鷹山とはつながっている気がするし、なにしろ大杉漣はヤクザが似合うので、ちょっと疑ってしまう。「入浴は私がする」とか言ってたし、鷲頭がヤクザなことを彼は承知していたわけで、何かあるな!!
ヤクザだらけの介護施設なのかよ!と突っ込むのではなく、ヤクザ関係者の経営する施設なのでヤクザさんが集まってくるとみるべきでしょうね。ヤクザが他人の嫌がる仕事や体がきつい仕事をシノギとするのはあると思うので、ヤクザが介護ってのは別に「アリ」だとは思うしなあ。

彦一は、わがまま鷲頭はプライドの高い男=つまり介助をされたがらないということを分かってるので、基本的には「極力放置」の方針で担当を進めます。鷲頭はそれなりに修羅場をくぐってきた男のハズですが、もう良い年になり、かなり丸くなってしまっているのである。
彦一は「弾よけのチンピラも配備しない。なんか気に食わねえ」と動物的カンで、罠の存在を察知してる。でも、頭悪いんで、理由は分からない。

鷲頭同室の夏夫さんには、ささやかな花が息子から届けられる。豪華な花束は届くけど、見舞いも来ないのは自分も同じ・・・。鷲頭は捨てられたのである。彦一がそうであったように、鷲頭も幼少期に捨てられたりしたのかもしれない。それを「俺の方から捨てたんだ」と強がるのが極道である。そうやって、「捨てられた」ことから逃げて、新たな家族を作ったのに、鷲頭はまた捨てられるのである。人生の始めと終わりは、自分ではどうしようもない状況になりがちになり、そんな人間は捨てられることになる。捨てられまいと、必死に生きてきたのに・・・。寂しいもんである。「捨てられる」というのは、彦一にとっては凄くセンシティブな問題だ。だから、捨てられてみっともなく動揺する鷲頭に反発しつつ、敵のはずの鷲頭に感情移入してしまう。
鷲頭は、朝から大音量で「喝采」を聞いたりして、ワガママ入所者。でも、ジイサンバアサン世代にとっては、「我らが青春の歌」って感じなんですかね?夏夫さんも鼻歌である。そこから、次第に友情が・・・・。ま、鷲頭、ちょっと優しすぎないか?って気もするけど、寂しいし、暇だし、話し相手が欲しいんである。お山の大将ってのは、寂しがり屋だから群れたがる。そんな感じがゴリさんには合ってる。

しかし、すっかり好々爺な鷲頭に「ホントに極道かよ」なリコ。さらに彦一に「あんたもただのヘルパーに見えるよ」と・・・。彦一は、母親とあったあと、かなり表情が変わっているのは確かです。(このへんの微妙なさじ加減は、草薙さんの上手い所ですね。彼は変わっていく人間を表現するのが上手い)リコは女心からか、この変化を羽鳥と結び付けて考えてしまうみたいだけど、あの二人は恋愛ってより戦友ですね。「絶対的な溝があるけど、涼太と言う子供でつながってる」という点で、別れた夫婦みたい。でも、二人に嫉妬するリコはカワイイ!!

鷲頭は、夏夫のところに届く花は、息子ではなく晴菜が準備してたと知ってキレます。ヤクザさんなので「友達を騙しやがって!!」なんである。偽善者だ!と暴れまわり、「こんなところにいられねえ。帰る」な鷲頭に「帰る場所なんかあんのかよ」な彦一。鷲頭は、カッコつけて生きてきた男です。夏夫さんにだって、武勇伝を語りまくってたもんなあ。だから、「俺はこのああたり仕切ってる鷲頭だ」と刺青を見せようとします。しかし、周りには入所者もいるんで、彦一は慌てて照明を消して刺青を見えなくして、撤収~である。(零次との連係プレーが凄すぎ)
刺青=極道の印は、明るい所でしか見えない。真っ暗闇の中では、誰にも見えない。そんな程度のものだ。ただ、「俺はこの刺青をしょってるんだ」という自負だけに意味がある。
「極道もんは置いとけねえだろ?俺に帰る場所なんかねえ」と弱気になってしまう鷲頭。情けない・・・。

そんな騒ぎの中、夏夫が様態悪化・・・。植物状態に・・・。やっと駆けつけた家族は、延命治療をしたいというけど、「見舞いも来ないくせに、こんな風に管につながれて生きなきゃならないのかよ」な鷲頭。ブチ切れてしまいます。でも、「他人が口出しすることじゃねえよ」な彦一。(「ヘルパーは家族にはなれない」という羽鳥のセリフに少し近いですよね。仲良くなるとかぞくきぶんになっちます極道さんたちだけど、血縁の壁は高い)「てめえを捨てたのはこいつらじゃねえだろ」と怒鳴りつけて、「帰るぞ」と優しく。この一言、草薙さんの演技凄く良かったですよね。捨てられたものに優しいのは、捨てられた彦一らしい。「帰るぞ」っていうのは、同じ所に帰る人、家族に対して言う言葉ですよね。だから、一緒に生活して、もう家族みたいになっちゃってるんだよなあ~。敵なのに・・・。
そして、夏夫の家族が「父も喜んでると思う」というのに、「喜んでいるかなんて分からねえだろ。てめえがそう思いたいだけだ。てめえの都合で、人の寿命決めんじゃねえ」です。彦一は、死に花を咲かして死にたい人だから、家族の問題だと思いつつも、家族に縛られる夏夫が気の毒なのである。「俺だったらまっぴらごめん」だけど、夏夫さんがどう思うかは誰にもわからない・・・。

鷲頭は「死ぬことも自分で決められないのかよ。介護施設は姥捨て山だ」と言います。そう思うと、極道と介護施設は相性いいのかもね。戦後、親を亡くしたり捨てられたりした子供を極道が面倒見た時代があった。目的は、子供をこき使って稼ぐためとはいえ、社会が拾い上げられない子供を拾ってた。現代に捨て子は少なくなったけど、今度は老人が捨てられる。社会が拾えないなら極道が拾うってのが、鷹山の考えなのかも。

さて、鷲頭のところの若頭?尾国は、リコのヨモギ連合の若頭である久米を襲撃。(このシーン、演出は西谷Dらしくて良かったですね。)しかし、久米は「組長には言うな」です。
しかし、情報戦を得意とする六車が「かちこみかけられた」ってこをリコに・・・。リコを思いやるような悲しげな顔の六車。彼も彼なりに、組の経営は大変なんだろうな~。インテリヤクザってだけでは、やっぱり組をまとめるのは大変だろう。

リコが飛び出していくのを見た彦一たちは、「なんで連絡来ねえんだよ」といきり立ちます。女が組長ってことで揺れてるヨモギ組が狙われた。鷲頭の指図なのか?今、鷲頭がココにいるのはなぜなのか?確認しようとしたんだけど、騒ぎがあって出来なかった。ま、リコの組のことはリコが処理する。イザと言うときのためのバックアップの準備なので、焦ることはないんだけどね。

リコは、久米の所に・・・。女組長に反発してるのかと思いきや、「それでも俺らの組長だ。親、コケにされるわけにいかねえ。俺らは、あんたを盛り立てていく覚悟をするしかねえんだ。幹部のイスまってますんで・・・」と・・・。久米、なかせるじゃねえか!!リコに心配かけまいと黙っていたのか。ホント、親子みたいな関係なんだね。家族だからこそ、心配掛けると思うからこそ、言えないことってあるもんな~。
リコは、「自分は捨てられた親分だ」と思っていたけど、子(分)はちゃんと親だとおもってくれていた。ヤクザは親を選べるようですが、彼らは「リコの兄という親分」を失ったみなし子です。そんな彼らに新たにやってきた親がリコ。彼ら子分も運命によってリコと言う親を得た。やっぱり親を選べないんです。どんなに不満でも、上手くいかなくても、それでも親。他人に口出しされたくないし、嫌いな親でもコケにされると腹が立つ。これは、夏夫さん親子のところもきっとそうなんですよね。
久米を「我が子」として認識したリコ。彼らを守ってやるためににも、名をあげて「組を守る」ためにも、鷲頭を始末しなきゃなんねえ・・・。
久米のために果物をむいたナイフを、今度は鷲頭をやるために使うんである。母から父になる。その両面が出来るのがリコである。そりゃ、久米も惚れるってなもんですよ。カッコよすぎ。

鷲頭がいる病院にやってきたリコは、彦一と居る鷲頭に刃物をかざす!これが、尾国の狙いか!リコを挑発して組長を処分させて、それを理由に抗争に持ち込んでリコのシマを奪う。考えたねえ。
これはきっと彦一が止めてくれるはず。いつも黙って見守っていて、「自分のことは自分でやれ」という彦一だけど、ピンチには助けてくれる人だから。

羽鳥の方は、病状が重役会議で暴露されてしまう。退陣を迫られる所に。
そんな羽鳥を、涼太は一生懸命フォローしようとしてる。必死にメモをとっている母親、わすれっぽくなった母親を気遣って、部屋中にメモを・・・。「僕は良いからお仕事がんばって」と言われて、羽鳥は退陣を決意します。「今は涼太と居る時間が大事だ」と思える。介護事業に打ち込んだのは、「涼太に捨てられた自分の受け入れ先」という気持ちも何処かにある。だから、涼太が自分を捨てないのであれば、介護事業の優先度は少し下がるのである。
それを彦一に報告に行く羽鳥。呼び出された彦一は、一緒にいたリコを気にしてました。あの表情、リコが自分に惚れてるって気がついてるな~。
彦一は、最近まとわりつかなくなった涼太が、「自分でママを守る」と覚悟したのだと知って、少しさみしく、少し誇らしく思う。「てめえのことはてめえでやれ」それが彦一の教えを、弟子は守ってるのである。守っている限り、涼太は一生、心の弟子。そして、弟子のおかげで、極道なのを隠しておいてもらえる。親は、子の世話になる。こんなところにも介護の形だ!


あらすじ↓(公式から)
翼彦一(草剛)は、隼會と敵対する鷲津組の組長・鷲津莞爾(竜雷太)が「タイヨウ」に入居してきたことに驚く。事故で半身麻痺になったため介護を必要としているとはいえ、金ならいくらでもあるはずの鷲津が「タイヨウ」にやってきたことに、四方木りこ(黒木メイサ)、鷹山三樹矢(薮宏太)、黒沢五郎(五十嵐隼士)、六車雅人(夕輝壽太)、二本橋賢吾(宇梶剛士)らも疑いの目を向ける。

彦一は、鷲津の件を若頭・鷹山源助(松平健)に報告するが、鷲津らの企みは自分で調べるからお前らは“研修”に専念しろ、と一喝される。彦一の電話を切った鷹山の側には、和泉零次(山本裕典)がおり、普段はリストバンドで隠しているその手首には「隼會」という刺青があった。

個室に空きがないため大部屋に入った鷲津は、脳梗塞の後遺症で言葉が出ない山浦夏夫(峯のぼる)と同室になったことに不満をもらす。さらに、食事もほかの利用者と同じホールでとらされるなど、特別扱いをされないことにもストレスをためる。

そんな鷲津を見ていた二本橋らは、自分たちの正体がバレていないと思われることに安堵するが、彦一は、鷲津にひとりも組の人間が付いていないことをいぶかしがる。

そんな折、美空晴菜(仲里依紗)が花束を持って部屋にやってくる。花は、なかなか見舞いに来られない夏夫の息子が毎週送ってくるというもので、それを見た夏夫はわずかに嬉しそうな表情をする。鷲津は、そんな夏夫の家族の対応を「冷たい」と批判するが、自身にも見舞いが来ないことにいらだっていた。そして、組の者に連絡を取るが電話はつながらない。

同じ頃、「ハートフルバード」本社で会議に出席していた羽鳥晶(夏川結衣)は、記憶に不鮮明な部分が増えるなか、反旗を翻す秘書・日野弥生(中別府葵)や重役(相島一之)の行動により窮地に陥っていた。息子・涼太(加藤清史郎)は、そんな晶のために、日々の予定や記録を貼り紙にして家中に貼りはじめ、晶は、切ない気持ちでいっぱいになる。

そんな頃、彦一は施設から駆け出していくりこを目撃する。4日前、りこが組長を務める四方木連合が襲撃されケガ人も出た、との情報を六車から聞かされたのだ。彦一や五郎は、組が襲撃されているのにりこへ報告がないことに不信感を抱くが、二本橋は、女組長に反発している組員が少なくない現状からすると、それもありえるだろうと推測。さらに、結束の弱い組は狙われやすく崩しやすい、という六車の言葉に、三樹矢はりこのことが心配になる。

その頃、部屋から窓の外を眺めていた鷲津は、外出から戻ってきた晴菜を目撃する。その手には、夏夫に差し入れられる花束があった。毎週送られてくるという花は、家族ではなく晴菜が購入しているものだったのだ。それを知った鷲津は、ホールにやってくると、夏夫が頼んでもいないのに、すぐにバレるようなウソをついてお前たちは偽善者だ、と激怒して暴れまわる。彦一らが止めても収まらず、ついには施設を出ていくと言う。そこで彦一が、「帰る場所はあるのか?」と聞くと、鷲津は、自分はこの辺りを仕切っている鷲津組の組長だ、と宣言。そして、服を脱ぎはじめる。利用者たちが怖がりながらも鷲津を見つめるなか、背中一面に彫られた刺青があらわになる寸でのところで、彦一と零次が鷲津を部屋へと連れ戻す。

部屋に戻った鷲津は、彦一に正体がバレたんだからここにはいられないだろう、と言う。が、彦一が答えないでいると、弱気な声で自分も夏夫と一緒で組の者から捨てられたんだ、帰る場所などない、とつぶやく。さらに、金を払うから組の者を呼んできてくれ、と彦一に懇願するように言う。そんなとき、夏夫のほうに来た彦一が、夏夫が息をしていないことに気づく。

同じ頃、りこは、刺傷した久米武雄(田中哲司)のマンションを訪ねていた。久米から、今回の件が鷲津組によるものだと聞いたりこは、部屋にあったナイフを手にするとマンションを後にする。

一方、救急車で病院に搬送された夏夫のもとに、息子・渉(梶原善)が妻と娘とともに到着する。一命は取り留めたものの、医師からは回復の見込みはなく、できるのは延命治療だけだと告げられる。渉は、夏夫には一日でも長く生きてもらいたいから、と言って延命治療を希望し、医師もそれを了承する。すると、渉は仕事があるから会社に戻ると言い出す。それを聞いた鷲津が、今度はいつ来られるんだ、と尋ねると、渉は答えに窮してしまう。そして、仕事の都合があるから、と迷惑そうに答える渉に鷲津が激昂。「なんのために延命なんかするんだ!」と食ってかかる。自分の非を認めつつも、それでも延命治療を希望する渉に納得できない鷲津は、家族がいるうちに死なせてやる、と言って夏夫の呼吸器を抜こうする。それを阻止した彦一は、夏夫の生死は家族が決めることだと一喝。それでも、「何が家族だ!捨てられた人間はどうなる」と怒りが収まらない鷲津に、鷲津を捨てたのはこの家族ではないだろう、と声を荒げる。それ以上、反撃できない鷲津に彦一は、帰るぞ、と声をかけ車椅子を押して病室を後にする。そこへ病室から出てきた渉が彦一に礼を言う。延命できることを父も喜んでいると思います、という渉に彦一は、どうして喜んでいるとわかるんだ、と冷たく言う。その言葉に驚く渉に彦一は、自分がそう思いたいだけだろう、自分の都合で人の寿命を決めてるんじゃねえ、と言い捨てる。

その頃、自宅で晶の帰宅を待っている涼太は、約束の時間になっても戻らない晶を心配していた。

施設に戻る前に外の風に当たりたい、という鷲津のため彦一はエレベーターで階下へおりようとしていた。乗り込んだエレベーターが閉まろうとしたとき、向かいのエレベーターが開き、りこが降りてくる。鷲津を認めたりこは、彦一らが乗るエレベーターに来ると扉に手をかける。そして、持っていたナイフを取り出した。そんなりこに彦一は…。

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