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噂のチル姫 44話 [噂のチル姫]

あらすじにそったレビューの前に、全体の感想を

アボジの容態悪化&ミチルに責められてやっとソルチルが戻りました。アボジもミチルも、自分が愛し守ってやるべき人だと、彼らの弱っている姿を見ることで再確認した形に。ソルチルは「守ってもらう」ことではなく、「守り、慈しみ。大事にする」形で愛を確認するタイプなんだな。守ってくれる存在ではなく、守るべき存在なんだということを思い出したことで、心のままに家族を愛して良いんだという方向に振れた。
そういう人だと知っているから、「両親は君を愛してる」ではなく、「両親の苦しみを理解して」という訴えをハナムがし続けたのかなあ?と思いました。軍人精神や正義という支柱が崩壊して苦しんだソルチルが、「家族愛」というもう一つの彼女の支柱を認識できたことで、これが自然に「家族を、国を守る」という軍人の職務にも繋がっていくかなあって気がします。そして、ソルチルの何気ない一言で山を超えた経験を持つハナムは、やっぱり似たような愛し方をする人なんですね。もともと通じ合うものを持ってたから、ソルチルの意識しない一言を「運命的な言葉」として感じ取ることができるんだろうし。

ミチル。アボジの罪を知った上で、「アボジが罪の意識でソルチルを贔屓するのは仕方ない」ってことと、「いや、愛されないのはソルチルに償ってるのではなく、私が悪いからだ」ということの間で揺れながら生きて来たと・・・。「苦しいけどアボジとソルチルのため我慢した」って感じに言ってたけど、、「それでもソルチルだけが愛されたら、それは私がダメな子だから」ってハッキリするのが怖かったっていう利己的なものも大きい気がします。
死んだらあんたのせいだってソルチルを責める所とかも、具合悪いのに気がつきもしなかった自分の負い目をソルチルにぶつけてますよね。
それなのに、「ソルチルのせいで」「ソルチルのために」って言ってしまう所に、如何にじわじわと傷ついて、ソルチルを深く怨んで生きて来たかってのが現れている気がします。
ただ、この事は「アボジとソルチルの問題」。愛情は分けるもんじゃないから、ミチルとアボジの関係の問題ってのは、ソルチルの存在で際立ったということはあるけど、根本的には変わらなかったと思う。この秘密が「悪いのはソルチル」という逃げ場所を作ってしまったし、ソルチルがミチルを庇うことでアボジと直接対決せずに済んでしまい、結果的に問題をややこしくしたってのはあるかなあとは思う。
結局、ミチルはソルチルが苦痛もなく幸せに生きてきたと思いこんでるんですよね。で、自分は愛されてないと思いこんでる。傍から見てれば、ミチルも普通に沢山愛されてるんだけど。
ミチルの苦痛を強く感じ取ったソルチルに対して、ミチルは「ソルチルにとっての問題の真の意味」を理解できないままなんだよね・・・。こんなことして父親が生き返るか?って言ってたけど、こんなこと=母探しや事実確認で、「実父の思い出」が生き返るわけだし・・・。ルーツを知ることで、「なぜ、自分だけがアボジに反抗できずにきたのか」ってことや、自分の気質についても深く理解できるし、アボジから離れて1人になることは必要なステップだったと思う。(ミチルにもそういうステップが今後やってくるハズ。)
一方的にミチルが絡みまくったソルチルとの関係については、ミチルも「こんなことしても辛くて無意味なだけ」と言わずに見つめてみて欲しいなあ。ミチルが口にしたことは凄く視野が狭いので、ソルチルの側から見てみることで、今後の二人の関係を変えてほしい。
ミチルが可哀想だなって思うのは、「自分の性格の悪さ」をそれなりに把握してるってこと。「じゃあ、直せよ」と思っちゃうけど、「わかってるのに直せない」で、周りに嫌われて結局は自分で苦労してるって部分。自己嫌悪もするだろうし、彼女も辛いんだろうなあとは思う。でも同情しにくいんですよね。「他人が悪い!」ってのだけ止めてくれれば、もうちょっと好意的になれるんだけど・・・。

あとハナム君の「人生の岐路」がかなり明らかに。
大学入学時、父親の反対を押し切って医者ではなくデザイナーの道へ。ここでプサンからソウルに移ってひとり暮らし開始。
2年前、母が実母でない&実母から父を奪ったと聞かされて呆然。逃げるように両親に内緒で軍隊へ。入隊の日は雨。
何もかもが嫌で投げやりになっていたハナムは、軍隊になじめずに苦労する。初めて会ったソルチルが「食事したか?」と声をかけてくれた。心配してくれる人の存在に気が付き、軍生活に前向きになり、ちゃんと生きていこうという気持に。
自分の人生を取り戻していくなかで、「神は人間が耐えうるだけの苦痛を。許すのは神のみ。」と悟る。父に無条件で従うソルチルを見て「子供なら親にそうすべきなのでは?」と思うように変化。(しかし、デザイナーの道を理解してくれたって点も考え合わせて、自分が幸せになることが親孝行ってことも分かってるのがハナム)
母親と和解。「両親の苦しみ」にも気がつき、より深い絆が結ばれる。毎日電話してくる溺愛ぶりには辟易しながらも、母親を愛し大事にしてるのは伝わってきますよね。
自分を生き返らせてくれたソルチルへの愛情が深まっていく。「食事したか、眠れているか、体調崩してないか」そんな愛し方を経験することで、親の愛情の意味をより深く悟ることに。兵役が終わるまでは影から思うことしかできない日々が続く。



あらすじにそったレビューを。

トクチル・ミチルが駆けつけて、急変したアボジを見守ります。とにかく安定したけど、できるだけ早く手術した方がと言われてしまう。しかし、医師が休暇に入っていて一週間後と言われてしまう。ミチルじゃ医師のコネなんてないし、困ったトクチルは思わず元夫に助けを求めたけど、連絡がつかなかった。
しかし、その医師がワン社長の友人ってことで、店を休んでお願いしに。無理やりにOK貰ってくれました。いつもは暗いしみったれた男なワン社長が、友達といるとどこにでもいる普通に頼もしい男に見えるから不思議。
しかし、二人が仲良さそうなのを見た元妻は怒って、「デート?浮気?」なんて言いやがる。それに、売上が落ちてるのに生活費が足りないとか文句言うし、節約しろっていうのを「息が詰まる。ストレスたまるからギャンブル始めたのよ!」って、もう離婚したのにまだ喧嘩するのかあ。

ソルチルの奉仕活動先に、ハナムは大量のチキン持ってやってきた。兵士たちのためにって言われちゃうと断れないのを分かってるなあ。しかし、「お金かかったでしょ?」って心配されて焦ってヤンの。ハナムは行動の発想が金持ちのボンボンすぎて、誤魔化しきれてないよ。ソルチルは素直だから信じ切ってるけどさあ。
外で体を動かしたのもあって、かなりスッキリした気持になったソルチルは、ハナムと義理の母親について質問します。「今は恋人同士みたいに仲が良い。実の母に会えって言われるけど、いいんだ。実の母も分かってくれてるし、僕の母はあの人だけだから。絆はより強くなった。親子の縁は、どんなに憎んでも切れないよ。そう思えるようになったのは、父親に無条件に従う君を見て学んだから。子どもなら親にそうするべきだ」意外に大人な発言のハナムを見直すソルチルです。

夜、巡回しながら、冷静になって考えるソルチル。「がっかりした。オモニがどんな風にしてきたか」というトクチルの言葉。「お父さんが倒れた。君のことがショックだったみたいだ」っていうイルハンの言葉(ホント、デリカシーがない。倒れたのをソルチルのせいみたいに言うなよ!)「神は人間が耐えうるだけの苦痛を。許すのは神のみ。今は仲が良いよ。二人とも苦しんだから。君の両親も苦しんでいるはずだ」というハナムの言葉。(同じことを言っているようで、ハナムはソルチルの「苦痛」を決して忘れてないし、ソルチルの人格に対する信頼と愛情で裏打ちされてるよなあ)

意識を取り戻したアボジ。相変わらず口が悪くて、軽口叩くアボジとオモニ。夫婦だなあって感じがしますよね。
でも、食事もとってないオモニを気遣って、ハルモニに「食事させろ」とお願いしたアボジ。こういう時はハルモニの図々しさが有難いねえ。
ソルチルに連絡しようか?って言われて、「そんなに危ない手術なのか?」と不安になるアボジだけど、「気を遣わせるな」というアボジ。

奉仕活動から帰ってきたソルチルにオモニが会いにきた。顔を出したけど、入院のことを言う前に大隊長から「報告入れろ!」の命令が。ソルチルは何も聞かずに行っちゃったよ。まだ混乱してるし、今度は「自責の念」が強くなって身動きとれなくなっちゃってるような。

アボジ手術。婿たちもやってきて見守ってくれる。ミチルが「どうしてソルチルは来ないのよ贔屓してたのに酷い。」と騒ぎだした。で、イルハンは仕方なく事情を話した。
あまり驚かないミチル。やっぱ知ってたんだね(そういう描写は初期の喧嘩の時からあったもんね。だから、何も知らないソルチルはまだしも、喧嘩の内容を聞いて「ミチルは知ってる」と気がつかないアボジとオモニってのはチト不思議ではあった。ま、劇的効果を狙ってのことなんだろうけど。)
あと、相変わらずイルハンは「このことでショックを受けて」ってミチルに説明したっぽいな。違う!もとから悪かったんだぞ!ホント、この男は!

ミチルはソルチルの所に駆けだした。怒ってますねえ。「あんたなら冷静に受け止めると思ってた。親が他人でショック?でも、私はどうなの?あんたに愛と期待を奪われて生きてきたの。どんなに傷ついていたか、どんな気持ちだったか分かる?」とミチル。小3で親の話を偶然に聞いたというミチルに、流石のソルチルも驚きを隠せません。「2人を傷つけたくて言ってやりたかったけど、愛されないのは優等生じゃなくて自分が悪いんだと思ったの。私は寂しい思いで耐えてきた。いつも幸せそうなあなたの隣で、私はアボジを憎んできた。アボジ、手術受けてる。かなり容態は深刻。目覚めなかったら許さない。父さんが死んだらあんたのせいよ。あんたの父が死んだのは事故だけど、コレは意図的だ。アボジの何が悪いの?一生罪を償ってきた。それを知ってるから、あんたを贔屓しても理解した。あんたとアボジが憎かったけど、私は我慢した。実の親じゃなくてなんなの?こんなことして何になる?父親が生き返るか?アボジはあんたが好きなのよ」
性格の良いソルチルは、ミチルの苦しみと優しさだけを敏感に感じ取ったみたいですね。意地悪な私は、「ミチルが自分に都合よく話しをしてる」と、感じちゃいました。そもそもアボジを許してないから、ソルチルを苛めぬいたんだしさあ。許してないし理解なんてしてない。言わなかったのはアボジのためだけじゃない。上手くいかないアボジとの関係を「ソルチルのせい」にすることで逃げたり、「私は知ってるのよ」ってことで精神的優位にたったりする手段にしてきた側面はあると思う。でも、子供だからショックすぎて口に出せなくて、色んな恐怖を抱いて我慢してきたってのは可哀想

アボジの手術&ミチルが傷ついてきたってことはソルチルにはやはりショックが大きかった。奉仕活動で、少し冷静さを取り戻してきたところだったのもあるしね。で、流石に居ても立ってもいられなくなって、深夜残業中に病院に駆けだしました。

テジャは友達と遊びたいけど、ソルチルが友人にも釘刺したおかげで遊んでもらえなくなっちゃった。で、拗ねてます。それを聞いたテンチルは「当然のことじゃん!」と強気です。しかし、喧嘩してて姑に怒られちゃった。姑は「姉が出てくるなんて、あんたの家はどうなってるの」って怒ってるよ。テジャの遊びを告げぐちしないテンチルはいい子だねえ。

テジャ母はサムチュンとアボジの見舞いに行って、帰りに飲みに。テンパル~って歌は、亡くなった夫の思い出の歌。学校に行く子が羨まして、「行ってまいります。只今」って言いたかったって泣く。そんな彼女に、おぼっちゃまが文字を教えてくれて、覚えたらって約束してくれてた学生鞄なのねだから、サムチュンに貰って凄くうれしかったとお礼を。彼女がテジャの学歴にこだわる理由が明らかに。嫌な姑だけど、悪気はないし、彼女の人生を思うと泣けてきますね。

強敵たち 2話熱vs冷 [強敵たち]

初任務?かと思いきや訓練風景でーす。そうだよね、新人ばっかりって不自然だし。料理人が撃たれ、そこから賊が侵入。対象者をとにかく逃がそうとするも、なんとSPの一人が犯人グループの一人で銃を構えた!対象者の前に居たヨンジンだけど、彼女を庇うようにグァンピルが前に出て盾になった。それでもヨンジンは「気分悪い。私の後ろにいるんだから、私が守るわよ!」と喧嘩を売りに。だけど緊張しててミスをしてるのをしっかり見られてて、同期にもばらされちゃった。グァンピルは完全にヨンジンの負けず嫌いな性格を楽しんでるし、「本番でミスしたら死ぬぞ」って実は心配してくれてるなあ。
で、なんと二人はチームでスホの警護担当に。指導する上司ナム・ドウは「生意気なグァンピルも、馬鹿なヨンジンも大嫌い」って厳しいです。
ヨンジンは官舎に入れなくてひとまず実家に。文句言いながらも家事をやってあげた良い子だけど、そのせいで寝不足で初日から遅刻!連絡先もしらないと言いながらも「責任感はあるからきますよ」と庇ってるグァンピルです。
そんな時に、スホは学生に化けて病院脱出!ちょうど遅刻で走ってたヨンジンと衝突。学生の癖にぶらぶらしてタバコなんか!ってヨンジンに説教。さらに親に電話すると息巻くヨンジン。電話したけど、それは大統領ですよ~。そうともしらず、「どんな教育してるんだ。信用してるんじゃなく、子どもに関心がないんでしょ!私は国家と結婚したものです!」と叱りつけちゃった。で、駆け去ったヨンジンだけど、手帳落としてたよ。その中身に「グァンピルの馬鹿野郎」って落書きがあって、それにスホは目を付けます。
携帯GPSでやってきたグァンピル。引きずってでも病室へという彼にスホは激しく反発します。
なんと、グァンピルは大統領補佐官だったユ・インシクの息子で、幼いころは一緒に住んでいた。8年前、とある事故にスホと巻き込まれ、背中に共通の傷が出来た。そして、「もっと大人になって自分の力で認められて帰る」と大統領につげて、家を去った。兵役をこなし、いろいろな仕事を経験して、そしてSPとして戻ってきた。そして、スホと一緒の写真を大事にしている。あと、どうやらスホ姉とも何かあった感じですね。「スホのために返ってきてほしくなかった」なんて言われてます。

だから、スホは「なぜ、戻ってきた。俺の前に。勝手な!」と怒ってる。
ヨンジンは病室に滑りこんだ。そこには、スホの様子を見にきた大統領が!「私は祖国と結婚しました」と名乗ったことで、さっきの電話の主ともバレチャッタ。面目なくてぶっ倒れちゃたよ。あれれ、首か??
ヨンジンは最後だと思ったので「礼儀知らずだけど、良い警護官になる素質がありそうだから、一緒にやりたかったのに」なんてグァンピルに。ま、でもそんな簡単に首にしてたらスホの相手は務まらないのでコンビ継続。あれれ。
でスホは「一週間たえたら認める。ダメなら辞表だせ」と二人に迫ります。負けず嫌いなヨンジンは「耐えたら警護方針に従ってもらいます」とやり返した。その負けず嫌いっぷりに、思わす笑みが出てるグァンピル(ホント、グァンピルは美味しい役だぜ!)

絶対彼氏 9話 [日本ドラマ未分類]

会社をやめてフリーでやるっていう創志。放りだすのは無責任だって言われちゃった。コンクールにでるんだ!ってアチコチでいいまくるナイト!副社長をマー君と呼ぶなよ!
創志はフジコさんの所で住み込みでバイト開始。様子を見にきたマー君の「会社を守らなきゃ」という立場をフジコさんが理解してあげたりと、創志も大人になっていくか?
ナツコ交えてダブルデートしちゃったりと、なかなか楽しそう。そのナツコはコンクールとったら一緒にパリに行かないか?だって。
一次予選は通過したけど、やっぱり日本予選はナツコが優勝。その決め手はアイデアをくれた創志だっていう。でも、創志のリイコへの思いに気がついて、「一人で行くよ。タイミングは逃しちゃ駄目だよ!」って言ってくれた。

リイコもアサモト初代を知る審査員に「素朴で良い味だった」と褒めてもらった。ナイトに励まされて、頑張ろうって気持ちに。そんなリイコに創志が告白。「私も好きでした」って答えたのを、ナイトが見ちゃったよ。

そのフジコさんは、メンテに来たナミキリさんを付けてバッテリー交換を見ちゃったよ~。で、ナミキリさんに「本気で好きに見える。人の気持を弄ぶなんて」と抗議。それに、データ改ざんを上司に報告されちゃったよ~。
ナイトはナミキリさんそのものでもあるので、彼のパートは結構大事だと思うんで、もうちょい踏み込んで欲しいですね。

週刊真木よう子 11話魔女がアタシを [日本ドラマ未分類]

阿佐ヶ谷スパイダース主宰の長塚圭史・脚本。役者としても、そして脚本家としても、演出家としても好きです。グロが平気な人は、是非舞台も見てくださいね。今回の演出は大根仁。

緑摩子さん、流石っすねえ。かなり変わった友達のおばあちゃんを預かることに。教えてくれたベリーパイに見せた真木よう子の笑顔が素晴らしく可愛かった。
出番は少ないですが、その孫・タケルのキャラクタも「あのお婆ちゃんの孫」っぽさがあって、なかなかでした。

真木よう子の魅力を引き出すというテーマに拘り過ぎない作品で、逆に良いものになった気がします。

次週が最終回だった!

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