SSブログ

大王世宗テワンセジョン 8・9話 [大王世宗(テワンセジョン)]

8話 チェ・ヘサン拉致事件
火薬の知識に長け、国一番の武器製造技術を持つチェ・ヘサンが大砲訓練の日に姿を消した。忠寧大君は軍事情報を欲する間者に拉致されたのではないかと探索を進言するが、世子に「証拠が必要だ」と言われてしまう。でも、彼がいないと火薬が作れないんだよね~。

一方、チェ・ヘサンが拉致された情報を掴んだ高麗復興勢力のオク・ファンは、ヘサンを即刻見つけ出して高麗のために利用しようと考えていた。

忠寧は、官服をきた人物がつれていったということで、町の官服を作る店を回って探しだそうとする。オクファンのところへも、人相書きを持って「探して」ってお願いに・・・。正体を知らないとはいえ、 最悪じゃん、忠寧君!!

ヘサンは「父の秘記がないと火薬作れない~」と言って、交渉。家には、忠寧と世子が待ち構えてたよ~。

そんなことをした忠寧を、オクファンは「ヘサンの心まで読んだ」と侮れないと警戒を深める。そして、世子も・・・・。忠寧は「手伝えただけで嬉しい。褒美よりも、今後も手助けさせてほしい」とお願いしたけど、「共に民のために」ってのが「お前は俺の臣下じゃ!」と思ってる世子を刺激しちゃったんじゃ??
でも、忠寧の「ヘサンを手厚く扱って、火薬の改良に努めさせ、国に尽くさせよ」という進言は取り入れてくれます。

で、王は王で、「世子がでしゃばりおって・・・」です。

忠寧は「影として生きても、民のためにできることがあると生まれてくる子に伝えたい。」という思いで、跡継ぎになれぬ王族としての生き方を自分で実践してみたいのね。

あ、泣き母を悼むデボンと、彼女のために花火で供養してあげるヨンシルは、愛を確かめ合ってましたね~。身分違いだから、前途多難だけどね。

9話 世子の政策
間者の首をきって日本に送りつけよという王に、「それでは戦乱が始まる」と諌めたファン・ヒ。拷問した上で、情報を引き出すことにします。
しかし、オクファンの手先が牢獄にもいて、彼らも情報を引き出します。明に「朝鮮と日本はこっそり通じているから、間者を殺さない」と告げ口するオクファン。

朝鮮を強国にしたい世子は、軍事力強化のために火薬武器を開発する「火筒軍」を作りたいと提案する。
一方、太宗は入国管理の徹底を求めて、パク・ウンが提言する号牌(ホペ)法の施行を早急にするように命じる。
議政府が無視された恰好になったハ・リュンは苛立ちを隠せず、火筒軍発足も国政参加も時期尚早と言われた世子はふてくされる。ハ・リュンは世子に接近し、教師を自分の弟子にすることにする。世子はそれを嫌がって無礼な態度をとるが・・・・。
世子が政治をしたがることで、王は世子を警戒し、側室腹の敬寧に接近。

上王も微妙に絡んでますね。次男孝寧大君は、上王と近しいみたい。世子は、上王の愛妾を奪おうとしてるしなあ・・・。

忠寧大君は、持ち出し禁止本を特別に借りだし、倭国についての資料作りに没頭する。 義父には「身を慎んで」と言われるが、なんとか頼みこんで数日だけ借りだした。

プライミーバル 3話 [海外ドラマ]

うーん・・・。なんか、裏切り者がいたり、スパイがいたりって話広げすぎなんじゃ??大丈夫なのか?もっと科学チックアプローチを学者メンバーでやってもらって、行動面はシーズン1みたいに軍関係、行政面は嫌味な官僚という色分けをした方が、もっと楽しい気がするんだけどね~。


あらすじ↓(公式から)
コナーが開発した亀裂探知装置が完成する。全国を24時間監視し、“時空の亀裂”が発生したら数秒以内に警報が鳴る仕組みだ。ところがコナーが自信満々で説明をしている間に、警報が鳴らずに新たな生物の出現報告が入る。

現場の遊園地では、ネコ科の猛獣らしき生物の鋭い爪(つめ)でズタズタに引き裂かれた遺体を発見。ひとまず被害者の出たエリアだけ封鎖するが、スティーブンがそこから離れたところで猛獣の足跡を見つける。

派遣のオスカル 3話 [日本ドラマ未分類]

頑張ってみよう!辛いことばっかりだけど、「やった!私ってサイコー!フリーダムだ!」と思える瞬間がある。
そういうシンプルな励ましが、漫画家さんとの初対面であって、素直に頑張ってみる彼女は悪くない。あと、田中麗奈ちゃんはコスプレが似合うねえ。顔が個性的なので、衣装に負けないんですよね。
恋模様の書き方もNHKっぽくて、これはこれで悪くないです。



あらすじ↓(公式から)
 勝子(田中麗奈)のいる開発2課は暁生(徳井義実)から閉鎖を告げられる。残務処理の中、「和風美人」の開発だけは遂げたいと試みた勝子たちの直談判が、美容ジャーナリスト・サクラ(YOU)の目に留まる。1課が開発した化粧品とのサンプル対決の結果、サクラは1課の化粧品を選ぶが、その対決はあらかじめ仕組まれていたものだった。オスカルの宿った勝子は課長(尾美としのり)に立ち向かうが、課長の真意を知る事になる。

オルトロスの犬 7話 [日本ドラマ未分類]

分かりやすく「助かる順番を決めることで、自分の価値を図り、問いかけている」とか、「生きる順番は死ぬ順番」とか、「殺す手=死を与えるものこそが神の手である」とかが提示されました。どうせ、わっかりやすく言葉で説明しちゃうなら、一話でやっとけよ・・・って感じですね~。
ま、竜崎の言ってることは非常に狭い範囲だから成立すること。「生きる順番を決める」と言いつつも、竜崎のことなんて知りもしない海外の人々には、順番の列に入ることすらできない訳で、竜崎のような人間を、今、その場所に産んだということで、竜崎は神に操られた人間として機能してる。しかし、それを自分が意志的に行っていることだとすり替えて竜崎は話をしてる・・・・。

今回は、蔵之介さんの頑張りが良かったです。やっぱ、画面持ちがいいっすね。程よくカッコよく、程よくクドク、程よく演技も上手い。やっぱこういう人が大事だ。あと、エキストラが下手すぎなのは何とかして欲しいなあ。



あらすじ↓(公式から)
竜崎(滝沢秀明)が"神の手"の力を公開したことで、日本中が大混乱に陥っていた。患者や病人を抱える家族たちは竜崎の力を求めて榊社会厚生大臣(高畑淳子)の元に押し寄せ、榊は沢村敬之(佐々木蔵之介)に竜崎の行方を至急突き止めるように命じる。

そのころ、加奈(波瑠)の母親が入院する美澄総合病院に爆弾を仕掛けたという知らせが入る。
竜崎が入院患者を治さなければ、爆破するというのだ。加奈に避難を促す碧井(錦戸亮)。

しかし加奈はそれを拒否し、ほかの患者たちと共に竜崎の力を求めて病院に立てこもる。渚(水川あさみ)と共に姿をくらましていた竜崎は…。

コールセンターの恋人 10(最終)話 [日本ドラマ未分類]

最後は良かったですね~。
都倉も一年のワープで成長したみたいだし、アオキョーも寂しく放浪しているうちに、優しかった父の面影や、実は人生をやり直してた父のことを知った。
そして、アオキョーに励まされ、癒されて来た人たちの「より良く暮らしたい、幸せになりたい」という気持ちについて、熱弁する都倉。
ココまでの回数で、少しづつ成長する都倉を表現出来てればもっと良かったかな~ってのと、「アオキョーを頼りにしてる固定客さん」ってのを今までにチラチラ出しておければな~ってのは感じました。
でも、アオキョーのカワイイ個性と、都倉を演じる小泉孝太郎の毒のなさは、このドラマをほんわかしたものにしてたと思います。


あらすじ↓(公式から)
青山響子(ミムラ)が姿を消して1週間が経った。渉(小泉孝太郎)をはじめ、コールセンターの面々は響子の行方を気にかけながらも、新たに発売された商品のクレームに追われる日々を送っている。響子を敵視していた南極アイス(名取裕子)も、彼女がいなくなったことを知って、ショックを隠せない。
 そんな中、渉は、響子が下宿先に残したノートを手に入れる。そこには、5年間にわたるクレーム対応の記録が事細かに記されていた。彼女の熱心な仕事ぶりに改めて感銘を受けた渉は、なんとか響子の存在を世に知らしめようと考え、ブログを始めようと思い立つ。彼女の足跡をたどるようにクレーム対応を実践しながらブログを更新し、忙しい日々を送る渉。ブログは評判となり、出版のオファーまで舞い込んできた。
 ――――年後。渉の本『クレームの女王』はベストセラーとなり、あの『徹子の部屋』から出演依頼が。『徹子の部屋』が好きだった響子が番組を見てくれるかもしれないと思った渉は出演を決め、番組で響子に帰ってきてくれと訴える。
 一方、とあるラーメン屋で番組を見ていた響子は、店員から声をかけられた。なんと、その店は、響子の父親・研太郎が働いていた店だったのだ。研太郎は娘に会わす顔がないという気持ちから、響子に会いに行かずに、この店でまじめに働いていたのだという。その父が5年前に死んでいたことを知らされ、響子は強いショックを受ける。
 その頃、花形商事では、渉を本社に戻すことが決まった。南極アイスが人事にかけあった結果だった。しかし、渉はコールセンターで生きている手ごたえを見つけたと、その申し出をきっぱりと断った。
 そんな渉に、響子から電話がかかってくる。父の思い出を語る響子に、温かい言葉をかけ「生き続けてください」と励ます渉。その言葉に感動し、涙を流した響子は、コールセンターに帰ってきた。渉や響子は、気持ちも新たに、再びクレームと向かい会う日々を始めたのだった。(終)

任侠ヘルパー 10話 [任侠ヘルパー]

時間がなくて、詳しい感想はまた後で書きます。

今回も濃い1時間だった。集中して見てるので、どっと疲れます。

今まで、「行き場のないものが集まる」という点で、極道と介護施設の類似性が散々に描写されました。だからこそ、「極道と堅気は違う」という当たり前のことが、すごく切なく感じる。彼ら自身が選んだ極道という道なだけに、それは彼らが分かっていたはずのことで、だからこそ重い。

所長の考える介護の形のむずかしさ。身体拘束しないなら、その分「人の目」によって見守ることが大事。そのために、とにかく誰でもよいからヘルパーを安価にたくさんそろえる必要があって、その上「人を選ばない」という方針もあって、「なんだかよく分からない研修を受けちゃった」訳ですよね。

彦一と羽鳥とりこの三角関係ですが、基本的には「母からの親離れ」が羽鳥を通して行われていると私は見ています。マザコン彦一が涼太の気持を通して羽鳥に揺れる気持ちはあると思います。しかし、それは羽鳥ではなく母への思い。「捨てたくて捨てる母親なんていない」ということを羽鳥を通して感じ取ったとき、代理母である羽鳥を守って見送った時に、母親への慕情は変化するのではないかと思います。「息子」ではなく「男」になる時を、りこはじっと待っています。待っていてくれる女がいることを、彦一はどう考えているでしょうか?


さて、あとで!といった感想です。
何もここまで追い込まんでも・・・ってくらい、様々なことが一気に起こります。もともと考えるよりも勘で動いているような男・翼彦一にとっては容量オーバーである。で、とりあへす目の前のことから片付けようとするんだが、翼彦一に恋する女・りこは「そういう瑣末な問題に逃げ込むな」とばかりに厳しい問いかけをするし、涼太の純粋さが彦一の悪さをグサグサ刺すし、彦一にとっての代理母である羽鳥のボケ&看取りという問題まで発生するのである。
ここまで追い込まれて、流されるように極道やってきた彦一は、自分が「親分として」本気で独り立ちするために必要なことや、「任侠とは何か?」という頭の問いかけに答えを、動きながら探す。舞台は整った!って感じですね~。

羽鳥の病状悪化→自宅に第2秘書呼んで対応してもらい、不安な涼太に付添ってやる彦一。さりげなーく、涼太の傍に座ってるだけだけど、そういうことが大事なんだよね。

そこに、「極道ってばれたぞ」という電話が・・・。帰ろうとする彦一だけど、涼太が「ママ、シャワーだと言ったのに着替えを持っていかなかった」と訴える。彦一はすぐに危機を察知。極道の周りに寄ってくる女性たちは、やっぱり行き場がなくて、その上極道に吸われるだけ吸われて、そりゃ自殺未遂に一度や二度は遭遇してる気もしますが!!それにしても察しが良すぎ!!彦一がそういう人だって、今までずーっと書かれてたから、まあ赦しちゃうけど!!羽鳥の自殺未遂で、そのまま病院に・・・・。それを見せないように、涼太を外に出しておいたところとか、彦一は気が利きすぎ!!

切った手を布団の中に入れて、涼見せないように気遣う彦一。対処に困って、リコに連絡。所長が一緒に来てくれます。認知症のプロだからね。所長さんは、「入所できる専門施設が見つかるまで、家に来ませんか??」と誘う。

彦一は珍しく羽鳥の病気のことを調べたりしてます。5-10年で死亡という説明が冷たく光る。担当はリコになる。リコは辛いよね。「心配ならてめえで面倒見ろ」って言いたくなるよね~。でも、彼女もまた、若くして家族を見送った女性である。黙って彼女を支えている。

羽鳥が涼太に残してるメッセージビデオ。「ママは忘れてしまっても、ママが涼太を大好きだって、涼太は覚えてて・・・」それを見ている彦一もまた、捨てられた子供である。母とは再会したけど、彼の中で「捨てられた」ということは厳然たる事実として残っている。涼太とともに再び「捨てられる」経験をするのである。

「まだ覚えている」という言葉が切ないですね。分からなくなって涼太のことをふりはらってしまった羽鳥。任侠ヘルパーたちの寮で眠ることになった涼太の傍に、「俺の部屋は蚊がいんだよ」といってきてくれる彦一兄貴、かっこいい!!母に捨てられた時、彦一にはダメおやじがいた。それが、彼にとって地獄の原因でも、いてくれる間は良かったんじゃないかと思う。まさに「そっとぎゅっと」と手を握って、黙って二人で耐える。ぶつけた頭を「蚊に刺された」とごまかす涼太は、彦一から優しさを隠すことを学んでいる。

で、涼太の父親は、厚労省キャリア。「不要なものは切り捨てるというのは分かるけど、理由は??」とハートフルバード新経営陣に問いかける。
彦一は羽鳥に付き合って涼太の父親に会いに行く。事情を分かっていて、「妻に話す」と言ってくれた。涼太のことを息子のように思っていた彦一に、またも「あんたは本当の家族じゃない」というヘルパーの時と同じことが提示される。それは、彦一が選んだ道だ。極道の傍にいたら、涼太は「はじかれ者」となってしまう。それが分かってるから、寂しく諦める彦一である。「自分たちの世界に戻れ」と真っ当なことを言われたけど、その境目を超えかけていた彦一は現実を思い知らされる。
バレタ彼らのことを「真面目に働いてた。俺も同じだ」と庇う零次。「極道がヘルパーやっちゃダメ?」っていうけど、実際に暴力沙汰にまきこまれたら?ってのあるよね・・・。彼らにとって利用者が大事だと分かったら、人質になることだってあるんだし・・・・。所長は「フランチャイズ切られて大変だから代わりのヘルパーが見つかるまでいてくれ」というけど・・・。頭は「自分で判断しろ」といってる。りこも彦一も迷いの中に取り残される。二人は頭を親と思って頼っているのに、頭は「お前らも親分なんだ。親離れしろ。自分で考えろ」と問いかけている。早すぎる親離れを迫られている涼太と、決断を迫られる彼らがリンクされている。

ヘルパーさんたちは、やっぱり壁が出来る。零次は辞めちゃったし、ガタガタです。五郎がそれに耐えられなくて、キレちゃった。「怖いに決まってる。私たちとは違う」といわれて傷つくリコ。リコは跡継ぎなので、生まれた時からこういう思いをしてきたんだろうな~。

五郎は社会になじめなくて、馬鹿やって暴れてて、野良犬見るみたいな目で見られて、六本木でボコられてる処を、彦一に助けられた。それで組に入れてもらって「一人じゃない」って思った。ヘルパーやってマシになった気がしたという五郎に「僕らは堅気じゃない」と言い切る六車。(しかし、五郎を助けた彦一さんは、一話の怖ーい顔ですね。彦一の顔からゆっくりと段階を追っていつの間にか鋭さが消えていくのを、丁寧に演じてきただけに、ココで落差を見せられるとハッとします)
五郎ちゃんは、彦一に拾われて品川地区の五社組に預けたということは、五社組組長が彦一のオヤジなのかな?翼組は五社組からの独立ってやつですか??

極道映画のファンの涼太には、「どうして皆が嫌われるの?」という素朴な疑問が、「悪いこといっぱいしてるから。俺も」という彦一。涼太を自分の息子のように思い始めてる彦一にとって、それはやっぱり苦しいことだろう。そんな風にしか生きられないと思ってたけど、ちょっと違う道がありそうだからこそね・・・。

さらに、マスコミでも報道が始まってしまう。もともと、かなりの無理をしていた施設だけに、一つのきかっけで限界を迎えてしまう。所長の「身体拘束を出来るだけしない」という理想は、結局は手間がかかる。人がいなくなると、とたんに破たんし始める。優しい晴菜ちゃんが、つい声を荒げてしまう。
それでも、所長は「効率だけを見られない。気持ちで無理を通すしかない」という。それは、「無理をしたい」という気持ちに正直過ぎるほど正直な、所長らしいやり方だ。
この方法には、とにかく「人の目」が欲しい。だから、任侠ヘルパーもあっさり受け入れたんだろうな。研修ならコスト抑えて、能力なくても「見守る」ことはある程度は出来るから・・・・。

任侠ヘルパーたちは、自分たちがいる弊害といなくなる弊害との間で揺れている。「身体拘束して」という羽鳥にも「効率の問題じゃない」というリコ。「その方が楽だ」という彼女に、「あんたみたいに俺も強かったら」と語る。
六車は「これ以上はタイヨウにとってマイナスになる」という全体を見た判断をした。彦一は「目の前にいる人」しか見れない男である。だから決断できない。が、それぞれに出ていくことを考え始める。

迷う彦一が、まるで羽鳥のために残っているように見えるリコ。リコは、何もしない彦一に怒りをぶつける。好きなら好きだと言えば良いという彼女は、極道と堅気の境界線を彦一なら超えることが出来ると思っている。リコは、「あなたたちは違う世界の人だ」と言われた悲しみを、彦一に託しているのである。
しかし、彦一が「諦めるべき時」を黙って待っていることも知っている。長い年月が過ぎたことで、母との時間を諦めて手離した彦一である。幸せな思い出が一つあれば、それを抱えて一生を過ごせる男である。「こっちはいつまで待てばよい?極道だったらサッサと決めろ。いつまでもフラフラしてんな」という渇。彦一は、冷静に受け止めた。自分と母親のことをだれよりも知っているのがリコである。

さて。ちょっと脇道にそれて、羽鳥とりこと彦一のの微妙な関係について。
彦一はマザコンだろう。彦一の最近の変化は、母離れがきっかけになっていて、羽鳥との関係もその流れの中にあることだと思う。彦一は、羽鳥に女ではなく母をみている。子供の自分に戻って、父から守れなかった母を救おうとしている。

彦一にとっての母とは「自分を捨てる女」である。自分に振り向く女は、その時点で「母」でなくなり、恋は終わる。去っていく女だから惚れる。それじゃ続く関係や家族なんて作りようがない。彦一の恋は、前提からして失われることが決まっているものだ。だから、永続的に続く関係として、家族代わりの弟分を作るのである。
彦一は母に捨てられた。母と再会した時、その手のやけどに母の愛を思い出した。それがあればよいと彦一は言うけど、「捨てられた」ということは厳然として残っている。そうするしかなかった母の思いを分かりつつも、傷ついている。
羽鳥もある意味で涼太を捨てることになる。しかし、羽鳥が涼太への愛情を見せることで。彦一の捨てられたという意識は薄れると同時に、幻の母に恋するような気持がなくなっていくだろう。

母との関係」に決着をつけたとき、新たな家族を作ることが出来るのである。「去っていく母」ではなく、「ずっと人生を共にする女性」を求めることになる。その時は、りこを選ぶ可能性もある。りこは、それまで待たなければならないのである。リコが「グズグズしてねえで決めろ」というのは、チャンと向き合って、母親離れをしろという意味でもある。

リコの側にも、彦一ではなく兄貴をみているのでは?という問題がついてまわっている。彦一はそれが分かっているので、リコの気持ちを受け流してきた。しかし、張りあうように正面からぶつかってくる女は、かわすことを許さない。自分からも、母親からも、涼太からも、決して逃げるなと要求する。不器用で、強がりで、まっすぐな彼女は、自分にとても似ていて、危なっかしくて怖い。母とのことを整理したとき、彦一は誰を選ぶだろうか

ボヤが発生。極道が火事場で力発揮しなくてどうする!って感じで皆さん素晴らしい活躍です。

しかし、一度は逃げた羽鳥が涼太のテープがって中に入っちゃってた・・・。彦一、ジャージを脱ぎ棄ててダッシュ!なんで脱ぐんだよ!って、あのジャージ素材だと熱で溶けて危ないからか~。
あのテープがないと!と騒ぐ羽鳥に「あのテープはお前じゃない。残したいものがあるなら面と向かって言ってやれ。ガキにとっちゃこれからもお前はお前だ」と言って、無理矢理連れ返した。
そうなんだよね。彦一は、母が火傷も厭わずに庇ってくれた。それだけで救われたんだもんな。

野次馬が彦一に野次を飛ばすのをみた晴菜ちゃんが「利用者さんを支えるヘルパーなんです」って言ってくれた、でも「てめえらうるせえ。極道なめんな。出ていくから。迷惑かけねえから、ガタガタ抜かすなや!」です。カッコいい!でも、朝っぱらから県庁の奴がきて「認可取り消し。業務停止命令」だってよ。朝、早!!

あと、テレビでヤクザってバレチャッタ彦一。お母さんにもバレタかな。

零次はどうしていたかというと、頭の命令で事態の把握に奔走中。どうやら、尾国の下にいたものが噂の発信源らしい。鷲頭組長が復帰して、破門した連中とはいえねえ。野放しにしないでほしいよなあ~。しっかり、締め付けてほしいっすよ!鷲頭さん!!

六車君は、解決策を考えてました。ヘルパー資格を持ってて、隼会系に借金を抱えてる人間を、「借金チャラにしてやるからタイヨウで働けや!」ということで送り込むという!流石っす!!債務者にヘルパーやらせる。これ、3話あたりの山田優と同じパターンなんですよね。彼女は、ヘルパーなのを利用して、詐欺をやってたわけですが・・・。



あらすじ↓(公式から)
翼彦一(草剛)は、羽鳥涼太(加藤清史郎)と羽鳥晶(夏川結衣)のマンションにいた。晶は、堀井皐月(安田美沙子)に付き添われベッドルームにいたが、病状が進み不安にさいなまれていた。

同じ頃、「タイヨウ」や「ハートフルバード」に送られて来た写真のせいで正体がばれた彦一らに事情を聞こうと、「ハートフルバード」から日野弥生(中別府葵)がやってくる。四方木りこ(黒木メイサ)らが、「タイヨウ」に来た目的を話さないでいると、弥生は本社からの指示で、「タイヨウ」とのフランチャイズ契約を解除することになった、と宣告する。

りこから連絡を受けた彦一は、「タイヨウ」に戻ろうとするが、そんなとき、涼太がシャワーを浴びに行った晶の様子が気になると不安げな顔を見せる。彦一は浴室のドアを叩き声をかけるが、中から反応はない。彦一がドアを開けると、晶が洋服のままシャワーに打たれ倒れていた。晶は手首を切り自殺を図ったのだ。

彦一に救助され病院に運ばれた晶は、一命を取り留めた。意識が戻った晶には、「タイヨウ」に来ないか、と提案し、晶もそれを受け入れる。そして、涼太とともに新生活を始める。さらに、園崎は、「タイヨウ」を出ていくことを決めた彦一らにも、新しいヘルパーが来るまでいてほしい、と慰留する。ところが、美空晴菜(仲里衣紗)らヘルパーは、彦一らを白い目で見はじめ、施設内に不穏な空気が流れるようになる。

その頃、和泉零次(山本裕典)から「タイヨウ」に写真を送ったのは鷲津組を破門された者の仕業だろう、と報告を受けた鷹山源助(松平健)は、零次に事の収拾を図るように頼む。

そんな折、「ハートフルバード」の新社長になった長谷川司郎(相島一之)は、秘書・弥生を伴って厚生労働省の藤堂慶太郎(陣内孝則)を訪ね、社長就任の挨拶をしていた。藤堂は、晶の辞任が社内のクーデターとの噂があると指摘、さらに「タイヨウ」のフランチャイズを打ち切った理由を教えてほしい、と鋭く迫る。

若年性認知症が進行する晶は、取り乱したり暴れたりすることが増え、ある日、涼太を突き飛ばしてしまう。涼太は、その拍子に後頭部を打ちこぶをつくる。翌朝、それに気づいた晶は、彦一に頼みがあると告げる。そして、彦一とともに出かけ、元夫である藤堂に会う。今は別の女性と結婚しているが、藤堂は晶の病状を知っており、涼太を託したいという晶の願いを聞き入れる。

同じ頃、マスコミ各社にも送られていた写真を見た記者らが「タイヨウ」にやってくるようになり、園崎らは対応に四苦八苦する。

そんななか、六車雅人(夕輝壽太)が「タイヨウ」を出ていってしまう。自分たちがいても施設のマイナスにしかならない、という言葉が彦一らに重くのしかかる。

その日の夜、りこはひとりでタバコを吸っていた彦一に、何を考えているのかと尋ねる。しかし、彦一が答えないでいると、晶のことではないのか、と苛立ち、怒りをぶつける。そして、自分はいつまで待てばいいんだ、極道ならどちらかに決めろ、と捨てゼリフを残して部屋を出る。

その数時間後、「タイヨウ」施設内に非常ベルが鳴り響く。それを聞いた彦一、りこ、鷹山三樹矢(薮宏太)、二本橋賢吾(宇梶剛士)が駆けつけると、廊下に煙が立ち込めていた。そのなかを、深夜当番の晴菜と五郎が利用者を外へと誘導していた。そこに彦一らも加わり、すべての利用者を無事外へ出すことができた。ところがそのなかに晶がいないことに晴菜が気づく。彦一は、施設内に駆け込み、廊下にいる晶を見つける。晶は、涼太に残すために撮りためているビデオテープを取りに戻っていたのだ。火の海と化した部屋に入っていこうとする晶を引きとめた彦一は、残したいものがあるなら面と向かって言え、子どもにとってはあんたはこれからもあんただろう、と一喝。晶を抱え外へ出ていく。

施設の外には早朝にもかかわらず、マスコミや野次馬が集まり、野次馬が「ヤクザがいる施設なんかつぶしてしまえ」などと罵声をあげる。すると、晴菜が人垣の前に進み出て、この人たちは利用者を支えているヘルパーだ、と反論。しかし、それでも収まらない罵声に業を煮やした彦一が、「極道なめんじゃねぇ!」と一喝。そして、自分たちはすぐにここから出ていくから騒ぐな、と声を荒げる。

するとそこへ、一台の車が着き、なかからひとりの男性が降り立つ。県庁保健指導課の職員だという男は、園崎に「タイヨウ」に認可の取り消しと業務停止命令が出た、と告げる。

それを聞いた彦一は、男を睨みつけ…。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。