SSブログ

用意周到ミス・シン [韓国映画&DVD]

用意周到ミス・シン [DVD]用意周到ミス・シン [DVD]
(2009/04/03)
ハン・イェスルイ・ジョンヒョク

商品詳細を見る



イノライフ紹介ページ

ひさびさに韓国映画をDVDで見ました~。イ。ジュンヒョク(アナゴさん)が、かっこいいと噂の作品。映画自体は、ハン・イエスルのかわいさだけが売りって感じのB級映画です。彼女の高飛車女はファンカの流れなんだろうけど、それほど「完璧な変身」ができるほど起用じゃないので、「相手に合わせて猫かぶってる」さまにギャップがなくて、そこを笑いに持っていけないんですよね。
それぞれが要求してる女性像もギャップがなくて、あわせることにシックハックするわけでもない。

でも、仏頂面なイ・ジュンヒョクさんはいい感じでしたね~。「頭がよくて、努力家で、誰にでも合わせられる」男アサリに夢中なヒロインを、そんな風に捕らえてくれるようになるまでが、もうちょっと丁寧に書かれてもよかった気もします。
彼をメインに、喧嘩しながら仲良くなっていく感じで書いてほしかったな~。

大王世宗テワンセジョン16話 王材は誰か [大王世宗(テワンセジョン)]

明との交渉が無事に終わった。
勅使ファンが「優秀な王子がいる」と発言。ほどなく勅使の心を動かしたのは忠寧大君だと判明し、重臣たちは後継者問題に発展するのではないかと色めき立つ。

「戦う機会を奪った」と怒りをぶつける世子に対し、忠寧は「現実を見なければ、望みが幻想で終わる」と言い返す。面白くない世子は叔父ミン・ムヒュルの館で上王の愛妾と密会する。

一方、王は重臣たちの不穏な動きを止めるため、ある決断をする。

今回は、つなぎの回って感じね。高句麗勢力が思うように、内紛の予感がしてきましたね。唐の勅使もそれを狙いつつ&忠寧がきにいったからって感じだった。

ファンタスティック・カップル 12・13・14話 [ファンタスティック・カップル]

見よう見ようと思って、なぜかそのまま放置になってしまうこのドラマ。公式のあらすじを使って、簡単レビューにすることで、サクサク見倒すことにしました~。


12話戻り始めた記憶 サンシルは「記憶が戻るまでは花束=ユギュンとよりを戻さないで!」と怒ります。単に魚釣りに来ただけと知ったサンシルは、なんだと~って感じで、チョルスへの気持を消そうとします。

車を運転して家に帰ろうとしていたアンナは彼女に会いに来ていたビリーとぶつかりそうになり、車を壊してしまう。ビリーはお詫びに車を修理し、食事までごちそうするが、アンナを怖れる気持ちに負けて真実を告げることができない。この時の「探す人さえいない」という寂しそうなサンシルと、「ぶっ殺す」なアンナのギャップが楽しいねえ。

一方、ユギョンから結婚が破談していたことを知らされたチョルスは「最後まで支えると約束したからおまえには戻れない」ときっぱりと自分の思いを伝える。

チョルスから電気布団を出してもらい、あまりの暖かさに喜ぶアンナ。
そんな彼女のために部屋を作ろうと考えたチョルスは家具を買うためにアンナを街に呼び出す。チョルスに会いに行く途中に金魚鉢を持った男とぶつかり、重要な記憶を思い出しそうになったアンナは、頭に強い痛みを感じる。

そんなサンシルに駆け寄るチョルス。傍にいたのに怖くて固まってたビリー。ビリーはアンナの携帯を見て、カメラに写ってる優しくて温かい人々の写真を見て、「君の温かさを知らなかった」と反省する。

チョルスは、サンシルが何時かいなくなるってのが寂しいのね~。「探しに行く」と言います。


13話カンジャの誕生日 記憶が完全に戻ったらチョルスへの思いを断ち切り、自分のいた場所に戻らなければいけないと思うサンシルだが、何かと優しくしてくれるチョルスの姿に決心が揺らぎそうになる。

チョルスや子供たちと一緒にカンジャの誕生会に呼ばれたサンシルは大好きなマッコリを飲み、初めて心から笑いながら宴会を楽しむ。帰り道「今、好きなものを断ち切る必要はないみたい」とチョルスに告げる。
あったかくて離れられない電気毛布と、くっついていたいチョルスをかけたエピ良かったね。

一方、アンナの遺産がすべて自分の手に入ることを知ったにもかかわらず、アンナを取り戻すことを決意したビリーは、コン室長を通じてチョルスに釜山での工事を依頼。

ビリーのリゾートにユギュンが就職して、ビリーとアンナの結婚式の写真を見ちゃいました。気がつきましたね!!

チョルスが一週間の出張に出かける日の朝、サンシルは自分に対する彼の気持ちを確かめようとする。「引き留めてよ」というサンシルに「騙して連れてきたんだからそれはできない。だから探しに行く。」とチョルス。チャンと言ってよなサンシルに「好きだ」といってキスした~。やっとです。


14話チョ・アンナって誰? リゾートホテルで仕事を始め、アンナがビリーの妻であることに気づいたユギョンはそのことをチョルスに伝えようと家にやってくるがすでに彼は不在。家にいたアンナから「記憶が戻ってもチョルスと一緒にいる」と言われると思わず「チョ・アンナという女、知ってる?」と口ばしる。

不安な気持ちのまま眠りについたアンナは、夢の中で以前の自分から「戻りなさい」と言われる。そんな時、チョルスからの電話がかかり安心したアンナは「愛してる」と告白する。

一方、釜山での仕事がコネで回されたものだということを知り、現場でコン室長の姿を発見したチョルスは真相を知るためにビリーを訪ねることにする。

同じ頃、ビリーの忘れた指輪を届けるため、アンナもホテルへと向かっていた。

ザ・スリングショット~男の物語3・4話 [ザ・スリングショット~男の物語]

3話 シンはギョンテに、お礼を言うけど、相手にされない・・・。「指がプラグなんだよ」とか他の囚人はからかう・・・。

刑務所のキムシンに面会するキョンア。自分のせいで闇金融がミョンソンの所にいってしまったことを話、「取引した。大丈夫よ。私を馬鹿にしないで、ちゃんと説明してくれれば、私の身は守れた。あなたの借金は私が払う。出所の前祝いだと思って。私は違う世界で生きる」というギョンア。シンは、ギョンア達を守りたくてこんなことしたのにね。馬鹿なことだけど・・・。「元気で、喧嘩しないで」なギョンアに、必死で「すまない」と訴えるシン。泣けるな

ギョンアは夜の世界で働き始めます。トップクラスの店にしろっていうギョンア。ま、彼女くらい美人だったらねえ。
そこのママが、ドウに顧客名簿を渡したりして、関係してるみたい。このドウは怪しげなキャラクタですね~。バイクをかっとばす無意味なPVシーンは、ちょっと無駄に感じるけど・・・。

ネットでピョクチェウォンの批判情報を流し、株価を下げさせ、株を買い集めるドウ。社長の絶望した顔を見てみたいな~ってニヤリって・・・。

さて、シンは「自分で歯磨きを削って狂気にして、自分で刺した」と証言。これで組長に好かれたみたいですね。度胸を買われたって感じかな。弟分にしてやると言われます。「彼女が闇金融にやられた。あと、謎の女が”父の会社のせいでお兄さんが死んだ”といんだけど」と相談してみるシン。

組長は、ギョンテがマジンガーハンターという伝説の相場師だから聞いてみろと教えてくれます。シンは、ギョンテのために、壊れったヘッドセットの代わりを作ってあげます。
弁護士に変装した叔父パク・ウンテから、株の売り買いの一覧をもらって、書類を見るふりして書きこむギョンテ。そして、シンの会社の情報をもらって、分析する。こういうとき、彼の眼の色が変わって、キリッとするんですよ。いい感じだな~。ギョンテは、分析結果を、シンにではなく壁に向かって話す。
ドウが狙っていたのは、ギョウザ会社ではなく、ピョクチェウォンであった。ピョクチェウォンの主力商品はギョウザ。それで、ピョクチェウォンの株価は半分になったが、救った投資家たちがいる。その中心はチェドン建設。ピョクチェウォンの土地を安く買い付け、そこに、電車が通り、マンションが建つらしい。チェドン建設はかなり儲ける・・・・。

病気がちだった母を見つめる幼き日のウンスと兄のドウ。母は、「父さんは疲れちゃったの。パパもお兄ちゃんも病気なの。彼らが傷つけた人を慰めてあげて」とウンスに頼んだ。
ドウ、母に注射してたけど、苦しむ母を思って、浮気をした父を恨み・・・。楽にしてやろうとして、殺しちゃったの?どうなの?
誰にも心を許さず、友人ダニーへの心を開かないし、キレると殺しそうになる位の暴力を与えたりして、洒落にならんよ・・・。警護もドウを守るためっていうより、ドウに問題を起こさせないためなんだね。古株のマニは「問題を起こしたら病院へ行く約束だ」というけど、「長生きしたければ黙ってろ」なドウ。
が、ウンスにだけは優しい。一緒にお菓子作ったりしてる。シンに会いに行ったときいたドウは、シンに会いに行った。

シンに面会するドウ。「妹の代わりに来た」と言うドウに、「ピョクチェウォンの土地を買ったのか?」と問うシンに、「知ってることが多いんですね」とニヤリのドウ。「兄貴が死んだ。土地を買いたいからなんてわけないよな?大きな理由があるんだろ?」なシン。
「貧乏人の口癖だ儲ける能力もないのに。誰かのせいじゃない、自分の能力不足だ」というドウ。シンは、ドウに名前を尋ねる。
いやあ、やっと対面した二人。カッコよかったね。



4話 まず、チョンホが出所。忠誠心の塊の彼は、シンの闇金融をボコボコにして、ギョンアに会いに行く。トップホステスになっていると聞かされるシン。
そして、組長の助言も会って、出所後のことを考えて、計画を立て始めます。そして、ギョンテと仲良くなっていく。ちゃんと話を聞いてくれるシンを、ギョンテは信頼していきます。とにかくカワイイ!!っすねえキウン君ってば!

3年後。ウンスはボランティアに精を出す。ボディガードのマンテは、ドウの診察を気にしてる。精神科の治療を受け居ているドウ。でも、適当なことをいってるみたいですね。「恐怖も焦りもない。何も感じない」ドウ。「病名をでっちあげて入院させろと父が頼みました??父は息子に殺されるって妄想を持っていて、異常なんですよ」とやりかえすドウ。
会社を上場し、株主を抱き込んで、父を退陣に追い込んでいるドウ。ワンマン社長だった父にとってはショックだ。「有能な息子がシャクですか??普通の父親なら喜んでくれるのに」と問うドウのシーン。ちょっと寂しそうだね。

さて、3年の刑期を終え出所するシン。兄の墓参りをし、「当分俺を見るな。やることがある。終わったら全て話すから」と告げる。そして、待っていたチョンホとミョンソンの所へ。姪や甥を心配するシン。震える手を抑えながら、料理を山ほど用意してくれる義姐。泣けた・・・。
ミョンソンから「ギョンアが借金を返してくれたけど、その出所も聞かず。二度と会わないと言って消えた。ごめんなさい。また借金したの。店の保証金が必要で・・・」と聞かされる。

ギョンアの働いている店の前で、彼女を待つシン。でも、ギョンアは動揺し、避けている。シンは「3年前に予約した」と言いながら、無理矢理に店に乱入。「出よう」っていう声が優しくてね~。ギョンアの手が震えてるのが切ない。
「身請けにいくらあればいいのか。」なシンに、「1日1億。それに名前も違うの」とギョンア。間違っていたと謝罪するシンに、「私はこの世界が好きなの。そんな私が手に負える?」と涙するギョンア。そんな彼女にキスして「俺のギョンアだ」というシン。だが、「私の世界に来てくれる?運転手になって、私のお酒を飲んでくれる?」なギョンア。黙って出ていくしかないシン。

店の客で来てたドウがシンとギョンアの仲に気がつきましたね~。

ドウは、徹底的に父をコケにし、興奮する父に「父さんは認知症です。」と言い渡す。逆襲だとばかりに、「息子は、動物を虐待し、それを看病するふりして拾ってきてた」と精神病の医師に相談し、ドウの診断書を受け取った会長。治療のために、禁治産者にして入院させろと医師はマンヒに指示。
しかし、ドウはケイに命令し、会長の右腕のド・マンヒを事故に見せかけて殺した。

マンヒは、ギョンテの伯父さんのムンホの知人なのかな。レコード喫茶をやってるムンホに、「運転中に音楽聞かせろ」と電話をかけてきてたマンヒ。だから、ギョンテがムンホの携帯を偶然にとって、マンヒとケイが争う声と自己の様子を聞いてしまった。

ムンホが病院に遺体を引き取りにいくと、オ理事もきていた。家族じゃないと引き取れないと言われるが、息子ジェミョンはアメリカ・・・。で、ジェミョン帰ってきました。

ギョンテがいる喫茶店を訪ねるシン。「待っていました。歓迎します」と喜ぶギョンテ。

ダメージ2 9話宣戦布告You Got Your Prom Date Pregnant [ダメージ]

ピートは意識を回復したが、以前エレンを襲った青年が発覚を恐れて点滴に毒を混入し死亡。パティはFBIが殺したと考え、反撃に出ることに。

パティからFBIに狙われていると明かされたトムは、連邦検事補である妹に捜査状況を調べるよう頼む。
このトム、2ヶ月後には解雇されて「不当解雇だ」と訴えてましたね。そして、銃をエレンに渡してました。ただ、トムは「クビになる芝居」をシーズン1でもやってるので、どこまで本気かは不明。

FBIには、パティたちのファイルが存在すらしないことが判明。一瞬、ワーナーとハリソンは偽FBI?と思ったけど、単純に「パティに気付かせないために報告書そのものを隠してる」らしい。

パティは、フィンの娼婦に接触。彼女が親権を取り戻そうとしていることをつついて協力させました。フィルが車を使って何かをやり取りしてるってのは掴みました。

エネルギー長官が心臓発作でなくなり、後任選びをするデイブ。パティの夫フィルに「自由主義の人間を」といって、サム・アーセナルの紹介を受ける。しかし、パティの「人当たりは良いが裏切る」というアーセナル評をきいて、「彼じゃなくてフィルに・・・」と言い出す。

デイブはUMRケンドリックやとつながっていて「取引を増やしたい」というが、ケンドリックは「そろそろ手を引く時期だ」という。どうやら、フィンへの指示役が彼なんだね。そういえば、車買ってたよね~。あの車は、カーナビに入力された数字で、リップクリーム男(ケンドリックの部下)とフィンが指示をやりとりするためのものらしい。
おそらく、石油の供給をストップさせたりして、価格を釣り上げるってことをフィンを使ってやってるんだろうけど、その仕掛けはまだ隠されてる。

パティの夫フィルは、これ以上は深入りするなととめるが、パティは「国が邪魔してる」と主張。夫も含めて生まれつき金銭的に恵まれた人たちと付き合いながら、パティはそんな人に牙をむく存在なんだね。

ウェスはフロビシャーが雇っていた警備会社で裏の仕事を請け負う刑事リックの部下だった。ウェスはケイティに接近。デートに誘うが、結果的にそれがエレンに火を付け一線を請えました。
ウェスが「警備会社のことを気がついてる」と報告したため、デービッド殺害犯であるリックは、エレンが事件の真相に近づき始めたことにあせっていた。そして、エレン殺害を指示。

任侠ヘルパー 11(最終)話 [任侠ヘルパー]

終わってしまった。
詳しい感想は、明日書きます。とり急いで、簡単な感想を・・・。
藤党に「正しい答えなんか分からない」と言わせてましたが、ドラマの作り手としても「正しい形」というものがないことに悩み抜いた最終回だったと思います。

彦一は彦一らしく、りこはりこらしい結末を迎えました。彦一にとっての子分の存在が消えちゃってるのが、ちょっと不服ですが(彼が守るべき涼太意外のものとして、絶対的なものなので)、それは五郎や二本橋やリコに形を変えて描かれたと思います。

これは、彦一が自分の家族の形を模索する話である。リコは「頭」となることで、「アニキ=彦一」としてみる必要が薄れます。それでも、兄貴ではなく男としての彦一を待った。りこは「彦一の親」になった。彦一を叱り続け、気合いを入れ続けたリコ。彼女の若さが、彦一には眩しく、気後れする部分だったのかもしれませんね。
あそこにりこが来るだろうことを、彦一は分かっていたと思う。りこがずっと待っているだろうことも、それがとても嬉しいことも・・・。

で、もうひとつの彼の守りたいもの。涼太と羽鳥。羽鳥はまだらぼけの状態。涼太は、それを受け入れているようです。涼太が「アニキ」と呼ぶ以上、涼太のママはアニキのママでもある。しかし、成長した息子と母の間には、恋愛感情にも似た感情がある。それが「何」なのか、彦一は明確にはしませんでした。
しかし、彦一は、別れを「羽鳥の選んだことだ」と結論付けたけど、自分から会いに行くことを選びました。「目の前の人間だけを助ける」彦一ですが、リコに羽鳥に会いに行った。「目の前にいない人でも、会いに行けば目の前にいる」ということ。自分に関わる人間から目をそらさないこと。それは、リコが彦一に教えたことだ。
二人のラストシーンは、とてもよかったです。静かに感情がやりとりされる様子が、演技達者な役者で繊細に描かれました。

羽鳥は涼太という存在を通して彦一を優しく包む母親なら、リコは彦一を叱ってくれる母親だ。二人の母の間で揺れる彦一のまま最終回を迎えた。私は、母という存在とキチンと対峙することで、彼女たちと男女としての関係を築くことになるだろうと思ってきた。しかし、彦一はその二人の母親を清算しなかった。そのままでは、彼女たちは「女」にはなりえない。だからこそ、ハッキリとした決断はえがかなかったのだろう。
ただし、実の母を自ら手離した彦一は、今度は二人の母を手放さなかった。それが、彦一の大きな変化だろう。抱えて生きていく。それが翼彦一の結論だった。

羽鳥は「昔の羽鳥でもあり、そうでもない存在」として描かれた。そのどちらもが羽鳥である。年をとるということは、「何ものかになる」ということだと人は考えがちである。成長していく過程というものは、そういうものだ。しかし、老いるということは「何ものでもなくなる」ということでもある。退職すれば肩書きがなくなり、次第に自分が制限され、痴呆が始まれば自分が自分でなくなる。しかし、それでもなおかつ人は人である。「何ものでもなくなる」のではなく、「何ものでもある」のではないかと感じた。
例えば、2話で描いたように、「俺はオムツははかねーぜ」と頑張ることも人としての意地であり、一方で「オムツはいたって俺は俺だぞ」ということもまたカッコよさなのである。

彦一は「俺は極道だ」という強い定義づけによって、自己を支えていた人間である。それが、この経験を通して、「俺は翼彦一だ」という幅の広さを持った。彦一は、「私は極道だよ」といきがるリコを眩しく見つめるだろう。それが彼女の若さであり、生命であるから。一方で、同じように老いの入口にたった人間として、一足先に行く羽鳥に、未来の自分のあり方を教えられた。

老いるということについて、なかなか深いメッセージを投げかけたのではないでしょうか?


【後記】
私は、放映開始前にはあまりドラマの情報をいれないことにしています。キャストとスタッフと題材を軽くチェックして、見るドラマを決めます。「任侠」「ヘルパー」どんな組み合わせ?と思っていたけど、この二つの積は「家族」なんだなというのがはっきり示されて、とても見易かったと思います。

主演の草薙さんは、「僕の生きる道」シリーズなどで、ミニマムな引き算の演技の評価の高い人ですが、「つかこうへい」の蒲田行進曲で鮮烈な印象を示した人。メイサちゃんもつか劇団に預けられてた女の子で、なかなか魅力的なステージをみせてくれていました。「つかこうへい」は演技のテクニックではなく、気持ちをまっすぐぶつけることを要求する人で、二人がそろうなら熱いドラマになるんじゃないかなという予感はありました。
草薙さんの彦一は、つか劇団のような熱い部分と、引き算の芝居を勉強したからこそのクールで寡黙な男のカッコよさが上手くブレンドされていたと思います。
メイサちゃんは、「こういう役をまっていた」って感じですね。舞台でみても惚れぼれするような色気と気迫のある人ですが、ホントに「誰よりもかっこいい」リコでした。
その他の役者さんたちも、若いイケメンから入所者の老人の方々まで良い味を出していたと思います。特に、老人役の方はメインで出てくるゲストから、特にクローズアップされない老人のみなさんまで上手い。そこに「やっぱ年輪ってのは馬鹿に出来ない」と別の意味で「老人を敬おう」という気にさせられました。若い俳優さんには、あの域を目指して頑張ってほしいなあ。

そして、初オリジナルでの連ドラとなった脚本家・古家さん。
演出や役者のうまさに救われたと思われる「穴」がないわけではありません。が、ドラマと言うのは、ある程度は飛躍がないと面白くない。書きたいことのためなら、小さなつじつまを合わせることを捨て、役者を信じることも必要だ。その時の跳躍力こそが、ドラマの力だと思う。ただ、見落としているのではなく、考え抜いたうえでケアをしながら作られている「穴」は傷といって切り捨てては勿体ないと私は思う。どこまで「穴を許すのか?」というバランスのとりかたが、私の好みにとってもマッチしてました。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。