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日本版「魔王」を見る前に [魔王(日本版)]

日本版を見る前に、韓国版「魔王」をどのように読み取ったか?ということについて、私なりにまとめておきたいと思います。


韓国版「魔王」は「復活」というドラマを作ったスタッフ(パク・チャンホン監督 キム・ジウ脚本家)と主演(オム・テウン)が組んで作ったものです。
「復活」では、「弟を殺して得たものを元に戻してもらう」という復讐を行う男の話です。それを書ききった人たちが、今度は「復讐される側」の視点も加えて、その先を描いてみようとした作品。
両作品とも、「復讐」はあくまでもモチーフであって、「罪とは何か」を問うことで「生まれながらに罪を背負った人間の本質」に迫ろうとした作品です。特に「魔王」は非常に宗教色が濃く、古典悲劇のフォーマットが取り入れられています。

私が「復活」を見た時に残った疑問が、「真犯人」の問題でした。
ガンヒョクの復讐計画は、真実の犯人ではなく、表層で踊らされている犯人に発動しました。表層で踊った人物たちが陰謀によって得たのが、「財産」「名誉」であるために、復讐には周到な計画が必要で、その計画は見事すぎるほどに見事に結果を弾きだしました。
彼は殺人の代償として、命は求めなかった。失われた命が「金」や「名誉」になったことが許せなかったのだと思います。命は、そんなものに代えられるものではない。だから、命と引き換えにしたものは奪う。しかし、命は奪わない。全てを元に戻すという儀式を通して、亡くなった命の再生を願った。それは叶わないことではあるけれど、彼にはその儀式が必要だった。
陰謀で「愛」を得た真犯人から「愛を奪う」には、周到な犯罪を犯す必要はなかった。「醜い真実の姿」を突きつけるだけで、自ら破滅の道へ進んで行った。
しかし、真実は真犯人だけでなく、多くの関係者を傷つけました。「復讐は何も生まない。」ということは簡単だけど、それは「真実は何も生まない」ということにつながってしまう。「真実は残酷だが、真実は悪なのか?」という命題が残ります。

もうひとつ、復讐する側のガンヒョクと真犯人に共通することがあります。それは「他人の人生を生きた」こと。
真犯人が、光り輝くゴナに対して抱いた「憧れ、妬み、僻み、愛」は、非常に複雑で醜く、だからこそドラマチックなものです。この他人を羨む気持ちが、真犯人を「自分を捨て、他人の人生を生きる」道へ進ませます。そして、皮肉なことに、復讐者ガンヒョクも、「自分を捨て他人の人生を生きる」ことを選択します。つまり、始めから、復讐者ガンヒョクは、犯人のたどった道を進んでいた・・・。

「復活」の次に作られたのが「魔王」です。魔王では罪を抱えて生きる刑事が主役で、復讐が殺人という形で現れる点が大きく違います。
刑事は、過去の悪行で、「正しく強く眩しい」輝ける人間を見て、自分の闇を暴力という形で爆発させ、信頼を失い、自らを暗闇に落とした。
刑事は罰を望んでいたでしょう。罰の先には許しがあるから・・・。しかし、大きな壁に屈してしまった。彼は成長して刑事となり、「あの時、自分を罰してくれなかった法」に挑むようになります。
刑事は、「奪った命のように生きる=他人の人生を生きる」ことを自らに課して生きているように見えます。「正しく生きたい」という願いが真実かどうかは、他人には分からない。そして、失われたものは元に戻らない。
そのことを突き付けるために、「自分を捨てた」もう一人の人物=弁護士が復讐者となって戻ってきます。「お前は残虐な人間の筈だ。お前は自分を捨てたのではない。お前は他人の人生を奪ったのだ」という告発とともに・・・。

刑事を極限状態に導き、残虐な本性を暴くための設定として、過激すぎる復讐という悲劇が用意されています。今度は、生贄としての「命の代償」を求める弁護士。復讐者である弁護士は「刑事を神の審判に招待する役」であり、「神の与える罰・試練のメッセジャー」として機能しています。
「光は失われている。お前は光にはなりえない。また誰かを傷つける」という残酷なメッセージがもたらされる。とことんまで希望を奪われ、追い詰められたときに、彼が何を叫ぶのか?彼の真実の叫びとは何か?これが、作品のテーマです。
それほど斬新な視点や結論がある訳ではないですが、キチッとした悲劇に仕上がっている作品だと思います。

で、日本版に期待すること↓

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噂のチル姫 56話 [噂のチル姫]

実母が海軍さんとの結婚してほしいと手紙と現金を送ってきたけど、もうハナムと別れられないよ。一度失いかけて、凄く不安でたまらないってのを経験しちゃってるしね~。


アボジには少し考えさせて!と言ったソルチルです。一家勢揃いのお盆の食卓で、ミチルが、「あんたも誰か連れてきなよ!」とか言うのに、「お正月には連れてくる」とか言ってるけど、アボジはビミョ~な顔してるな。

「コ軍曹の約束を守ってやりたい」というアボジと「君が揺れるのを見るのは辛い」というハナムの間で揺れるソルチル。
バスターミナルにハナムをお出迎え。オ兵長に会っちゃってアチャーと思ってる所に、ハナムが爽やかに掛けよってしまってマズーだけど、激しく鈍い男は気がつかない!「仕方ないな~。俺も嫌だけど、今日だけ、ナ大尉に付き合うよ~」なんて、ハナムったら心にもないことを!会いたくて走ってきた癖に!
ハナムは「話しだすときりがないし、悪口になるから」って、軍人で年上だと母親に言ってない。ソルチルは、自分が嫁としては認められないって心配してるんだね。「別れるのが怖いのは私も。2日だけど離れて辛かった。永遠に別れたりしたら耐えられない。君から離れられない。君が望まない限り、私の事情で別れを告げることはない」って、正直な気持ちを。何かあったんだと直ぐ分かるハナムは鋭いなあ。「私を抱きしめて」ってソルチルも、エラク素直になったもんだ。「なんでも分かち合おう。いつも傍にいる。何もできなかった僕に、愛は勇気をくれる。何でもできる」というハナムと、「一人じゃ何もできない臆病ものになった。君なしじゃいられない」ってソルチル。55話のレビューでも書いたけど、ソルチルが頼り、ハナムが受け止める関係で安定してて、カップルらしくなってきたな~ってしみじみ。

ハッキリと「結婚だけは従えない。結婚したい人がいる。お金は返して、あの人に私の人生に口出してほしくない」と両親に告げたソルチル。アボジは「あいつは年下だし条件が悪い」っていうし、オンマは誰よそれ?です。オンマに「黙っててごめん自分でも予想外の展開で」っていうソルチルにちと笑っちゃった。年下で学生で家庭環境も良くはない(誤解なんだけどね)っていうので、オンマも「あなたが食べさせるの?まだパン大尉のが良い。パン大尉より良い条件じゃないとダメ」って反対。
困ったソルチルは実母を呼び出して、「私の結婚に口を出すな」と釘を刺した。実母は、ソルチルに何かしてやりたくて仕方ないから、「私にどうしてほしいの?」です。

他の皆さんは・・・

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京城スキャンダル 3話俺の女に手を出すな! [京城スキャンダル]

取り調べを受けるソンジェ。「同席した客は一流ですよ」と強気です。勝手に取り調べた朝鮮人警官を叱責する保安部の日本人と一緒に、スヒョンがやってきた。しかし、目撃者が出て解放。

スヒョンとの思い出の回想。妓楼に売られる彼女を止めようとしてくれた学生時代のスヒョン。客に密書を届けにきた彼に「私を連れ出して」と頼んでみたが、「生き抜け。それが世の中と君を変える力だ」と言ってくれた。だから、総督府の人間に水揚げされて自殺したかった時もとどまった。
スヒョンは見つめはするけど、声もかけてこない。ソンジェは、歌と愛に人生をささげて生きる。落ち込む彼女の話相手は、友人のワン。あんたが勝っても、結局は革命運動するってのに賭けた!なソンジェ。
ヨギョンは夜学をやってるのね。そこに、「イノは保護してる。人をそのうちに送る」という謎の手紙。だから、この人?と思ってみたら、ヨギョンをひっかけにきたワン!本屋で入り浸り、母の韓服店にやってくる!
ヨギョンは市場でスヒョンと再会。職業をしらず、すっかりいい人だと信じてるヨギョンです。

ヨギョンの生徒が、「母さんに靴を買ってあげたくて、デパートのボクシング競技会に出たいんだけど、子供はダメって言われた」と泣きついてきた。その場にいたワンを説得して、無理やり出場させるヨギョン。ワン、なんとあれよあれよと準優勝!応援してるなかで、一体感が出てきたヨギョンとワン。でも、靴は4位なのよ~。それでも、ありがとうって言ってもらって嬉しいワン。
お礼に奢ってとバーに連れて行ったら、「飢えてる人がいるのに、こんなもの飲めません!」って怒られちゃった。「それは偏見だ。運動家のフリして密告するような奴もいる。見た目じゃ判断できない。」って荒れるワン。
しかし、総督府の奥様が現れて「あなたの席を用意したわ~」なんていうから、誤解はますます広がる。

スヒョンはワンの父に再会。どうしても、スヒョンが裏切ったと思えない父は、「お前、事情を聞いてみろ。スヒョンからは何も聞いてないじゃないか」とワンに命令。しかし、「あいつは裏切った。今、総督府にいるんだぞ!」なワン。

捜査の手はイノ周辺に。事情を聴きにきたチンピラみたいな警官イ・ガングに反抗してたら、そこにスヒョン登場。保安部と聞いてショックなヨギョン。取り調べとなっても全くひるみません。
ソンジェに「今、コネを使って助けないと!」と煽られて、取調室に登場~。

不良家族 6話 [不良家族]

ダルゴンはかわいい性格してるな~。疲れ果ててるヤンアを心配しまくり。ハラボジ達市場組はデパートと対立してるから、デパートに就職したヤンアは嫌味言われちゃう。疲れてるから、つい喧嘩をかっちゃったヤンア。

父役キドンさんはビール買いに行ってカツアゲにあっちゃう。その中に、チンピラグループに無理やり参加させられているヤンアの弟ヤンイルが!警察にお世話になった二人です。ヤンアはブチ切れ&涙で弟たちを説教です。
ダルゴンは、後から「しょぼくれサラリーマン」を装ってチンピラのターゲットとなり、相手をボコボコに。そのなかにいたヤンイルを「気に行った!」とやって、手だしさせないようにしてあげました。
家族はキドンからヤンアの苦労を知って反省。見合いでもさせて結婚させてやるか?って話題が出ます。

ハルモニ。別れた夫の後妻から、「夫はもう長くないので会ってほしい」と言われた。虚勢を張って、再婚して子供の出来て裕福に幸せにやっているなんていってるから、会いたくないハルモニ。
事情を知ったヤンアがハラボジに相談です。ハラボジは、4人で真実ゲームでもやって本心を聞こうとしてたけど、自分がチェリーとばれちゃったね~。さらに、両親役はやっちまったよ~。

ナリムが診察で一泊するというのもあって、ダルゴンは弟たちを遊園地に連れて行ってあげよう!と言い出します。でも、ヤンアやハラボジ達は、ヤンアの見合いと嘘ついてホテルにハルモニを連れて行って、元夫と会わせよう!という計画を実行中。ダルゴンはうるさいから仲間外れ・・・。
ヤンアが見合いと聞いて気が気じゃないダルゴン。遊園地で必死に引き止め作戦を実行するが、ヤンアは振り切ってホテルへ! 元夫の顔をみたハルモニは逃げそうになるけど、ハラボジが「俺達家族がいるじゃないか!」とやって、皆で元夫に会いました。ハラボジが、ハルモニを凄く褒めてたのが印象的だった。
ヤンア追いかけて、計画に仲間外れとしったダルゴンは拗ねてるけど、面白いからいいや!

BAD LOVE愛に溺れて 2話 [BAD LOVE]

一度は全てを捨てると言ったスファンだが、母がギャンブルと詐欺を働いたと言われて、妻の実家に頼るしかなくなり、別れる決断を。「僕に愛は贅沢なんだろうか?俺は死んだと思ってくれ。俺はお前を捨てるんだから、お前も俺をすててくれ」というしかない。
舅に、「自分を罪人と思う正しい人と、自分を正しいと思う罪人がいる。お前はどちらだ?俺も恋をして、ジュランとヨンギを気づつけた。野望に生きろ。家も会社もお前が守るのだ」諭された。

インギュンは怪我で演奏も出来ないし、両親とともに家を売るしかないという状況。それでも、インギュンを優しく励ましてくれる父。
しかし、彼女が妊娠してるとしって殴りこんできたジュラン。ショックもあって、彼女は流産してします。病院に迎えに行った両親が事故に・・・。凄い運が悪いな~。治療費も払えないし、自分の生命保険をあてにするしかないと、自殺未遂するインギョン・・・。

5年後
港のチキン屋で働くインギョン。母は亡くなり、父は老人ホームで治療を受けている。
その島に、NYから帰ったヨンギが。彼女ジェヨンが自殺し、その遺灰を島の廃校に撒きにきた。ジェヨンの木が植わった思い出の場所。その廃校は、インギョンが父と農場をやろうと買ったところ。
スファンは、ジェランとの間にミソという子供が出来ましたが、冷え切った関係。市場の再開発の視察に、インギョンのいる港にジェラン・ミソとともに・・・。
スファンが、まだインギョンを忘れてないことを、友人で運転手のソッキュンは見通してます。

偶然、ヨンギに水をかけちゃったインギョン(なんて定番なんだ!)。チキン屋の店主の知人らしい。ヨンギは廃校を買ったらしくリフォームを始めます。インギョンは、二重売りで騙されてた!と知ってインギョンに交渉しに!しかし、騙したのは逃げた不動産やだからねえ。しかし、蛇がいるよ!ってヨンギに抱きあげられたよ~。

英雄時代 17・18話 [英雄時代]

カン先生の電話で運送業のOKを得た!
去る前に、病気だというソソンに会うテサン。まだ指輪をしているソソンに「何もしてやれない。でもまだ、愛してる」って抱き締めたりして、苦しめそうだな~。ソソンも、別れに春香の歌を・・・。
そして、旅立つテサン家族を見舞って子供イルグクに声をかけた。母とは名乗らず、父の知人って感じで・・・。
そして、雅学部に行くことにします。後援者となってくれるミン社長も紹介された。

鉱山での運送業は、とにかく故障が多くて修理ができるってのがテサンの売り。だけど、経営権を奪った形だし、荒くれものばかり部下たちが言うこと聞くわけない。しかし、テサンは喧嘩強すぎ!なんで、あっというまに部下も服従。先頭にたって体を動かし、できるものには給料をあげるという成果主義で心を掴んでいきます。

田舎ではあるが、テヒによって子供たちは教育を受けます。パク君との結婚も進んで、なかなか順調です。

しかし、鉱山が三菱に買収されるという噂や、経営権を奪われたヤクザが部下を大量に引き連れて殴り込みに来るなど、苦難の連続。

お人好しのペク・イルホン27・28話 [お人好しのペク・イルホン]

水掛けられたことを盾に契約を迫るソンピョ。
イルハンは従業員を増やそうと、ジュンマンに挨拶がてら、経験者の紹介を頼もうと思い、会社を訪問しますが、ジュンマンは居なくて会えなかった。

ハルモニの強引な要求で、ジュンマンは離婚に承諾したけど、彼にとっては「偽装離婚」は認められず。もう心まで別れたって気持ち。ハラボジが味方してくれるけど、後の祭り・・・。
1人で立て直そうと頑張ってるジュンマン。外出中に倒れちゃった。妻は、離婚しても彼女なりに心配してるっていうか、夫の負担を考えて離婚してるんだよね。

アヨンは急に褒めてくるソンピョに戸惑い中。

ゴンゾウ [日本ドラマ未分類]

面白かった!刑事ものに必須のキャラクタがそろってるし、なかなか良い感じですね。
しかし、このまま一話完結ものにはなっていかず、続きものになっていくのかな?

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