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大望 10・11話 [大望]

10話 シヨンは「お前をムッカ村第7の戦士とする」と師匠に言われた。「1.武術を弟子に伝えること 2.影の存在であること。名前を隠せ 3.地図を悪の手から守ること」地図を持ってるのはばれてるね。地図には滅亡した国を再建する時の資金となる財宝のありかがあるらしい。何百年も前からの言い伝えの「地図」の意味。そして、ムッカの武術の伝授が始まった。(と、言っても、何が秘伝だか分らんが・・・)
最後は、本気の殺し合い。シヨンまじでヤバかった。しかし、ザヨンの名を呼んで一瞬まよった師匠。その隙をついたシヨン勝利。「迷うなと師匠が教えてくれた」と殺した師匠を抱きしめるシヨン。シヨンは、ややこしいというか面倒な性格しとるな~。ハン・ジェソク氏はこういう役似合いますよね~。
シヨンは、ヨジンのいる寺に、傷ついた体のままたどり着いた。ヨジンの治療で復活。これを利用して近づくのか~。「人を切ったでしょ?生かせば多くの人を傷つけるかと治療を迷った」というヨジンに、「心の病を治療するのも医術では?私の話を聞いてほしい」というシヨン。「師匠を切り、埋葬しました。しかし涙が出なかった。この固まった心を溶かす薬はあるか?私は苦しみや痛みを感じないようだ。どこまで悪人になるか・・・」って弱音を吐いて見せる。「患者は自分で治るもの。病を知りながら直そうとしないのは、あなたが弱い人間だから」と冷たいヨジン。

チェヨンとトンヒ。村人に食事をふるまう。しかし、これは「日当から引くからね!」なトンヒ。村人は「狙いは何か?」と聞いてきた。煙草を買いたいというトンヒに「売るものはないよ」な村人。トンヒは、「うちが売れば高く売れる。そうしたら借金は返せる・・・。しかし、仕入両は100両しかないんで、後払いになる」と説明。後払いじゃ、村人は納得しない。しかし、「6-7両で売れる可能性があるけど、商売だから思うようにいかないかもしれない。半年くらいは売るのにかかる」というトンヒを信じてみようという老人が・・・。トンヒが村に残って対応し、チェヨンと村人で荷を持って高く売りさばきに行かせる。方法を伝授するトンヒ。

パク・フィチャンはスンゾ国王の弟クンピョン大君に接近中。クンピョン大君、どうやらタンエを気に言ったみたいですねえ。まんまとタンエに引っ掛かった!
タンエから、「フィチャンがたばこ買い占めを狙っている」と言われたソンチェ。困ったな~です。

漢陽でミン先生死亡の噂を聞いたチェヨン。商売と村人をジャンボック任せて、寺にかけつけちゃったよ。

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不汗党(プランダン) 8話 [不汗党(プランダン)]

何気に、オジュンよりもジングさんのパートが面白いです。オジュンのパートは動きが少ないんで・・・。


ジングさんに「失敗は誰にでもある。だからこそ謝って!」と言ったダルレ。そう言われて、ジングさんは「元妻」に謝らないとって思ったのか。でも、勤め先をこっそり見たら、妊娠してる。俺は邪魔ものだよな~なジングさん。
しかし、ダルレに励まされて、会いに行ってみた!「君を守れなかったこと。子どもを持つのが怖くて拒んだこと。君を止められなかったこと。ごめんなさい」元妻も言ってたけど、ジングさん可愛いよね。「今は子供が支えだから」って元妻も笑顔で送り出したけど、別れたあとに泣いてるよ~。ダルレ、こういう時は一人にしてやりなさい!!ジングにしつこくするなよ。「あんたの授業は素晴らしい。あなたは立派な先生だ」なんていってもらって、ダルレご機嫌。しかし、「次の課題は子供だ!」ってジングさん、まだ授業する気か~。
スンデと二人で遊んでみることに。なかなか上手くいかなくて、でもはぐれちゃった時に泣き叫ぶスンデみたら、自然に抱き締めることができたジングさん。ジングさん、成長してますね~。スンデと自分に似た人形を貰ってご機嫌。

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太王四神記 14話青龍の呪(のろ)い [太王四神記]

キハに呼ばれたヨン・ガリョ。太王軍が戻ってくるか?と問うキハに、「ファチョン会の方が詳しいのでは?」と嫌味言いまくりのガリョ。キハは「先王の忠誠を誓うものを廃して、ガリョの臣下に変えろ。ホゲが白虎の神器を持ち帰るまで、陛下をクンネ城に入れるな。」と説明。しかし、長老は「クァンミ城には神器がある。だから、タムドクは逃げずに攻撃を始めた」と報告。(起きたことだけ見れば、確かにそう見える。タムドクのシーンは妙に言い訳くさいし・・・。タムドクに都合よくつくりかえた話がこのドラマなんだろうな~って見えちゃうんだよね。勝ったものが歴史を作る!って感じ・・・)

タムドクの軍は、関彌(クァンミ)城への攻撃を開始。敵将カグンを負傷させ、城に火を放つ。すると、馬に乗り槍を手にした城主チョロが姿を現す。チョロが槍を振り回すと、恐ろしい突風が起こり、チュムチ率いるシウ部族の兵は一瞬でなぎ倒されてしまう。倒れたチュムチめがけてチョロが槍を振り上げたとき、スジニが弓隊とともに攻撃するが、またも不思議な突風にやられてしまう。だが、タムドクが近づくと、急に胸を押さえて苦しみだしたチョロは、スジニをさらって城内へと姿を消す。
タムドク陣営は、一時退散。タルビがチュムチを心配しまくり。西百済軍が到着前に出発を決意したタムドク。
スジニを助けようと考えるなって、ヒョンゴはダメ押しし過ぎ~。チュムチと自分で助けに行くっつーっても、タムドクは一人で奪還に向かっちゃうよな~。「使者だ!」とか言って、城に正面から交渉「城を返すから城主と交渉したい」だと。カグンに名前を問われたタムドク「答えると嘘になる」とか言っちゃって、すっかり素性がバレバレ。
百済の10の城と引き換えにスジニをというタムドク。えーっと情勢的には、待ってればタムドク軍は引くしかない訳で、これにチョロが応じる理由はないよね。どんな勝算を持っていたのか・・・。コソコソ入ったヒョンゴに、「チュシンの王とはホントか?」と問うカグン。「チュシンの王こそ、わが主君を神器から解放できる。」だって。

森の中で出会ったスジニとチョロ。「あいつは何者だ?どうして心臓が痛む?」と問うチョロ。その森にタムドクも・・・。これはチョロの精神世界ってことか。タムドクの天弓が光り始め、神殿が出来上がる。弓に居られて青龍登場!!心臓から青龍の神器を取り出したタムドク。カグンが膝をつき「お仕えします・・・」チョロの顔は元に戻った。
タムドクは、ヒョンゴ達だけをつれてクンネ城に戻るという。(えーっと、軍の皆さんはほったらかしだと危ないのでは??)船に乗せたが皆が付いてきちゃった!!ということで、フッケや近衛兵が付いてきた。ええ?これ、タムドクの判断ミスじゃねえの??

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ハチワンダイバー 11(最終)話 [日本ドラマ未分類]

くだらなくて楽しめました~。この枠特有の1回の短さが気にならなかった。この枠の使い方としては、凄く良かったんじゃないかな~。この枠、少年漫画との相性はとてもよさそうですね。

鬼将会は私が継ぐ!とか言いだしちゃったそよちゃんと、ハチワンの真剣勝負!!あっさり負けた~。「別の道を歩むとしても忘れないわ・・・」なそよ。
そこに、師匠登場~。俺が打つというハチワンに、問題を出題して限界を教える。潜るだけでは駄目なんだ・・・。その先に行け!という師匠の言葉を胸に、再挑戦。やっと勝って「一緒に戻ろう。そばに居て」という念願かなったと思いきや、鬼将会幹部がそれを許さない。強すぎる家政婦が助けてくれた~!!。
そして、プロを目指すチャンスが与えられた!

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外科医ポン・ダルヒ  16話 [外科医ポン・ダルヒ]

全18話なので、そろそろまとめにかかってます。

声楽家さんが励ましてくれたのもあって、ジュングンはあっというまに手術復帰。一応、中堅医師なんだし。当たり前だよな。失敗の乗り越え方くらいは分かってる。

ゴヌクに「ジュングンが好きか?頑張れよ」と言われたダルヒ。「好きになってもいいのかな?別れたばかりなのに。それに、具合が悪いのに、後先考えず好きになっていいのかな?でも、もう好きになってます。後悔して、罰を受けてる。先生は、目を合わせてもくれない」って相談するんかい!!ホント、あんたはチト無神経な所がある!!ジュングンは、そんなゴヌク&ダルヒを見ちゃってショーック。わかりやすい男だ。映画行きませんか?の誘いにも「仕事に専念するんじゃ?」とか返しちゃうジュングン。

チェジュに行くというムンギュンに「すまなかった」というゴヌク。「私を許さなくていい。そのことにエネルギーを使わなくていい」というムンギュンに、「俺を裏切ったことないという君を信じる。」と答えたゴヌク。でも、スンミンの実父とやり直すと思いこんでるんだな~。ムンギュンも、そうやってゴヌクの自責の念を減らそうとしてるし・・・。「幸せになって。それを願ってる。」というムンギュンの笑顔が綺麗でした~。
ゴヌク、手術は今日で終わりなのに、急変した患者の対応し二日後に延期しちゃった。どうするんだ??ジュングンは「早く手術しないと・・・」と怒ってる。
コレをきっかけに、互いの嫌なところを言い合ってケンカになる二人。結局は、素性を隠してたことに怒るゴヌクと、「俺は気がついたのに、お前は気がつかなかった」というジュングンという構図に。

今更、ジュングンの過去の離縁についての記事が出た。ソン部長に、「あなたか?」と責めるジュングン。黙って手術でもしてろ!とか言われちゃった。

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19歳の純情 3・4話 [19歳の純情]

グッカは涙涙で、スングを埋葬して見送った。結婚にしてからと言わずに、手を繋げばよかった・・・。航空券とお金をもらって、「再婚して幸せになりなさい」と言われたけど、グッカは「スングさんから沢山準備のお金をもらいました。少ししか残ってなくて、あとは少しづつ返します・・・。道理だけは守って生きてきたので。」といい子だねえ。みんな「こんな良い子。スングさんがあなたを選んだ理由がわかったわ!」って感心。
グッカは、持ってきたクスリやニンジンのお土産を渡して・・・。素朴だけと気持ちがこもってて、感動した!
最後にって朝食を作って、挨拶するグッカ。「ここのことは忘れて、人の噂に負けないで。心が綺麗で優しいから、きっと良い人と出会えるからね」ってハラボジ~。泣いてるグッカ見ると、手放したくないよね~。
ウギョンは「お願いが。正直過ぎないで。世間は厳しいからね」といいつつ、「がんばれグッカ!ファイト!」って声を入れたぬいぐるみをプレゼントして、見送った。しかし、グッカは戻っても同じことと韓国で頑張ろうと決めたみたい。飛行機には乗らずに戻ってきちゃった。しかし、ビザは大丈夫なのか??どうなってるんだ??
適当に乗ったバスで眠りこけたグッカ。ここどこ~??大丈夫か~??とりあへず、職業紹介所を探す!所長を待つ間、将棋みたいなやつをやってるオジサンに混じって実力発揮。おひる奢ってもらった!暇だからって掃除したりして、いい子だ~。でも、「大学を出ても職がないのがいるんだよ~」って言われちゃった。「帰るあてがない!泊めて!掃除するから!」なグッカ。昼間から将棋で遊んでくれたオジサンの口添えと、笑顔でなんとかなるか?
ウギョンに電話して「無事着きました~」って報告。ウギョンは、伯父さんの木に「無事着いたって。あの子なら大丈夫だよ」って報告したけど、寂しそう。

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あなたは星 21・22話 [あなたは星]

インギョンとのことを知ったジョンウ母は「学校辞めて帰って来させろ」と主張。

しかし、ジョンウはヤバい状況です。酔って帰って次の日。目覚めてみるとファヨンが居て、「なんかあった」風を装う。怖い~。ジョンウは「何?」状態だけど、下宿のおばさんが見ちゃって大騒ぎに・・・。ファヨンが校長に向かって、事実と認めるような発言をしつつ「先生は記憶がない。愛していると言ってくれた。先生は悪くない」と庇っちゃった。「何の真似だ!」といっても「事実は変えられないわ。卑怯ね」なんていうファヨン。ソウル行のことや自殺未遂も、ジュンウとの恋愛問題だと校長に説明。

しかし、インギョンは「ファヨンは嘘をついてるわ」と信じてるんだね~。イスを机にあげて授業拒否してるクラスでも、一人残ってジョンウを待ってた。泣いてるけど、「椅子を下ろす競争をしよう」って明るく振舞おうとするインギョン。
ファヨンに正直に言ってと頼むインギョンだが、「結婚してもらうわ。ファシン製菓に嫁ぐの!」というファヨン。
ジョンウは辞職。ファヨンは退学という結論が。
エシムはテレビを買ったこともあって、訪問販売員の仕事を始めました。

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英雄時代 51・52話 [英雄時代]

与党の中にもベトナム派兵と対日本外交に反対する声が。国会大荒れで、閣下は大変なことに。デモ制圧のためにということで、学生への拷問や証拠捏造が頻繁に。軍部は暴走し始めてます。かなり強引に法案を通した。
閣下は、ベトナム派兵に「国民を外貨稼ぐために戦場におくるようなものだ」と自覚してて、「今は耐えてほしい。国のために」と涙ながらの演説。「金がない。物乞いも同然だ。ココから脱しなければ・・・」というのが、閣下の願い。
中央情報部が「スパイ事件」として検挙した人々が不起訴に。でっち上げたんだね・・・。閣下は窮地に。

テチョル君は、堀の中でも勉強して過ごし、釈放された。「特別措置で卒業だ」と言われたけど、「試験を受けたい」と頑張って、試験を受けて卒業。しかし、失業者があふれる状況で、今後の展望がない。血を売るしかない人々・・・。
しかし、世紀建設の面接で、たまたまテサンに会って、「あの青年ジャン」ってことで就職決定しそうです。
テサンはタイでの海外発注を勝ち取った。でも、ちゃんと出来るかな~。大変そうだ。
チョルミンとイグクは相性良くて、なかなか上手いことやってます。
新聞社設立。記者を引き抜き、質を高めようとするホン・ジョンホ社長。しかし、それでグループ全体がライバル新聞社の叩きに遭うのでは?という心配する。チョルスンは新聞のための
製紙工場設立を担当。

3男チョルギュは事業向きじゃないので、新聞社を任せるつもりらしい。チョルミン派のハン室長も、チョルスン派のキム副社長も、チョルギュを警戒し始めます。
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シルクロード英雄伝 4話去りし女との対決 [中華ドラマ]

今回も、砂漠の中をさまよう燕。特に、毒に倒れて徒歩移動のシーンは、すっごい雄大な砂漠の中に、ポツンって感じの絵があって、ロケの威力すごーいって思いました。


天琴の思い出。男どもに襲われそうになった時、助けてくれた通りすがりの人が燕なのか~。それが縁で、琴の弾き手と客としての交流があり、恋人関係になったようですね。しかし、ある日帰ってみると、家には誰も居なかった。髪飾りが一つ落ちていた・・・。

葡萄城に着いた燕逍遥(イェン・シャオヤオ)は、失った自分の馬に乗る呪奴(じゅど)の霊山聖女・百花(バイホァ)に出会い、酒席を共にする。
パンヨンの件の調査でやってきた南天星(ナン・テンシン)が通りがかり、問い質された百花は、「あなたの目的は知ってるわ。飛駝商隊と関係を築きたくて、旗主と接触してる。でも、西域を離れなさい」と正体を現した。燕逍遥と南天星一行に襲いかかる百花。形勢不利と見て、百花は南天星の侍女・瑪瑙(マー・ナオ)を連れ去った。百花カッコイイじゃんなあ。
南天星に頼まれ、燕逍遥は百花らを追った。襲ってくる雑魚どもは倒しまくったけど、やってきた天琴(テンチン)の放った毒刃に倒れる。「なぜ、そなたが・・・」という燕に、「これが本当の姿。もう毒がまわっている。考えなおして去るなら命は助ける」という天琴。「決意は固まっている」という燕を、瑪瑙とともに解放した天琴。

そんな天琴に対し部下ダーカらは不信感をあらわす。百花は、天琴と燕逍遥の関係を疑い始める。天琴は「どうせ、毒で死ぬ」と仲間をなだめ、飛駝商隊第2旗主白天虎(パイ・フーユー)の入場に備えなければと、百花にも任務を与えた。
葡萄城へ戻る燕逍遥と瑪瑙。毒が回った燕逍遥と、そんな彼を見捨てられない瑪瑙。瑪瑙だけを馬で行かせようとする燕だが、瑪瑙は馬を放し「二人で行くか、ここで死ぬか」と迫る。2人は徒歩で移動するが、ついに砂漠の中で意識を失う。瀕死の燕逍遥を救ったのは、やはり謎の老人だった。
三万両を返すという燕に、「金は惜しくない」という老人。狙いは、南天心なのか、燕なのか?

南天心は、「先帝に呪奴をさぐるように言われたのだ」と安順にかたる。

謝司寇は、司法長官となり、燕を指名手配。葡萄城にいると言うが、捕まえるのでなく、観察して報告せよと部下に命令。

魔王(日本版)リメイクについて 3話まで見て [魔王(日本版)]

私は、日本版はこれはこれとして良く出来たドラマになっていると思います。しかし、「これを見てオリジナル(韓国版)を判断しないでほしい」というのが、オリジナルの一ファンとしての願いです。ドラマのカラーがかなり違うものになっているので・・・。
今回は、二つの気になる点について、考えてみたいと思います。改変された部分に、どんな意味を持たせられるのか?注目している点です。

1.「弟が殺された」という改変
私は、「兄が殺された」→「弟を殺された」という改変に非常に疑問を持っています。
これは「弱く小さきもの」が「庇護者を失った」物語だからです。だから、「気にかけてあげれば・・・」という大人が沢山出てくる。それは、スンハ(弁護士)だけでなく、事件前のオス(刑事)に対しても・・・。

スンハは、貧しいながらも、母や兄に守られ、幸せに温かく生きていた。
オスは、裕福ながらも、「利害関係のある友人」や「自分を否定してばかりの父」によって、冷たい人間関係の中にいる「吊るされた男」。
事件前からオスは「気にかけてくれ」と叫んでいましたが、事件をきっかけに「俺の言葉を聞いてくれ」と直接的な訴えを四方八方に発します。しかし、彼が訴えたのは「大人たち」です。その壁を越えて、「スンハ」という少年に話しかけることはできなかった。
オスに呼びかけられた大人たちは、彼の声に耳を塞ぎます。しかし、一人の刑事が答えます。「正しく生きろ」このたった一度の出会いが、彼を刑事にしていきます。何も持たなかったオスにとっては、その一言に大きな価値があった。

一方のスンハは「叫ぶ」ことがなかなかできなかった。これまで、叫ばずとも与えられるのが当然だったのですから、当り前です。そうしているうちに、何もかもが奪われてしまった。彼は、怒りの対象者オスではなく、「大人たち」の一人オスの父に向かって叫びます。それは、怒りの発露というよりも、庇護者となりうる権力者への「助けてくれ」という叫びだった。しかし、それは拒絶された。彼は表現手段を失われた。
次に得た「庇護者」も人生から奪われたとき、「復讐」という表現手段が目の前に浮かんだ。その道を選択してしまった彼は、その後「優しい庇護者」に恵まれるが、彼は道を戻らなかった。
スンハの復讐は、非常に子供じみています。その視界の狭さ、思考の広がりのなさ、ゲームじみた手法、社会全体への恨み。「少年のままのスンハ」らしさが反映された犯罪と言えると思います。

オリジナルはこういう話です。だから、彼が「弟」であったことは重要な意味を持ちます。しかし、日本版は「大人たち」が非常に存在感を薄められていることからみても、「違う物語」を紡ぐつもりなのかもしれません。しかし、事件そのものをそのまま利用している以上、「弁護士の幼さ」は切り離せません。どう着地させるのか、身守りたいと思います。

2.「説明的」になった演出・脚本
スピード感は増してます。上手く「事実を省略」している部分もありますが、「説明」することでスピードアップしている部分が大きいように思えます。オリジナルは比喩とエピソードで語るのですが、日本版は「○○という設定になってます」というストーリー説明の占める割合が大きい。
例えば「A」を表現するのに、オリジナルは「A」を囲む3点のエピソードを描くことで「A」を浮かび上がらせます。その点は、別のBという事象を書く役目もしている・・・という感じで、すべてが絡み合って世界を作ってます。
日本版は、AだからBという結果にという直線的な表現になっているように思います。そのストーリー展開を見れば、そこから類推できる心情というのはあります。しかし、この直線的な表現では、「単純すぎる」気がするのです。

演出にしても、とても直接的というかベタですよね。オリジナルの、象徴的演出や弁護士と刑事を交互に映して対比させる手法などを使ってはいます。しかし、サスペンスとして盛り上げるための過剰なズームアップや音響は、ちょっと笑ってしまいます。笑ってほしいんだろうな~と思うので、狙いはハマってるし、「上手いな」とニヤリとしながら見てます。つまり、作り手が狙って「簡略化」してるということは分かります。

脚本のことに、話を戻します。日本版は確かに「事件の顛末」を省略していますが、それは「(本質は何かということは)言わなくても分かるでしょ?」という作りではないと思います。「時間がないから簡単に要点だけ説明します。細かい矛盾は気にしないでください」という「説明」です。
オリジナルは、劇中でも言わせているように「細部が全体を表現する」という構造のドラマなのに対して、非常に説明的で余白のないドラマになっています。そして、事件そのものも時間短縮のために変形させてしまったために、説明すればするほど「変形によって生じた矛盾」が目に付き始める・・・。
難しいですよね。放送時間という絶対的な問題があるので、本当にリメイクは困難だと思います。アチコチが綻びを生じている・・・。スピードと勢いで突っ走るのか、この綻びを意味あるものとして提示出来るか?
結末まで見ないと分からないので、ここも注目ポイントとして見守っています

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